日本最速の女王は名古屋で復活するのか─歴代最強メンバーが揃った2026最注目レース

2026年3月8日。名古屋の街が一年で最も熱くなる日が、再びやってきます。
今年の名古屋ウィメンズマラソン2026は、例年以上に“歴史的レース”になることが確実です。最大の理由は──日本記録保持者・前田穂南(2時間18分59秒)の参戦。
さらに、前回日本人トップ(2位)の佐藤早也伽、世界選手権代表経験を持つ安藤友香(2時間21分18秒)も名古屋に集結。
国内トップがそろい踏みするだけでも異例なのに、今年はそこへ シェイラ・チェプキルイ(PB2:17:29)、アイナレム・デスタ(2:17:37) など、世界レベルの超強豪も名を連ねます。
そしてペースメーカーには、1500m・5000m日本記録保持者の田中希実という豪華すぎる布陣。高速レースになる条件がすべてそろったと言っても過言ではありません。
果たして、前田穂南は再び頂点に立つのか?佐藤早也伽は安定感でチャンスを掴むのか?安藤友香はベテランの経験値で勝負できるのか?
この記事では、今年の名古屋を走る「注目選手」と「優勝の行方」を徹底的にわかりやすく解説します。
読み終えるころには、「誰が勝つのか」「どんな展開になるのか」がはっきり見えてくるはずです。
名古屋ウィメンズマラソン2026概要
名古屋ウィメンズマラソン2026は、世界最大規模の女子マラソンとして知られ、MGCシリーズ2025-26女子最終戦にも位置づけられる重要なレースです。国内トップランナーから世界の強豪まで、最高峰の選手が集まる注目大会となっています。
開催日・スタート時間
- 開催日:2026年3月8日(日)
- スタート時間:午前9時10分
(会場はバンテリンドーム ナゴヤ)
名古屋市内を巡るフラットで記録が狙いやすいコースで、スタート・フィニッシュともにバンテリンドーム ナゴヤで行われます。
テレビ放送(地上波)
- 東海テレビ制作・全国ネットで生中継
- 放送開始:2026年3月8日(日)朝9:00〜
(スタート前の中継にも対応)
スタートは9時10分なので、中継を最初から見ることでレース前の選手表情・展望解説もチェックできます。
ライブ配信(ネット配信)
テレビだけでなく、ネットでのリアルタイム配信も充実しています。
- TVer(リアルタイム配信)
- Locipo(名古屋ローカル配信プラットフォーム)
外出先やスマホ視聴でも、スタートからフィニッシュまで追うことが可能です。
レースの位置づけ
名古屋ウィメンズマラソン2026は、以下の重要な役割も持っています
- MGCシリーズ2025-26 最終戦(女子)
- アジア大会(愛知・名古屋2026)日本代表選考
- ロサンゼルス五輪(2028)代表選考レース
特に、2時間23分30秒以内、または日本人6位以内でMGC出場権を獲得できるため、上位争いは非常に熾烈になります。
コースの特徴
- 高低差が少ないフラットコース
- 名古屋市街地の主要スポットを巡る高速コース
- 大会記録:2時間17分18秒(世界レベルの高速大会)
記録が狙いやすいコース形状のため、前田穂南(日本記録保持者)、佐藤早也伽、安藤友香だけでなく、海外勢のシェイラ・チェプキルイ、デスタらも高速展開を作りやすい環境です。
今年の注目ポイント
- 日本記録保持者 前田穂南が3年ぶりに名古屋参戦
- 前回2位の 佐藤早也伽、安藤友香、加世田梨花、五島莉乃など日本のトップが勢揃い
- 海外からは 2時間17分台の世界レベルが複数参戦
- ペースメーカーに田中希実(1500m/5000m日本記録保持者)が就任
今年は、好記録&代表争いの両面で“過去最高の激戦”になることが確実です。

注目選手の全体マップ|今年の主役は誰か?
2026年の名古屋ウィメンズマラソンは、過去に例を見ないほど豪華メンバーが揃った“歴代最高レベルの激戦”となります。まずは、出場予定選手の勢力図を整理しながら、今年のレースを動かす「主役候補」を一気に把握しておきましょう。
前田穂南(天満屋)|日本記録保持者・絶対的エース
- 自己ベスト 2時間18分59秒(日本記録)
- 3年ぶりに名古屋へ帰還
- 大阪マラソンで日本新 → パリ五輪代表歴もあり、実力は別格
今年のレースの中心人物。主役中の主役。日本人選手で唯一「“2時間18分台”を再現できる可能性」を持つ存在です。
プロフィール
- 生年月日:1996年7月17日(29歳)
- 出身地:兵庫県尼崎市
- 身長:166cm
- 自己ベスト(マラソン):2時間18分59秒(日本記録):2024年大阪国際女子マラソンで樹立(日本記録・アジア記録)
- 学歴:大阪薫英女学院高等学校(大阪府 摂津市)
佐藤早也伽(積水化学)|“安定感の鬼” 前回日本人トップ
- 前回大会:2時間20分59秒で日本人トップ(総合2位)
- 世界選手権2大会連続代表
- 怪我が少なく、大崩れしないタイプ
前田包囲網の中心になる存在。優勝争いに確実に絡む選手。
今年の佐藤早也伽は前田穂南と並び、日本勢三本柱の一角とみられています。
また、MGC出場権・シリーズ年間女王の有力候補でもあり、2026年の名古屋は、キャリア最大の勝負レースといって過言ではありません。
安藤友香(しまむら)|経験豊富な元日本記録保持者級の実力者
- 自己記録:2時間21分18秒(前々回名古屋で優勝)
- 東京世界選手権代表
- 終盤に強い粘りが武器
展開次第で一発逆転の可能性あり。経験では群を抜く。
安藤友香は、レース後半の落ち込みが非常に少ないタイプ。特に名古屋のような“フラットでリズムが重要なコース”で強さを発揮します。日本陸連の評価でも、安定感と粘り強さが武器とされるランナーです。
世界大会経験が豊富なため、ハイペースでも崩れず勝負所で粘る展開に強いのが特徴。
加世田梨花(ダイハツ)|2時間21分台の実力者
- 自己ベスト:2時間21分55秒(ベルリン)
- 前回大会:1228ポイントで日本勢上位
- 主な代表歴:ブダペスト世界選手権 女子マラソン日本代表(2023)
- 再浮上を狙う重要なレース
3番手グループから抜けて優勝争いに絡むか注目。
名古屋でもベルリンでも、「一定のリズムを保った堅実な走り」ができるのが強みです。
2時間21〜23分台でまとめる高い再現性と世界大会代表にふさわしいレベルの総合力を持つ
鈴木亜由子(日本郵政G)|地元愛知のスター
- リオ、東京と2大会連続オリンピック代表
- 生年月日:1991年10月8日(34歳)
- 出身地:愛知県(豊橋市)
- 身長:154cm
- 出身校:愛知県立時習館高校、名古屋大学経済学部
- 自己ベスト(マラソン):2時間21分33秒(2024 名古屋ウィメンズマラソン)
- 自己ベスト(ハーフマラソン):1時間07分55秒(2019 丸亀ハーフ)
- 地元開催で応援を最大限に受けられるアドバンテージ
沿道の熱気で爆発的な走りを見せるタイプ。
オリンピックは2016リオ五輪:5000m・10000m代表、2021 東京五輪:女子マラソン代表(19位)。世界選手権は2015北京:5000m 9位、2017 ロンドン:10000m 10位・5000m日本代表
1500m〜10000mで世界大会に出場したスピード背景を持ち、マラソンでも後半の粘りが非常に強い。
五島莉乃(資生堂)|新星から実力者へ
- 昨年名古屋で初マラソン完走
- マラソン:2時間26分08秒(2025 名古屋ウィメンズ)
- 10000m:30分53秒31(2024 日本選手権 優勝・日本歴代6位)
- 生年月日:1997年10月29日(28歳)
- 出身地:石川県(金沢市)
- 出身校:星稜高等学校(石川)、中央大学経済学部国際経済学科(2020年卒)
- 成長曲線が右肩上がり
2回目のマラソンで大きく伸びる可能性大。
トラック(10000m)で国内トップクラスの実力を持ち、ロードでも着実に結果を伸ばす成長株。
10000mで30分台前半を安定して出せる国内屈指のスピード持ち、駅伝でも区間賞量産。2021〜2025年のクイーンズ駅伝で複数回区間賞獲得(区間新記録も樹立)
五島莉乃はまだマラソン歴が浅いが、10000mとハーフの日本トップレベルのスピード背景を持つため、「2時間23〜24分台」を狙える素材として日本陸連からも期待されている。
2025年名古屋ウィメンズでは10位(2:26:08)。初マラソン完走後、2026年大会でのジャンプアップが注目される。
樺沢和佳奈(三井住友海上)|長距離日本代表のスピードスター
- パリ五輪10000m代表
- 生年月日:1999年3月24日(26歳)
- 出身地:群馬県(前橋市)
- 出身校:常磐高校(群馬)、慶應義塾大学(総合政策学部)
- 今回が初マラソンという未知数の大器
- ハーフマラソン自己ベスト:1時間09分20秒
- アジアクロカン(2026)シニア10km優勝
3000m〜10000mまでバランスよく走れる器用さがあり、特に5000mではレースの流れを読む力が高い。
2026年アジアクロカン優勝が象徴するように、起伏や風をものともしない“総合力の高さ”が特長です。
樺沢和佳奈は 2026年名古屋ウィメンズが“初マラソン” となる予定で、日本陸連も「将来のマラソン界を担う存在」と評価している。
10000m・ハーフ・クロカンで結果を出してきた背景から、初マラソンでいきなり上位に食い込む可能性も十分ある。
シェイラ・チェプキルイ(ケニア)|前回覇者
- 自己ベスト:2時間17分29秒
- 前回名古屋優勝
今年も優勝争いの中心。前田穂南と最も相性が悪い(強すぎる)。
女子マラソンの歴史的にも2時間17分台は世界のトップ層。名古屋ウィメンズ2026に来る中で“最強候補”と言われる理由がこれ。
2024 ニューヨークシティマラソン優勝(2時間24分35秒)NY優勝は世界最高峰レースの頂点の一つ。しかもデビュー戦で優勝という快挙。
2025名古屋ウィメンズマラソン優勝(2時間20分40秒)名古屋ウィメンズとの相性が非常に良い。
アイナレム・デスタ(エチオピア)|PB 2時間17分37秒の快速ランナー
- 世界トップクラスのスピード
- チェプキルイと並ぶ実力
日本勢にとって最大の脅威の1人。
2004年1月21日生まれ(22歳)の超新星。エチオピアの長距離界で急速に頭角を現し、2025年アムステルダムマラソン優勝(2:17:37)で世界のトップレベルに躍り出た選手です。
名古屋ウィメンズマラソン2026の招待選手リストでもPB(パーソナルベスト)2:17:37 の大記録を持つ若手エースとして記載されています。
2025年のアムステルダムマラソンで、わずか21歳にして2時間17分37を叩き出し優勝。しかもレースは30kmまで6人のエチオピア選手が先頭集団を形成する国際的激戦。その中で最終盤に抜け出しての勝利は、若手としては異例の強さです。「早熟型ではなく、本物の強さ」 と世界が評価。
名古屋2026で最注目の新星として紹介、優勝候補シェイラ・チェプキルイとの頂上決戦と報じられている。

2026優勝予想とレース展開予想
2026 優勝予想(総合結論)
本命: シェイラ・チェプキルイ(ケニア)
PB 2:17:29(バレンシア2022)=世界トップ層。2024年NYCマラソン優勝、2025年名古屋ウィメンズ優勝と“ビッグレース勝ち切り実績”が突出。名古屋との相性も証明済み。
対抗: アイナレム・デスタ(エチオピア)
2025年アムステルダム優勝 2:17:37。22歳の伸びしろと“後半押し切り型”の勝ちパターンは名古屋の高速設定で極めて脅威。
単穴: 前田穂南(天満屋)
日本記録保持者 2:18:59。MGCシリーズ最終戦でもあり、国内最上位争いでは最有力。高速展開に耐えた上での“日本人トップ+優勝争い”へ。
連下: 佐藤早也伽(積水化学)
前回名古屋日本人トップ2位(2:20:59)。名古屋相性+安定感は屈指で、35km以降の粘り勝負で表彰台圏内。
注意: 安藤友香(しまむら)
2:21:18の自己記録に“名古屋優勝経験”。勝ちパターンがハマると上位浮上。
レース展開予想(km帯別シミュレーション)
前提条件
- スタート 3/8(日) 9:10、バンテリンドーム発着の高速コース。MGCシリーズ女子最終戦で、日本勢はMGC条件(2:23:30以内または2:27:00以内日本人6位以内)も意識。
- ペースメーカーに田中希実(1500m/5000m日本記録保持者)=正確なイーブン~ややビルドの“高速設定”が濃厚
- 海外勢の中核はチェプキルイ(PB2:17:29)とデスタ(PB2:17:37)
0〜10km(入り:32:50〜33:10目安)
PM(田中)が主導する整った先頭列。チェプキルイは“前受け”でリズム形成、デスタは様子見で2〜3列目。日本勢は前田・佐藤・安藤が先頭直後の隊列で風避けと接触回避を優先。
10〜20km(1:09:30前後通過想定)
海外勢の刻みは変わらず、淡々と消耗戦。デスタはアムステルダム同様にハーフ〜30kmで脚を温存、チェプキルイは淡々とロスなく。日本勢は給水後の小さなアップダウンで形が崩れないよう、前田がやや前、佐藤・安藤が等速キープ。
20〜30km(1:38:30〜1:39:00)=“選別”の時間
ここから自然落車(脱落)が発生。チェプキルイが15〜20秒だけ上げる局面を作り、付いて来られるのは2〜4名。“勝負隊列”はチェプキルイ、デスタ、+1(前田 or 佐藤)の形に。名古屋2025優勝経験のあるチェプキルイに“コース適応の余裕”があり、ペースの節目も上手い
30〜35km=最大のヤマ
デスタの“後半ロングスパート”が炸裂する可能性が最大。アムステルダムでは30km以降で先頭絞り込み→40kmで抜け出す勝ち筋。名古屋でも33〜34kmの給水後に仕掛け、チェプキルイと並走へ。日本勢はここで粘り勝負。前田は日本記録保持者の地力でギア維持、佐藤はフォームが崩れにくい等速巡航で射程圏を確保。
35〜40km=王者の判断 vs 新星の切れ味
- チェプキルイ: ビッグレース経験(NYC優勝、名古屋優勝)から“勝ち切る配分”を熟知。風向・隊列・給水の取り方までミスが少ない。
- デスタ: 一方で脚が残ると加速幅が大きい。PBの近傍ペースで入れていれば、残り2〜3kmでの一段上げが可能。
- 日本勢: 35km以降の落差を最小化できた方(前田 or 佐藤)が日本人トップ。安藤は粘りで順位を拾う展開。
フィニッシュ
2:18台〜2:20前半の決着を予想。先着は“経験値”のチェプキルイをわずかに上とみる。日本人トップは前田、総合3〜4位圏に佐藤が続くシナリオ。
最終順位予想
1位シェイラ・チェプキルイ(ケニア)2時間18分4秒〜2:19:30
理由:NYC・名古屋の勝ち切り実績、PB2:17:29、コース適性。
2位アイナレム・デスタ(エチオピア)2時間18分5秒〜2:19:50
理由:アムステルダム2:17:37、後半ロングスパート型の強み。
3位前田穂南(天満屋)2時間20台前半〜中盤(日本人トップ)
理由:日本記録保持者。MGC最終戦の動機づけ+ハイペース耐性。
4位佐藤早也伽(積水化学)2時間20台中盤〜後半
理由:前回名古屋2:20:59(日本人トップ2位)の相性と安定。
5位安藤友香(しまむら)2時間21〜2:22台
理由:名古屋優勝経験、粘り腰で終盤に順位を拾う。
コース概要
名古屋ウィメンズマラソン2026は、バンテリンドーム ナゴヤをスタート・フィニッシュとする市街地コースです。名古屋の中心部を大きく巡るレイアウトで、全国屈指の“高速フラットコース”として知られています。
前半はドーム周辺から広小路通を進み、中盤は伏見・栄方面の大通りを走るため、沿道の応援も多くリズムを作りやすい区間です。
後半は名古屋城や久屋大通公園付近を抜け、再びドームへ戻る構成。高低差が少なく、市街地の景観を楽しみながら走れるのが特徴です。
フラットで走りやすく、記録を狙うエリート選手にも、市民ランナーにも人気のコースとなっています。
スピードの極みへ。名古屋が2026年の女王を決める

2026年の名古屋ウィメンズマラソンは、日本記録保持者・前田穂南、前回日本人トップの佐藤早也伽、経験豊富な安藤友香という国内の実力者に、2時間17分台を持つシェイラ・チェプキルイやアイナレム・デスタといった世界トップレベルのランナーが集う“歴史的ハイレベル”のレースとなります。
高速コース、豪華ペースメーカー、そしてMGCシリーズ最終戦。今年の名古屋には、記録と勝負のすべてが凝縮されています。
果たして、最後に胸を張ってフィニッシュゲートをくぐるのは誰なのか。世界と日本のトップランナーが織りなす、圧巻の42.195kmから目が離せません。
