- 平林・細谷・其田・西山の四強に、高山&川村が挑む──日本勢の頂上決戦が始まる。
- 大阪マラソン2026は“日本勢決戦”の舞台に──なぜ今年は注目されるのか
- 男子の主役選手を徹底分析
- 女子の主役:川村楓が日本勢トップの鍵を握る
- 【男子レース展望】2時間4〜5分台の高速決戦必至
- 【女子レース展望】海外勢が主導、日本勢は川村楓の粘りに期待
- 日本勢4本柱と新鋭が挑む、史上最高の高速決戦へ。
平林・細谷・其田・西山の四強に、高山&川村が挑む──日本勢の頂上決戦が始まる。

2026年2月22日に開催される大阪マラソンは、今年も日本トップクラスのランナーが集結するMGCシリーズ男子G1・女子G2の重要レースとして注目を集めています。
なかでも焦点となるのは、平林清澄(ロジスティード)・細谷恭平(黒崎播磨)・其田健也(JR東日本)・西山雄介(トヨタ自動車)の “日本勢4本柱”。いずれも 2時間5~6分台 の自己記録を持つ日本のトップランナーで、今大会も優勝争いの中心となる存在です。
さらに、箱根駅伝で区間賞を獲得した高山豪起(國學院大)や、女子の国内エース川村楓(岩谷産業)など、新たな台頭組も加わり、日本勢同士のハイレベルな戦いが予想されます。
フラットで高速レースが期待できる大阪のコースは、自己ベスト更新や日本記録への挑戦にも向いており、“誰が日本勢トップに立つのか”──今年は例年以上にその行方が注目されています。
本記事では、この日本勢6名を中心に、実績・走力・展開予想を徹底分析し、2026年大会の見どころを深掘りしていきます。
大阪マラソン2026は“日本勢決戦”の舞台に──なぜ今年は注目されるのか
MGCシリーズ男子G1・女子G2の重要レース
大阪マラソン2026は、MGCシリーズ2025-26の“男子G1・女子G2”に指定された主要大会です。
シリーズの格付けが高い大会ほど、シリーズランキングや代表選考に与える影響が大きく、トップ選手の参加動機も強まります。
日本陸連の告知でも、今大会の格付けと位置づけが明示されており、男子・女子ともに“代表戦線のど真ん中”にあることが分かります。
なぜ“格付け(G1/G2)”が重要なのか
シリーズ戦の要所
MGCシリーズは年間を通じてポイントを争う仕組みで、シリーズチャンピオン(=第109回日本選手権者)には2026年のアジア大会(愛知・名古屋)マラソン日本代表内定が与えられると案内されています。男子G1・女子G2に位置する大阪は、そのポイント配分や注目度の点で“勝負どころ”です。
選考レースとしての重み
大阪マラソン組織委のプレス発表でも、ロサンゼルス2028五輪・愛知名古屋2026アジア大会の日本代表選考競技会としての性格が強調され、格付けの高さゆえに国内外の有力選手が揃う構図が示されています。
設定記録(基準)と“ファストパス”
MGC参加標準の再獲得チャンス
本大会で 男子は2:06:30以内、女子は2:23:30以内を出す、または 男子2:09:00以内で6位以内/女子2:27:00以内で3位以内に入ると、新たなMGCファイナリスト誕生の可能性がある、と日本陸連は案内しています。これは“今からでも代表戦線に食い込める”明快な条件で、選手・チームにとってターゲットを設定しやすい指標です。
五輪代表への“近道”=MGCファストパス
さらに男子には、2:03:59以内でのMGCファストパス(特例選考枠)も示されており、超高速レースになれば一発で五輪代表選出の可能性が開けます。大阪はコース特性やペースメーカー体制から高速決着が見込めるため、この“最短距離”を狙う挑戦も現実味を帯びます。

男子の主役選手を徹底分析
平林清澄(ロジスティード)──初マラソン日本最高の新星
- 2002年12月4日生(23歳)
- 出身地:福井県
- 出身校:宮津高校(京都)、國學院大学
平林清澄は、現在の日本男子マラソン界で最も勢いのあるランナーの一人だ。彼が一躍トップランナーの仲間入りを果たしたのは、大阪マラソン2024で記録した 2時間6分18秒。これが当時の初マラソン日本最高記録であり、デビュー戦にして優勝という衝撃的な結果を残した。
このレースで見せたスピードとレース後半の粘りは、将来の日本マラソン界を牽引する存在としての資質を感じさせるものだった。
さらに、平林は駅伝でも強さを発揮している。直近ではニューイヤー駅伝2026でエース区間(2区)を3位で走破し、ロジスティードの総合2位に貢献しており、チーム戦の大舞台でも安定して結果を出せる勝負強さを見せている。
平林清澄の強み
高速レースに適したスピード
箱根駅伝・全日本大学駅伝など学生時代からスピード型として知られ、大阪2024でも高速展開を得意とする走りを披露した。
レース後半の粘りとフォームの安定感
ペース変動が大きくならないイーブンペース型で、30km以降でもフォームを崩さないのが特徴。
トラック・駅伝・マラソンの三拍子が揃うオールラウンダー
ロードを中心に安定した実績を積み重ね、マラソンでも即戦力として結果を残している。
大阪マラソン2026での展望
平林は今回、2大会ぶりの優勝と、さらなる高速化が進む大阪で「2時間5分台突入」も期待されている。レース序盤からのロスのないフォームと、海外勢との並走でスピードアップが見込まれるため、展開次第では一気に日本勢トップへ再浮上する可能性が高い。
また、MGCシリーズG1である本大会は来年以降の代表選考に直結しており、平林にとっては「日本代表への足がかり」を作る絶好の舞台でもある。
初マラソンで日本最高を叩き出した“破壊力”と、駅伝で鍛えた安定感・勝負強さ──この二つが噛み合えば、今年の大阪マラソンでも主役の一人になるのは間違いない。
細谷恭平(黒崎播磨)──日本歴代級の2時間5分台ランナー
- 1995年8月31日生(30歳)
- 出身地:茨城県
- 出身校:水城高校、中央学院大学
自己ベスト 2時間5分58秒。 前回大会(2025年)の大阪で4位に入りつつ、堂々の“日本歴代級”となる2時間5分台を刻んだ安定派エース。所属は黒崎播磨。高校は水城高、大学は中央学院大出身で、ロードで練り上げた実戦力が最大の武器だ。
強み:30km以降の“落ちない”安定感
細谷の最大のストロングポイントは後半の粘り。大阪2025はハイレベルな高速決着となったが、その中で2:05:58の自己ベストをマークして上位に食い込んだ事実は、「30km以降で崩れにくい」ことの強力な根拠になる。高速レースでも自分のゾーンで押し切れるのが細谷の持ち味だ。
強み:コース適性と環境対応力
大阪は府庁前スタート~大阪城公園フィニッシュのフラット高速コース。招待選手層が厚く、ペースメーカー体制も整うため、綺麗なイーブン~ややビルドの展開が生まれやすい。細谷はこうした“一定の高速巡航”に相性が良いタイプで、海外勢に引っ張られても自壊しにくい。今年も同様のレース・セッティングが見込まれるため、彼の再浮上シナリオは十分にある。
強み:シリーズ・代表選考の文脈で“勝負どころ”を外さない
大阪2026はMGCシリーズ2025-26の男子G1。ここでの上位&好記録は、シリーズランキングや代表選考での発言力を高める。さらに、男子2:06:30以内や2:09:00以内で6位以内といった基準達成でMGC進出(または再獲得)のチャンスも広がる。細谷クラスの実力なら基準クリアの現実味が極めて高い。
レース展望:日本勢トップ争いの“軸”
- 海外勢との同調:アダン(ETH)ら2:04〜2:05クラスの先頭集団に“付きすぎず離れすぎず”の距離感で推移できるかが鍵。過去の大阪での走りからは、中盤での我慢→30〜35kmの上げが有効だろう。
- 4本柱内の勝ち筋:平林が“爆発力”、其田が“高速適性”、西山が“戦略安定”なら、細谷は“終盤の粘りと総合完成度”で勝負するタイプ。35km以降のロングスパートに持ち込めれば、日本勢トップの最右翼となる。
其田健也(JR東日本)──国際経験豊富、勝負強い万能型
- 1993年5月10日生(32歳)
- 出身地:三重県
- 出身校:伊賀白鳳高校、駒澤大学
其田健也(JR東日本)は、自己ベスト2時間5分59秒という日本トップクラスの実力を持ちながら、国際舞台での経験やレース巧者ぶりで高い評価を得ている万能型ランナーだ。彼の強さは「速さ」「勝負勘」「再現性」の3点が高い次元で揃っていることにある。
自己ベストは2023年東京マラソンで記録した2:05:59で、これは日本歴代でも上位に入るレベル。
加えて、2023年世界選手権ブダペスト大会の男子マラソン日本代表としても出場しており、世界の強豪と戦った経験は国内選手の中でも大きな武器だ。
強み:高速レース適性が非常に高い
其田の走りは「高速レースに強い」という特徴が明確だ。東京マラソンやベルリンマラソンなど、世界でも屈指のスピードレースで結果を出してきたことが、その適性の高さを証明している。特に、海外勢のつくハイペースにも臆せず対応できる点は、大阪マラソンという高速舞台で大きな強みとなる。
大阪2026は海外勢に2時間4~5分台の選手が揃う構成であり、レース展開としてもハイペースが想定されるため、其田の適性と噛み合う可能性が高い。
強み:国際大会で培った“勝負強さ”
世界選手権での経験は、コース状況・気象条件・展開が目まぐるしく変化する国際レースを肌で体感してきた証。その経験に裏打ちされた落ち着きと判断力は、国内レースでの安定感につながっている。
特に30km以降の体力勝負や、海外勢との駆け引きが発生する場面で発揮される「勝負勘」は、今回の大阪でも日本勢トップ争いの要所となるだろう。
強み:序盤〜終盤まで崩れにくい総合力
其田は極端なハイラップや失速が少なく、安定したイーブンペースを刻めるタイプ。これは「ペースメーカーの影響が大きい大阪のレース」に非常に合う。
ペースメーカーが牽引する前半を落ち着いて通過し、中盤〜終盤でリズムを整え、最後は粘って押し込む——其田の理想的な展開は、大阪マラソンの典型的なレース構造と相性が良い。
大阪マラソン2026での展望
大阪2026はMGCシリーズ男子G1であり、成績次第では代表選考やシリーズランキングに大きく影響する重要レース。其田にとっては「確実に存在感を示したい舞台」でもある。
さらに、男子2:06:30以内や2:09:00以内6位以内でのMGC進出条件達成も視野に入るレベルであり、基準突破の現実味は十分だ。
西山雄介(トヨタ自動車)──戦略性と安定感の“完成型”
- 1994年11月7日生(31歳)
- 出身地:三重県
- 出身校:伊賀白鳳高校、駒澤大学
西山雄介(トヨタ自動車)は、長年にわたり国内トップレベルで安定した走りを続ける“完成されたマラソンランナー”と言える存在だ。自己ベストは2時間6分31秒(東京2024)で、今大会の日本勢4本柱の中でも「戦略性」「安定感」の両輪が最も際立つタイプである。
駒澤大学時代には出雲・全日本・箱根を4年間フル出場し、“大舞台に強い”資質を学生時代から証明してきた。社会人に入ってからも波が少ない走りを継続し、近年ではマラソンでの安定した上位進出が続いている。
強み:冷静なレース運びと「戦略的イーブンペース」
西山の最大の魅力は、序盤から大きく崩れず淡々と刻み続けるレース戦略にある。
海外勢によってハイペースになっても対応しつつ、オーバーペースに陥らない判断力が優れており、「自滅しない」という点で非常に信頼度が高い。
大阪マラソンのようなフラットで高速展開が生まれやすいコースでは、前半の我慢と中盤の再加速が重要になるが、西山はこの“スピードと持久のバランス”が抜群に良い。
この性質は大阪のレース構造とも噛み合っている。
強み:駅伝で磨かれた勝負強さと持久力
西山は学生時代から主要区間で安定したパフォーマンスを提供してきた。駅伝では複数回チームのエース区間を任され、社会人になってからもニューイヤー駅伝などで主力として走り“崩れない選手”として信頼されている。
こうした背景は、マラソンの30km以降で特に力を発揮する。駅伝で培った「粘り切る感覚」「他選手の位置関係を読みながら動ける力」は、勝負所での安定度につながっている。
強み:完成度の高いマラソンフォームと再現性
西山のフォームは上体がブレず、ストライドとピッチのバランスが良い“ロスの少ない走り”である。これにより、ペース変動が大きくなる高速〜中盤の展開、スパート合戦になりやすい終盤、の両局面でも崩れにくい強みがある。
自己ベストの2:06:31(東京2024)は世界のトップ層とも勝負できるラインであり、国内のビッグレースで安定して6~10番手に入る“再現性の高さ”は日本勢の中でも随一だ。
高山豪起(國學院大)──箱根区間賞のスピードスター
高山豪起(國學院大学)は、2026年の学生ランナーの中でも群を抜く存在で、“次世代のスピードスター”として注目度が急上昇している選手だ。
彼の評価を一気に押し上げたのは、2026年箱根駅伝7区で叩き出した「区間賞:60分54秒(歴代2位)」という圧巻のパフォーマンスである。
区間の後半で強豪校を次々に抜き去り、國學院大を一気に上位に押し上げた走りは、“トラックのスピードもロードの粘りも両立する希少なタイプ”であることを証明した。
さらに、ロードレースでも着実に成長しており、2025年別府大分毎日マラソンでは2時間8分50秒を記録し、初マラソンながら堂々と2時間8分台をマークした。学生ランナーとしては極めて高い完成度で、すでに実業団レベルに迫る走りを見せている。
強み:高速レースに適した圧倒的スピード
箱根7区の区間賞はもちろん、学生時代からスピード型として知られており、特にフラットでスピードが出る区間での強さが際立つ。大阪マラソンはフラット基調で高速展開になりやすいため、高山のスピードは大きな武器となる。
強み:中盤〜後半にかけて落ちにくい“粘走タイプ”
箱根の区間賞や別府大分の2時間8分台は、単なるスピード型ではなく、後半も崩れない“粘り”を持つタイプであることを示している。学生ランナーにありがちな前半型ではなく、30km以降も動ける特性は、将来的にエリートマラソンで戦える資質そのものだ。
強み:勢いと成長曲線の鋭さ
高山は“今まさに伸びている選手”であり、レースごとに成績を更新しているタイプである。特に2025〜2026年の成長曲線は急角度で、
- 箱根駅伝での歴代級の快走
- 初マラソンで2時間8分台
という実績から、“2027年以降の日本代表候補”として名前が挙がるのは当然の流れだ。

女子の主役:川村楓が日本勢トップの鍵を握る
川村楓(岩谷産業)──自己ベスト2:25:44、日本勢エース
- 1997年11月23日生(28歳)
- 出身地:京都府
- 出身校:宮津高校、佛教大学
川村楓(岩谷産業)は、自己ベスト2時間25分44秒を持ち、日本女子マラソン界で“最も安定して結果を出せるランナー”の一人として評価されている。
この自己ベストは大阪マラソン2024で記録したタイムであり、国内招待選手の中では最上位の実力者として、本大会の日本女子勢をリードする存在だ。
強み:安定してタイムをまとめる“総合力型”
川村の大きな特徴は、序盤から終盤まで大きく崩れない安定感。ペース変動の少ないイーブン型で、乱れやすい市民マラソン特有の集団の動きに飲まれない落ち着きがある。
大阪マラソンのフラット基調のコースは「淡々と刻んで後半に粘る」川村のスタイルと非常に相性が良い。2024年の好記録も、コースのポテンシャルと川村自身の安定性が高いレベルで噛み合った結果と言える。
強み:勝負所で粘れる“タフさ”
大阪は30km地点に小さなアップダウンがあるが、このゾーンで落ちにくいのが川村の強み。女子レースはペースが大きく乱れやすい傾向にあるが、川村は「後半型」の走りが得意で、35km以降に順位を上げるレース運びを見せることが多い。
特に2024年の大阪では、終盤まで粘って上位に食い込んでおり、後半勝負に強い“タフなランナー”という評価が定着している。
強み:女子国内招待選手の筆頭としての“経験値”
2026年の大阪マラソンでは、女子の国内招待選手は彼女を含めて少数精鋭となっており、
- 川村楓(岩谷産業)
- 平島美来(天満屋)
- 黒田澪(京セラ・初マラソン)
といった布陣の中で、川村が女子日本勢の中心を担う存在である。実績・経験の両面で他選手をリードしており、チームとしてもエース的役割が期待されている。
平島美来(天満屋)
- 2000年5月8日生(25歳)
- 出身地:鹿児島県
- 出身校:奄美市立赤木名中学校、鳳凰高校(鹿児島)
- 自己ベスト:2時間30分49秒(大阪マラソン2023・9位)
黒田澪(京セラ)
- 2001年2月12日生(25歳)
- 出身地:熊本県
- 出身校:ルーテル学院高校、日本体育大学
- 自己ベスト:1時間44分49秒(2025 熊日30キロロード・2位)
【男子レース展望】2時間4〜5分台の高速決戦必至
前半:海外勢による高速牽引でレースが動く
男子は、ブテ・ゲメチュ(2:04:51)、アダン(2:05:37)、ムルゲタ・ウマ(2:05:33)といった2時間4〜5分台の海外勢が出場し、序盤からハイペースが予想される。
さらに、ビダン・カロキら強力なペースメーカーが1kmあたり2分50秒台でレースを引っ張る可能性が指摘されており、今年も高速レースになることは確実だ。
→ 10km通過は29分台〜30分前半が目安
このペースは、日本勢4本柱(平林・細谷・其田・西山)にとっても対応可能な領域であり、先頭集団は大きく割れず、20km付近まで大集団が形成されると見られる。
中盤:実力差が見え始める20〜30km
大阪マラソンの中盤は、大集団のペース維持によって“自力勝負”の要素が強くなる区間。ここで強さを発揮しやすいのは、
- 高速レース適性の高い 其田健也
- イーブンペース能力が高い 西山雄介
- 後半型で粘れる 細谷恭平
特に25〜30km付近は、海外勢のペースチェンジが起こりやすいポイントであり、日本勢の取捨選択が求められる。
終盤:勝負どころは30km以降の“アップダウン”
大阪は“大きな起伏は少ない”が、30km以降に小さなアップダウンが連続し、ここで一気に順位が動く。
日本勢の勝ち筋
- 平林清澄:序盤から流れに乗れれば“爆発力”で4~5kmのビルドアップに強い
- 細谷恭平:粘りが武器。ハイペースでも最後まで落ちにくい
- 其田健也:高速展開に強く、海外勢のロングスパートにも対応可能
- 西山雄介:安定型。崩れないため“気づけば上位”という展開になりやすい
ダークホース:高山豪起
学生最速クラスの高山は、海外勢の切り替えにどこまで対応できるかが鍵。完走予想ラインは2時間7分台。次世代評価の指標となる注目の走りだ。
【女子レース展望】海外勢が主導、日本勢は川村楓の粘りに期待
前半:エチオピア勢中心のハイペース
女子は、
- マレ・ディババ(2:19:52)
- シチャラ・クメシ(2:19:53)
- アフェラ・ゴドファ(2:21:50)
といった高速ランナーが揃い、外国勢主導の序盤展開が濃厚。
前半から3分17〜22秒/kmペースの高速レースになり、ハーフは70〜71分台の可能性もある。
終盤:川村楓の「粘り勝負」が光る区間
日本勢トップ候補は川村楓(2:25:44)。川村は後半型のランナーであり、35km以降に順位を押し上げる展開が多い。
海外勢のロングスパートに対応しつつ、
- 2時間24分台
- うまく流れに乗れば2時間23分台
も視野に入る。
日本勢4本柱と新鋭が挑む、史上最高の高速決戦へ。
今年の大阪マラソン2026は、平林清澄・細谷恭平・其田健也・西山雄介の4本柱に加え、高山豪起、川村楓、そして平島美来・黒田澪といった次世代まで揃った、まさに“日本勢決戦”の舞台となる。
海外勢が主導する高速レースの中で、日本勢がどこまで食らいつき、どこで勝負を仕掛けるのか——。
その一歩一歩に、選手のこれまでの努力と、未来の日本マラソン界を切り開く覚悟が宿っている。
誰がトップで大阪城公園に戻ってくるのか。そして今年、この街で新たな物語は生まれるのか。
2026年2月22日、“日本マラソンの現在地”が大阪で明らかになる。その瞬間を、ぜひ見届けてほしい。
