【丸亀ハーフマラソン2026】注目選手展望|小林香菜・篠原倖太朗を軸に安藤友香ほか

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主役は2人、しかしこのレースはそれだけでは終わらない。

香川丸亀国際ハーフマラソン2026の注目選手展望。丸亀城を背景に大会をイメージしたアイキャッチ画像。

丸亀ハーフマラソンは、単なるシーズン序盤のロードレースではない。国内屈指の高速コースに実力者が集い、現在の仕上がりと適性がシビアに問われる場だ。2026年大会では、小林香菜と篠原倖太朗という2人の存在がレースの軸となる。

一方で、安藤友香をはじめとした多士済々の顔ぶれが、その構図をどう揺さぶるのか。本記事では、丸亀ハーフ2026を「誰を、どう見るべき大会なのか」という視点で展望していく。

はじめに|丸亀ハーフマラソン2026は「何を見るレース」か

なぜ丸亀ハーフが重要なのか

丸亀ハーフマラソンが重要視される理由は、単に有名大会だからではない。「速さが出る条件が揃い、結果が“実力”として残りやすい」──この一点に尽きる。ロードレースは天候やコース、集団の流れひとつでタイムの意味合いが変わるが、丸亀はそのブレを最小化しやすい。だからこそ、ここで出たタイムや走りの内容は、シーズン全体を占う“指標”になる。

まず丸亀は、ハーフマラソンという距離の特殊性を最もクリアに映す舞台だ。ハーフはスピードだけでも押し切れず、マラソンのように我慢だけでも勝てない。必要なのは、「余裕を持って速いペースを維持する力」と、終盤に落ちないための筋持久力・補給戦略・レース運びである。トラックの5000m/10000mで強い選手でも、ロードでの“脚づくり”が足りなければ後半で崩れる。

一方、駅伝で結果を出している選手は一定ペース耐性を持つことが多いが、丸亀はその耐性が「本物かどうか」をはっきりさせる。つまり丸亀は、トラック実績・駅伝実績・ロード適性の三者を、ハーフというフィルターで整理してくれる。

次に重要なのが、丸亀が「仕上がりの現在地」を見抜くリトマス試験紙になりやすい点だ。ハーフはフルマラソンほど調整に時間を取られず、冬の時期にトップ選手が集まりやすい。ここでの走りは、春以降のトラックシーズンや駅伝期、さらにはマラソン挑戦の布石として位置づけられることが多い。言い換えると、丸亀は“通過点”でありながら、通過点だからこそ練習の質が走りに直結する。

調子が良ければ良いなりの走りが出るし、課題があるなら課題が露骨に出る。だから観戦側も、勝敗だけでなく、「どのくらい余裕を持って押せたか」「どの地点で苦しくなったか」「ラストで脚が残っていたか」といった細部から、その選手の今を読み取れる。

そして丸亀の価値を決定づけるのが、“レースの質”そのものが上がりやすいことだ。高速レースでは、前半から一定の高い強度がかかる。すると、強い選手ほど「楽に速い」状態を作れる一方、少しでも準備が足りない選手は早い段階で苦しくなる。結果として、丸亀は「誰が強いか」をざっくり決めるのではなく、誰が“強さをどう使えるか”を浮かび上がらせる大会になる。逃げ切るのか、集団で温存するのか、終盤でギアを上げるのか。そこに選手の個性が出る。

さらに、丸亀は勢力図が動く瞬間が生まれやすい。駅伝で名を上げた選手が、ロードで“本格派”として認知されるきっかけになったり、逆に注目株が壁にぶつかって課題を露呈したりする。実績ある選手にとっては「格」を見せる舞台であり、若手にとっては「肩書きを更新する」舞台でもある。だからこそ、丸亀は年ごとに“物語”が生まれる。結果一覧を眺めるだけでは見えないが、展望記事としてはここが最も面白いところだ。

最後に、今回のテーマである「軸」につなげると、丸亀の重要性はより明確になる。小林香菜と篠原倖太朗を軸に据える理由は、二人が単に有名だからではない。丸亀という舞台は、選手の強みを増幅し、弱点を拡大して映す。つまりこの大会は、二人の“適性”と“伸びしろ(あるいは課題)”を、同じ条件下で比較しやすい。そして安藤友香のように実績を持つ存在が加わることで、レース全体の基準点が上がり、展望に厚みが出る。丸亀は、選手個々の評価だけでなく、その年の日本ロードの現在地まで透けて見える──だから重要なのだ。

【大会概要】丸亀ハーフマラソン2026の基本情報

開催日・開催地

丸亀ハーフマラソン2026(第78回香川丸亀国際ハーフマラソン)は、2026年2月1日(日)に開催される。ハーフマラソン本番はこの日の日曜日に行われ、前日である1月31日(土)には3km種目や小学生駅伝などの関連イベントが実施される予定だ。

開催地は香川県丸亀市。スタート・フィニッシュは、例年通りPikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場)が使用され、市街地を含む周回型コースでレースが展開される。このコースは日本陸上競技連盟およびワールドアスレティックス公認で、国内屈指の高速ハーフマラソンコースとして知られている。

ライブ配信情報|テレビでレースを観る方法

第78回香川丸亀国際ハーフマラソンは、2026年2月1日(日)に開催され、レースの模様はテレビで生中継される予定だ。スタートは10時35分。レース序盤から記録を狙う高速展開になりやすい大会だけに、リアルタイムでの観戦価値は高い。

中継は、BSフジ(全国)での生中継が予定されており、放送時間は10時30分頃から正午前後までが見込まれている。また、地元エリアでは岡山放送(OHK)でも同時生中継が行われる予定で、関西・四国周辺でも視聴しやすい。例年同様、手話実況付きの中継が用意されている点も特徴のひとつだ。

現時点では、公式なインターネット配信(ライブストリーミング)の実施は発表されていない。そのため、確実に視聴したい場合は、テレビ放送を押さえておくのが最も確実な方法となる。放送開始直後から先頭集団のペースや分岐点が映されるため、10時30分までに視聴環境を整えておくことをおすすめしたい。

ひと目で分かる視聴まとめ

  • 開催日:2026年2月1日(日)
  • スタート:10:35
  • テレビ中継:BSフジ(全国)/岡山放送(OHK・岡山/香川)
  • ネット配信:現時点では未発表
  • 特徴:手話実況付き生中継あり

コースの特徴|なぜ丸亀ハーフは「高速・記録狙い」なのか

香川丸亀国際ハーフマラソンが「日本一速いハーフ」と称されてきた理由は、単に平坦だからではない。記録が出るための条件が、複合的にそろっている点に、この大会の本質がある。

まず挙げられるのが、高低差の少ないフラットなコース設計だ。スタート・フィニッシュ地点となるPikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場)を基点に、市街地と沿岸部を周回するレイアウトは、大きな起伏がなく、登坂でリズムを崩す要素がほとんど存在しない。特にハーフマラソンは、わずかなアップダウンの積み重ねが終盤の失速につながりやすい距離だが、丸亀ではそのリスクが極めて低い。結果として、序盤から狙ったラップを刻みやすく、後半も同じリズムで押し切れる。

次に重要なのが、直線区間の多さとカーブの少なさである。丸亀のコースは、細かく折れ曲がる箇所が少なく、視界が続く区間が長い。これは心理面・身体面の両方で大きな利点になる。ランナーは前方の集団やペースメーカーを視認しやすく、無意識のうちに突っ込みすぎることを防げる。また、減速と再加速を繰り返す必要がないため、脚へのダメージも蓄積しにくい。高速シューズ全盛の現在において、この「一定の力で押し続けられるコース形状」は、記録挑戦において極めて相性が良い。

さらに、丸亀ハーフを語る上で欠かせないのが、レース全体としての“質の高さ”だ。エリート選手、実業団ランナー、学生トップ層、市民ランナーが同じ舞台を走るこの大会は、前方のレベルが非常に高く設定されやすい。記録を狙う集団が自然と形成され、序盤から高いスピードレンジでレースが進む。これにより、力のある選手ほど「楽に速い」状態を作りやすくなり、ペース走の延長線上で高記録を叩き出すことが可能になる。一方で、準備が不十分な選手は早い段階で置き去りにされ、その差が明確に可視化される。

気象条件も、丸亀が高速レースになりやすい理由のひとつだ。例年の開催時期は真冬にあたるが、瀬戸内海式気候の影響により、気温が安定し、強風や降雪のリスクが比較的低い。冷えすぎず、暑すぎず、風の影響も受けにくい。これはハーフマラソンにおいて理想的な条件であり、記録を狙う選手にとって大きな後押しになる。実際、過去の丸亀では日本記録や学生記録が更新されてきた背景があるが、それは偶然ではない。

このように、丸亀ハーフは「誰でも速く走れる大会」ではない。正確には、速く走れる準備ができている選手が、その力を余すことなく出せる大会である。だからこそ、ここでのタイムや走りは評価されやすく、以降のシーズンに向けた立ち位置を決定づける材料になる。単なるタイムアタックではなく、その選手がどのスピードレンジで、どれだけ安定して押せるのか──それをシビアに映し出すのが、丸亀ハーフの高速コースなのだ。

香川県丸亀市の市街地。丸亀ハーフマラソンの開催地。

女子の注目選手

小林香菜|丸亀で問われるのは「高速域の持続力」と「後半の粘り」

  • 生年月日:2001年4月4日
  • 出身地:群馬県前橋市
  • 早稲田大学本庄高等学院、早稲田大学法学部
  • 大学では体育会の陸上競技部には所属していなかった
  • 所属:大塚製薬

小林香菜(こばやし・かな)は2001年生まれ、群馬県前橋市出身の長距離ランナー。早稲田大学本庄高等学院から早稲田大学法学部へ進学した。大学時代は体育会の陸上競技部ではなく、ランニングサークルに所属。走ること自体が好きで、授業の合間や放課後には皇居周辺を黙々と走り込む日々を重ねていた。指導者のいない環境の中で、自ら練習を工夫しながら距離適性を高め、ロードレースで結果を残すようになる。

大学卒業後は大塚製薬陸上競技部に加入。サークル出身という異色の経歴を持ちながらも、高速ペースを淡々と維持できる持久力と粘り強さを武器に、実業団の舞台で存在感を高めている。

小林香菜を注目選手に挙げる最大の理由は、丸亀ハーフが持つ性格――“速さが正確に出る舞台”と、彼女の評価ポイントが噛み合っているからだ。丸亀はコースがフラットで、序盤から一定ペースの集団が形成されやすい。つまり、ここでは「気合い」や「一発のスパート」だけでなく、高速域を淡々と押し続ける走力の真価が問われる。その条件下で小林がどのような走りを見せるかは、今後のシーズンを占う意味でも価値が高い。

今回の見どころは大きく3つ。第一に、“入り”をどう選ぶかだ。海外招待勢がいる年の丸亀は、レースが記録モードに入りやすい。序盤が締まれば締まるほど、後半にツケが回るのもハーフの現実である。小林が前半から攻めるのか、集団の中で余裕を作って後半勝負に寄せるのか。ここは結果以上に、レースプランの選択がそのまま評価につながるポイントになる。

第二に、10km~15kmの“我慢区間”で落ちないか。ハーフは後半に入ってからが本番だが、特に丸亀は前半のスピードが出やすい分、10kmを過ぎたあたりから「同じペースなのに急に苦しくなる」局面が訪れる。ここでフォームを崩さず、ラップの乱れを最小限に抑えられるかどうかが、ロード適性の核心である。小林がこの区間を粘ってまとめられれば、単なる好走ではなく、“安定して結果を出せるランナー”として評価が一段上がる。

第三に、終盤の1~2kmでの“残り方”。丸亀は終盤まで集団が残ることも多く、最後に順位が入れ替わりやすい。小林がラストで前に出られるか、あるいは落ちずに踏ん張ってフィニッシュできるか。ここで見たいのは、勝ち負けそのものというより、「脚が残っている走り」になっているかだ。もし終盤に明確な失速がなければ、それは“現状の仕上がり”が高い証拠になるし、逆に落ちるなら「どこに課題があるか」まで含めて丸亀らしい示唆が残る。

そして、小林香菜を語るうえで重要なのは、彼女が “安藤友香のような実績枠”とも、海外勢の“基準点(ものさし)”とも違う位置にいることだ。小林はこのレースで、自分の型(勝負型なのか、記録追求型なのか)を観客に提示できる。丸亀で「良い走り」を見せることは、そのまま今季の立ち位置を確定させる行為に近い。だからこそ、2026年の丸亀は小林香菜にとって、単なる一戦ではなく、“この距離でどう勝負する選手なのか”を見せる舞台になる。

安藤友香|レースの「基準点」となる存在

  • 生年月日:1994年3月16日
  • 出身地:岐阜県海津市
  • 豊川高校
  • 所属:しまむら

安藤友香(あんどう・ゆか)は1994年生まれ、岐阜県出身の長距離ランナー。日新中(岐阜)から豊川高校(愛知)へ進み、高校駅伝の名門で経験を積んだ。 卒業後は社会人として競技を継続し、ハーフからマラソンまで日本トップクラスで活躍。特徴的なフォームは「忍者走り」とも呼ばれ、上下動の少ない効率的な走りで終盤に強さを発揮する。

近年はワコールで戦ってきたのち、2024年8月にしまむらへ移籍。現在はしまむら所属として走る。 丸亀ハーフのような高速レースでは、タイムだけでなく「どの水準でまとめるか」がレース全体の物差しになる存在だ。

丸亀ハーフで安藤友香を見る際のポイントは、順位やタイムそのものよりも「どの位置でレースを作り、どの局面で勝負に切り替えるか」にある。実績を持つ安藤は、若手のように“跳ねる走り”で驚かせるタイプというより、レースの流れを読み、崩れない走りでまとめることで存在感を示してきた。特徴的な「忍者走り」とも称される省エネ型フォームは、長い距離での安定感を支える要素であり、丸亀の高速展開でも終盤の粘りに直結しやすい。

また、近年はワコールからしまむらへ移籍して新たな環境で戦っており、丸亀はその“現在地”を測る格好の舞台になる。

観戦・分析の軸は3つだ。①海外勢が前を引く展開で、安藤が前半から集団に乗るのか、②10〜15kmの苦しい局面でラップを乱さず耐えられるか、③終盤で順位を取りに行く動きが出るか。丸亀は「速さが出る」ぶん誤魔化しが利かない。だからこそ安藤の走りは、レース全体の水準を示す“物差し”になる。

伸びしろ世代|高速展開を生かしたい日本勢

小林香菜、安藤友香がレースの軸となる一方で、北川星瑠、森田歩実、荻谷楓、大西夏帆、弓木咲来といった日本勢の走りも見逃せない。

彼女たちにとって丸亀ハーフは、順位以上に「高速ペースの中でどれだけ自分の走りを保てるか」が問われる舞台だ。海外勢が前を引く展開になれば、無理に勝負へ絡まずとも集団を利用して記録を狙うことができる。

丸亀は、一段階上の走力を示す絶好の機会でもあり、自己ベスト更新や安定した後半の粘りがあれば、今後に向けた評価は大きく変わってくる。

海外勢の存在|レースを加速させる要因

今大会は海外招待選手の顔ぶれも充実しており、女子レースを高速展開へ導く要素となる。

とりわけエイリッシュ・マッコルガンは、序盤から一定以上のペースでレースを引き上げる可能性を秘めた存在で、この1人が前に出るかどうかで全体の様相が大きく変わる。

シャーロット・パデュー、イゾベル・バット・ドイルは堅実に力を出すタイプで、集団の質を維持する役割を担う。

一方、サラ・ワンジル、オマレ・ドルフィン・ニャボケといったアフリカ勢が絡めば、前半からレースが記録モードに入り、日本勢は高速ペースへの対応力を強く問われることになる。海外勢の動きは、順位以上に「走力差」を可視化する装置となりそうだ。

香川県丸亀市の商店街。香川丸亀国際ハーフマラソンが開催される市街地の風景。

男子の注目選手

篠原倖太朗|丸亀で試されるのは「日本トップとしての立ち位置」

篠原倖太朗(しのはら・こうたろう)は、千葉県立富里高等学校から駒澤大学へ進学し、日本男子長距離界の第一線へと駆け上がってきたランナー。大学時代は箱根駅伝をはじめとする主要駅伝で安定感のある走りを見せ、主力選手として存在感を発揮した。

卒業後は富士通陸上競技部に加入し、実業団の舞台で本格的に世界基準への挑戦を続けている。大きなフォームの乱れがなく、高速ペースでも粘り切れる持久力が持ち味で、ハーフマラソンは現在の走力を測るうえで最適な距離だ。丸亀ハーフは、篠原にとって日本トップクラスの域を越え、国際舞台で戦う立ち位置を示す重要な試金石となる。

男子レースにおいて、篠原倖太朗は展開と評価の両面で軸となる存在だ。丸亀ハーフは毎年のように超高速ペースとなり、世界基準の走りが求められる舞台。その中で篠原がどの位置でレースを進め、どこまで先頭集団に食らいつけるかは、日本勢の現在地を示す分かりやすい指標となる。

注目すべきは、単純な順位争いではない。海外のトップランナーや国内外の強力なアフリカ勢が前半からペースを引き上げる展開になった場合、篠原が“記録を狙う集団”と“勝負の集団”のどちらを選ぶかが最大の見どころになる。序盤から積極的に前へ出るのか、それとも流れを見極めて我慢し、後半勝負に備えるのか。その判断そのものが、現在の仕上がりを物語る。

丸亀は速さが出やすい反面、ごまかしが効かないコースだ。15km以降で粘れるか、ラスト数キロで失速せずにまとめられるか。ここで安定した走りを見せられれば、篠原は「速い日本人ランナー」から「国際基準で戦える存在」へと評価を進めることになる。男子レースにおける篠原倖太朗は、結果以上に走りの内容が問われる存在だ。

男子招待選手|世界基準の流れが日本勢を試す

男子レースには、世界レベルの実績を持つ招待選手が揃い、レースは序盤から超高速で進む可能性が高い。ソンドレ・モーエンやサンティアゴ・カトロフェは、自身のペースを淡々と刻みながら集団を引き上げるタイプで、日本勢にとっては基準となる存在だ。

一方、イマニエル・マルやリチャード・エティーリのようなアフリカ勢が前に出れば、レースは一気に記録モードへ移行する可能性がある。

そうした中で注目したいのが小椋裕介だ。世界基準と日本トップ層の間に立つ存在として、国内勢の立ち位置を測る指標となる。男子の丸亀は、順位以上に「どれだけ速い流れで走れたか」が評価を分ける一戦となる。

日本勢の厚み|高速展開で存在感を示せるか

男子レースでは、ジョスファト・レダマ・キサイサをはじめ、中山顕、野村優作、佐藤敏也、米井翔也、関口絢太、西研人といった日本勢の走りにも注目したい。いずれも丸亀の高速展開を生かせれば、一気に評価を押し上げる可能性を秘めた顔ぶれだ。

世界基準のペースが前を引く中で、無理に先頭を追うのではなく、集団の流れを利用して自分の走りをどこまで保てるか。15km以降で粘りを見せ、最後までラップを落とさずにまとめられれば、順位以上に価値のあるレースとなる。丸亀は、日本勢の層の厚みと序列の変化が浮き彫りになる舞台でもある。

まとめ|丸亀ハーフ2026で何が見えるのか

香川丸亀国際ハーフマラソンは、単に速い記録が出る大会ではない。世界基準のペースが提示され、その中で日本勢がどの位置に立ち、どの時間帯を走れるのかが明確に示される場だ。

女子では小林香菜と安藤友香がレースの軸となり、男子では篠原倖太朗を中心に、日本トップ層の現在地が試される。一方で、海外勢の存在や中間層の走りによって、序列が動く可能性も常に孕んでいる。

丸亀は結果の順位以上に「内容」が評価される舞台であり、この一戦をどう走ったかは今後のシーズンを占う重要な材料になる。だからこそ、2026年の丸亀ハーフは、最初から最後まで見逃せないレースとなる。