名城・立命館・城西――女王の座を懸けたラストバトル

2025年12月30日火曜日、静岡・富士山の麓で大学女子駅伝の頂上決戦「富士山女子駅伝2025」が開催されます。
名城大学、立命館大学、城西大学、大東文化大学など、全国の強豪校が一堂に会し、年末の駅伝ファンを熱狂させる舞台が整いました。
本記事では、優勝候補校の戦力分析と、レースを左右する注目選手たちの走りに迫ります。大学女子駅伝の集大成とも言えるこの大会を、観戦前にしっかり予習しておきましょう。

なあ、もうすぐ富士山女子駅伝やで

ほんま?もうそんな時期なんやね

うちはたこ焼き食べながら、ライブ配信で観るつもり

名古屋はきしめん食べて、家でまったり観戦かな

走り出したら、結局ちゃんと見てまうんよね

せやねん。気づいたら最後までガチやわ
大会概要(富士山女子駅伝2025)
富士山女子駅伝2025は、2025年12月30日(火)に静岡県富士市・富士宮市で開催される大学女子駅伝の最終決戦です。全7区間・43.4kmを舞台に、全国の強豪校が「大学女子駅伝日本一」を懸けて挑みます。
開催日
2025年12月30日(火)午前10時スタート
開催地
静岡県富士市・富士宮市
スタート地点
富士山本宮浅間大社前(富士宮市)
フィニッシュ地点
富士総合運動公園陸上競技場(富士市)
コース
全7区間・総距離43.4km
- 1区:4.1km(浅間大社前)
- 2区:6.8km
- 3区:3.3km
- 4区:4.4km
- 5区:10.5km(最長区間)
- 6区:6.0km
- 7区:8.3km(フィニッシュ)
特徴
- 女子駅伝最長の総距離43.4km
- 富士山の麓を舞台に、アップダウンや海風など過酷な条件が選手を試す。
- 最終7区には高低差169mの「魔の坂」が待ち受け、勝負の行方を大きく左右する。
参加資格
- 全日本大学女子駅伝上位12チーム
- 5000m記録による選抜10チーム
- 全国8地区学連からの選抜チーム
主催・共催
公益社団法人日本学生陸上競技連合、静岡県、富士市、富士宮市
テレビ中継情報
- 放送局:フジテレビ系列28局ネット
- 放送日時:2025年12月30日(火)9:55〜13:30(予定)
- 番組内容:大会の全区間を生中継。スタートからフィニッシュまで完全放送
ネット配信情報
- 配信サービス:TVer
- 料金:無料(会員登録不要)
- 配信内容:テレビ中継と同時にライブ配信。スマホ・PC・タブレットで視聴可能
- ラジオ中継:ニッポン放送などでも同時中継予定
大会の位置づけ
富士山女子駅伝は「大学女子駅伝の集大成」として、男子の箱根駅伝に相当する位置づけを持ちます。10月の全日本大学女子駅伝と並び、女子大学駅伝の二大大会のひとつ。年末の風物詩として定着し、真の日本一を決める舞台として注目されています。
出場校一覧
全日本大学女子駅伝 上位12校
- 城西大学(関東)
- 大東文化大学(関東)
- 名城大学(東海)
- 東北福祉大学(東北)
- 立命館大学(関西)
- 大阪学院大学(関西)
- 筑波大学(関東)
- 福岡大学(九州)
- 順天堂大学(関東)
- 日本体育大学(関東)
- 玉川大学(関東)
- 帝京科学大学(関東)
5000m記録による選抜10校
- 拓殖大学(関東)
- 東洋大学(関東)
- 大阪芸術大学(関西)
- 中央大学(関東)
- 京都産業大学(関西)
- 駿河台大学(関東)
- 東京農業大学(関東)
- 関西大学(関西)
- 神戸学院大学(関西)
- 関西外国語大学(関西)
選抜チーム
- 全日本大学選抜(全国8地区学連から選抜)
- 静岡県学生選抜

優勝候補校の戦力分析
富士山女子駅伝2025の優勝候補は、名城大学・城西大学・大東文化大学の三強が中心。立命館大学も総合力で食い込む可能性があり、大混戦が予想されます。
名城大学 ― 絶対女王の復活なるか
- 強み:過去の富士山女子駅伝で圧倒的な勝率を誇る「絶対女王」。全日本では惜しくも敗れたが、主力の米澤奈々香(4年)や細見芽生(1年)など、世代を超えた戦力が揃う。
- 課題:下級生の安定感が鍵。全日本での敗戦をどう修正するかがポイント。
- 展望:伝統的に「5区・7区」で勝負強さを発揮。復活優勝の可能性は十分
城西大学 ― 全日本王者の勢い
- 強み:2025年全日本大学女子駅伝で初優勝。兼子心晴(4年)、金子陽向(4年)ら経験豊富な選手が揃い、チームの勢いは抜群。
- 課題:富士山コース特有の「魔の坂」への対応。全日本の勢いをそのまま持ち込めるか。
- 展望:序盤から攻める積極的なレース展開が予想され、二冠達成の可能性も高い。
大東文化大学 ― サラ・ワンジルを軸に悲願の初優勝へ
- 強み:ケニア出身のサラ・ワンジル(3年)がエースとして存在感抜群。長距離区間で圧倒的な力を発揮できる。
- 課題:エース依存度が高く、他区間でどこまで粘れるかが勝敗を分ける。
- 展望:全日本では2位。富士山の過酷なコースでワンジルの爆発力がハマれば、初優勝の可能性あり。
立命館大学 ― 総合力で上位進出を狙う
- 強み:山本釉未(2年)らバランスの取れた選手層。伝統校として安定感がある。
- 課題:突出したエース不在。勝負区間での爆発力に欠ける。
- 展望:総合力で上位を狙うが、優勝争いに絡むには他校の失速が必要。
戦力比較まとめ
- 名城大学:伝統と層の厚さで復活優勝を狙う。
- 城西大学:全日本王者の勢いで二冠を狙う。
- 大東文化大学:サラ・ワンジルの爆発力で初優勝を狙う。
- 立命館大学:安定感ある総合力で上位進出を狙う。
今年の富士山女子駅伝は「絶対女王の復活」か「新王者の二冠」か「悲願の初優勝」か――まさに大混戦必至の年末決戦です。
注目選手紹介
名城大学
米澤 奈々香(4年)
女王・名城の大黒柱。全日本では悔しい敗戦を経験したが、富士山でのラスト駅伝に燃える。安定した走力と勝負強さでチームを牽引。
細見 芽生(1年)
ルーキーながら区間上位を狙える逸材。世代交代の象徴として注目度が高い。
城西大学
兼子 心晴(4年)
全日本優勝の立役者。経験豊富で精神的支柱となる存在。最終学年で二冠を狙う。
金子 陽向(4年)
安定感ある走りでチームを支える。兼子とともに城西の黄金世代を形成。
大東文化大学
サラ・ワンジル(3年)
ケニア出身の留学生ランナー。圧倒的なスピードとスタミナで長距離区間を制する力を持つ。優勝の鍵を握る存在。
立命館大学
山本 釉未(2年)
若手ながら安定した走力を誇る。チームの浮沈を左右するキーマン。
その他注目選手
田島 愛理(順天堂大・3年)
中距離から長距離まで対応できる万能型。上位進出の切り札
前田 彩花(関西大・3年)
勢いある走りでチームを牽引。関西勢の台風の目となる可能性
レース展望
名城大学
絶対女王としての復活を狙う。全日本では敗れたが、米澤奈々香ら主力の安定感は抜群。層の厚さで最後まで優勝争いに絡む可能性が高い。
城西大学
全日本大学女子駅伝で初優勝。勢いそのままに二冠を狙う。兼子心晴ら4年生の経験値が武器で、序盤から積極的な展開が予想される。
大東文化大学
サラ・ワンジルの爆発力が最大の武器。長距離区間での圧倒的な走力が勝敗を左右する。エース依存度が高いが、噛み合えば初優勝も十分。
立命館大学
総合力で上位進出を狙う。突出したエースは不在だが、安定した選手層で粘り強く戦う。
勝負のポイント
序盤の流れ(1〜3区)
短距離区間が続く序盤で勢いをつけられるかが重要。城西大学はここで主導権を握りたい。
中盤の山場(5区・10.5km)
最長区間である5区は「勝負区間」。サラ・ワンジル(大東文化)が抜け出す展開もあり得る。名城はここで粘り、後半に繋げたい。
終盤の魔の坂(7区・8.3km)
高低差169mの坂が待ち受ける最終区間。ここで逆転劇が起きやすく、過去にもドラマを生んできた。経験豊富な4年生が走るチームが有利。
選手起用と区間配置
各校の監督がどの選手をどの区間に配置するかが勝敗を決定づける。特に「エースをどこに置くか」が最大の戦略ポイント。
おすすめ観戦スポット
富士山本宮浅間大社前(スタート地点)
- 世界遺産・富士山を背景に選手が一斉にスタートする瞬間は圧巻。
- 沿道の応援も盛り上がり、駅伝ファンにとって外せない観戦ポイント。
富士市クリーンセンター前(中盤・18.6km地点)
- 中盤の勝負どころ。各校の戦略が見え始める区間で、順位変動が起きやすい。
- 選手の粘り強さを間近で感じられるスポット。
富士総合運動公園陸上競技場(フィニッシュ地点)
- ゴールの瞬間を見届けられる感動スポット。
- 優勝校の歓喜や選手たちの涙を間近で体感できる。
福岡大学に通う女子大生が楽しむ観戦スタイル例
「福岡大学に通う女子大生の私にとって、富士山女子駅伝は年末のお楽しみイベント。関東の大会だけど、今はライブ配信があるから、福岡にいながらでもしっかり楽しめます。
家で観る日は、やっぱりこたつが定番。こたつに入りながら、みかんやお菓子を机いっぱいに並べて、家族と一緒に応援します。「九州の大学はどうなん?」とか「この選手、来年実業団行きそうよね」なんて話しながら観る時間は、福岡の年末らしくてほっとします。
友達と観るときは、福大から地下鉄でアクセスしやすい天神エリアへ。カフェでドリンクを頼んでライブ配信を見つつ、「駅伝見た後、ラーメン行く?」「明太子系のごはん食べたいよね」なんて話が自然に出てくるのも福岡ならではのもの。駅伝の話とグルメの話が同時に盛り上がるのが、女子大生観戦の楽しいところです。
こんな感じで、福岡大学の女子大生たちは、九州らしい“ゆるさ”と一緒に富士山女子駅伝を楽しんでいます。遠く離れた舞台でも、画面越しに伝わる選手たちの走りに、自然と応援したくなるのがこの大会の魅力です。」
年末最後の感動は、富士山の麓から

2025年12月30日、富士山の麓で繰り広げられる大学女子駅伝の頂上決戦。名城大学の復活か、城西大学の二冠か、大東文化大学の悲願か――その答えは、選手たちの一歩一歩の走りの中にあります。年末を締めくくるこのドラマを、ぜひ自分の目で見届けてください。
