夜空に浮かぶ紅葉の舞台、清水寺で心を奪われる秋

京都の秋を語るなら、清水寺の紅葉ライトアップは外せません。舞台から望む市街地の夜景と、光に染まる紅葉の競演は、まるで絵巻物の世界。2025年も、その幻想的な光景が訪れる人々を魅了します。
本記事では、開催期間や見どころ、混雑回避のコツまで、清水寺ライトアップを最高に楽しむ方法を徹底ガイドします。
清水寺ライトアップ2025の基本情報
紅葉シーズンの京都を代表するイベント「清水寺ライトアップ」。幻想的な夜景を楽しむために、まずは基本情報を押さえておきましょう。
開催期間と時間
- 期間:2025年11月22日(土)~12月7日(日)
- 時間:17:30~21:30(受付終了21:00)
※昼間拝観とは入れ替え制なので、夜間拝観には再入場が必要です
拝観料
- 大人:500円
- 小・中学生:200円
※事前予約不可、当日現地で購入のみ
場所
- 住所:京都府京都市東山区清水1-294
- 最寄りバス停
- 市バス「五条坂」徒歩約10分
- 市バス「清水道」徒歩約8分
- 電車アクセス
- 京阪「清水五条駅」徒歩約18分
- 京阪「祇園四条駅」徒歩約20分
- 阪急「京都河原町駅」徒歩約23分
見どころ
- 国宝「清水の舞台」から見下ろす錦雲渓の紅葉
- 奥の院や子安塔から望むライトアップされた本堂
- 夜空に放たれる「観音慈悲光」と呼ばれる青い光

注意点
- 混雑:初日や土日祝は非常に混雑。平日や点灯直後がおすすめ。
- 防寒対策:夜間は冷え込みが強いため、厚手のジャケット必須。
- 撮影ルール:写真撮影OK、三脚・ドローンは禁止
清水寺の三重塔も同時にライトアップ
清水寺の三重塔(さんじゅうのとう)も紅葉ライトアップと同時にライトアップされます。秋の夜間特別拝観では、境内全体が幻想的な光に包まれ、三重塔は朱色に輝き、背後には「観音さまの慈悲」を象徴する青い光が夜空に向かって放たれる演出があります。
詳細ポイント
- 開催期間:2025年11月22日(土)~12月7日(日)
- 時間:17:30~21:30(受付終了21:00)
- 見どころ
- 清水の舞台と紅葉の競演
- 三重塔のライトアップ+青い光の演出
- 成就院庭園の特別公開(「月の庭」)
三重塔は西門のすぐ後ろにあり、ライトアップされた朱色の塔と紅葉のコントラストは撮影スポットとして非常に人気です。夜間は昼間よりも人が少なく、幻想的な雰囲気を楽しめます。

三重塔ライトアップの魅力
清水寺の紅葉ライトアップで、特に目を引くのが三重塔(さんじゅうのとう)の幻想的な輝きです。朱色の塔が紅葉に囲まれ、夜空に浮かび上がる姿は、昼間とはまったく異なる表情を見せてくれます。
朱色と紅葉のコントラスト
三重塔の鮮やかな朱色が、ライトアップされた紅葉の赤やオレンジと調和し、まるで絵画のような美しさを演出します。境内の奥に位置するため、静かな雰囲気で撮影できるのも魅力。
幻想的な光の演出
紅葉ライトアップ期間中、三重塔は柔らかな光で照らされ、背後には「観音さまの慈悲」を象徴する青い光が夜空に向かって放たれます。この青い光と朱色の塔の組み合わせは、清水寺ならではの神秘的な演出です。
撮影スポットとしての価値
- ベストアングル:西門付近から三重塔を望む構図は、紅葉と塔を一緒に収めやすい。
- おすすめ時間帯:閉門前の20時以降は人が減り、幻想的な雰囲気をじっくり撮影可能。
- 撮影のコツ:スマホならナイトモード+三脚、一眼レフならISOを上げすぎず、シャッタースピードを遅めに設定。
歴史的背景とライトアップの意味
三重塔は清水寺の象徴的な建築物のひとつで、平安時代の優美な様式を今に伝えています。ライトアップは単なる観光演出ではなく、観音信仰の「光明」を表現する意味合いもあり、訪れる人に心の安らぎを与える空間となっています。
三重塔ライトアップ撮影テクニック(スマホで撮影する場合)
清水寺の三重塔ライトアップは、幻想的な雰囲気を撮影する絶好のチャンスです。以下に、スマホの撮影ポイントをまとめます。
ナイトモードを必ずON
- iPhoneやAndroidの最新機種なら「ナイトモード」を活用。
- シャッターを押した後、数秒間しっかり固定してブレを防ぐ。
三脚やスタビライザーを使用
手ブレ防止に必須。小型三脚やスマホ用ジンバルがあると安定感抜群。
HDR設定をON
光と影の差が大きい夜景ではHDRで階調をしっかり出す。
構図の工夫
- 三重塔+紅葉+青い光のラインを入れると幻想的。
- 手前に紅葉をぼかして入れると奥行き感が出る。

一眼レフ・ミラーレスで撮影する場合
推奨設定
- モード:マニュアル(M)または絞り優先(A)
- 絞り:f/8~f/11(全体をシャープに)
- ISO:400~800(ノイズを抑えつつ明るさ確保)
- シャッタースピード:1~4秒(三脚必須)
- ホワイトバランス:電球モード or カスタムで暖色寄りに調整
三脚+レリーズ必須
- 長時間露光で幻想的な光をしっかり捉えるため、三脚は必須。
- レリーズやセルフタイマーでシャッター時のブレを防ぐ。
RAW撮影
夜景は光の階調が豊かなので、RAWで撮影して後で現像すると美しく仕上がる。
撮影のベストタイム
- 17:30~18:00(点灯直後):空の青とライトアップのコントラストが美しい。
- 20:00以降:人が減り、幻想的な雰囲気をじっくり撮影可能。
紅葉の見頃とライトアップのベストタイミング(清水寺2025)
清水寺の紅葉は、京都の秋を象徴する絶景。ライトアップと合わせて楽しむためには、見頃の時期と訪問タイミングを押さえることが重要です。
紅葉の見頃予想(2025年)
- 色づき始め:11月中旬(例年よりやや遅め予想)
- ピーク(最盛期):11月下旬~12月上旬
→ 特に 11月25日~12月3日頃 が最も美しい時期と予測されています
- 散り始め:12月上旬~中旬
※気温が高めなら遅れ、寒暖差が大きい年は鮮やかさが増します。
ライトアップ期間
- 2025年11月22日(土)~12月7日(日)
- 時間:17:30~21:30(受付終了21:00)
ベストタイミングのポイント
- 紅葉+ライトアップの両方を楽しむなら
→ 11月最終週(11/25~11/30)が理想。紅葉ピークとライトアップ期間が重なります。
- 混雑回避のおすすめ時間帯
→ 平日の 点灯直後(17:30) または 20:00以降が比較的空いています
- 昼と夜の両方を楽しむプラン
→ 16時頃に入場し、夕暮れからライトアップへの移り変わりを堪能するのがベスト。
紅葉を鮮やかに楽しむ条件
- 昼夜の寒暖差が大きいほど赤色が鮮やかに。
- 雨上がりの翌日は紅葉がしっとりと輝き、写真映えします。

アクセス方法(清水寺ライトアップ)
清水寺は京都市東山区の高台にあり、紅葉シーズンは周辺道路・参道が非常に混雑します。公共交通機関を使うのが基本です。
電車+徒歩
- 京阪電車:「清水五条駅」から徒歩約20分(坂道あり)
- 阪急電車:「京都河原町駅」から徒歩約25分(産寧坂経由で風情あり)
市バス
- 京都駅 → 市バス206系統 or 86系統 → 「五条坂」または「清水道」下車 → 徒歩約10分
- 所要時間:約15分+徒歩10分
- バスは紅葉シーズンに超混雑するため、時間に余裕を持つこと。
観光急行バス(EX100/EX101)
- 京都駅から約10分で「五条坂」下車 → 徒歩約10分
- 通常の市バスよりスムーズでおすすめ。
車の場合
- 清水寺に専用駐車場はなし。
- 周辺の有料駐車場(市営清水坂観光駐車場など)を利用 → 徒歩約10分。
- 紅葉シーズンは渋滞必至なので、車は非推奨。
混雑回避の裏技
紅葉ライトアップは、11月22日(土)~12月7日(日)/17:30~21:30(受付終了21:00)で開催されます。期間中は全国から観光客が殺到するため、以下の工夫で快適度が大きく変わります。
時間帯を工夫
- 開門直後(17:30):点灯直後は比較的スムーズ。
- 夕食時間帯(19:00~19:30):人が食事に流れるため、境内が落ち着きやすい。
- 閉門前(20:00以降):最終受付前後は空いていて写真撮影に最適。
平日+雨予報の日を狙う
土日祝は激混み。平日+雨の日は観光客が減り、穴場タイミング。
裏ルートを使う
- 茶わん坂ルート(五条坂から分岐):メインの清水坂より人が少なく歩きやすい。
- 祇園四条駅 → 二年坂・産寧坂経由:写真映えするが、土日は混雑注意。
チケット購入の工夫
- 夜間拝観は現地購入のみ・事前予約不可。販売開始前に並ぶとスムーズ。
- ツアー利用なら「チケット付き」で行列回避可能。
撮影スポットの混雑回避
- 奥の院は最も混雑するので、時間がない場合は手前の舞台や子安塔から撮影。
- 阿弥陀堂手前の階段を下りると、混雑を避けて紅葉を楽しめる。
清水寺周辺のおすすめ観光スポット
二年坂・三年坂(産寧坂)
- 清水寺へ続く石畳の坂道。重要伝統的建造物群保存地区で、町家や土産店が並びます。
- 着物レンタルや舞妓体験をして散策すると、写真映え抜群。
二年坂(正式名称:二寧坂)と三年坂(正式名称:産寧坂)は、京都・東山エリアにある清水寺へ続く参道で、古都の風情を色濃く残す石畳の坂道です。祇園・八坂方面から清水寺へ向かう観光ルートの一部で、沿道には町家風の建物、土産物店、甘味処、カフェが並び、京都らしい景観が楽しめます。

産寧坂(さんねいざか)
「お産が寧(やすらか)でありますように」という願いを込めて、清水寺の子安観音へ安産祈願に参る道だったことからこの名がついたとされます。別名「三年坂(さんねんざか)」は、大同3年(808年)にできた坂であることに由来する説もあります。
二寧坂(にねいざか)
産寧坂の下にあることから「二年坂」と呼ばれ、807年(大同2年)に整備されたと伝えられています。
言い伝え
「二年坂で転ぶと二年以内に死ぬ」「三年坂で転ぶと三年以内に死ぬ」という警句がありますが、これは石畳の坂道で足元に注意せよという戒めです。
八坂の塔(法観寺)
京都を象徴する五重塔。坂道から見える塔と町並みは絶好の撮影スポット。
八坂の塔は、京都市東山区にある法観寺(ほうかんじ)の五重塔の通称で、京都を象徴するランドマークのひとつです。高さ約46メートルの木造五重塔は、国の重要文化財に指定されており、祇園から清水寺へ向かう東山エリアの中心に位置します。
飛鳥時代(伝・聖徳太子による建立、約592年)とされ、京都最古級の寺院の一つ。

八坂庚申堂
カラフルな「くくり猿」が並ぶフォトジェニックな寺院。願掛けスポットとして人気。
八坂庚申堂は、京都市東山区にある日本最古の庚申信仰の寺院で、正式名称は「大黒山 金剛寺 庚申堂」。清水寺と八坂神社の間に位置し、近年は境内を彩るカラフルなくくり猿でSNS映えスポットとして人気を集めています。
平安時代初期、天台宗の僧・安恵によって建立されたと伝わる
手足を縛られた猿の形をした布製のお守りで、「欲をひとつ我慢すれば願いが叶う」という意味が込められています。
境内を埋め尽くす色とりどりのくくり猿は、まるで万華鏡のような美しさで、「日本一フォトジェニックなお寺」とも呼ばれています。

安井金比羅宮
縁切り・縁結びのご利益で有名。清水寺から徒歩15分ほど。
グルメスポット(食べ歩き&カフェ)
抹茶・和スイーツ
- GOKAGO(ゴカゴ)
- 濃厚抹茶ラテ&抹茶ドーナツ。目の前で抹茶を点ててもらえる本格派。
- 京都清水わらび餅 monna
- 本わらび粉を使った柔らかいわらび餅。和三盆糖の上品な甘さ。
- MACCHA HOUSE 抹茶館
- 宇治抹茶ティラミスが人気。京都清水産寧坂でインスタ映え。
和菓子・たい焼き
- 藤菜美 三年坂本店
- 香ばしいみたらし団子と抹茶ドリンクのセットが絶品。
- 伊藤軒/SOU・SOU 清水店
- 季節のモチーフをあしらった串和菓子。見た目も華やかで写真映え。
カフェ
- アラビカ 京都 東山
- 世界的に人気のコーヒーブランド。キョウトラテは甘さ控えめで散策のお供に。
- ザ・ウニール コーヒーセンシズ
- 京町家をリノベしたカフェで、スペシャルティコーヒーとフルーツサンド重が楽しめる。
モデルコース例
清水寺 → 二年坂 → 三年坂 → 八坂の塔 → 八坂庚申堂 → 高台寺 → 祇園
- 食べ歩きは「清水坂」からスタートし、抹茶ラテやたい焼きを楽しみながら坂道を散策。
- 写真映えスポットを巡りつつ、カフェで休憩するのがおすすめ。
清水寺で出会う、秋の幻想と祈りの光

清水寺の紅葉ライトアップは、京都の秋を象徴する幻想的な体験です。
朱色の三重塔と紅葉が織りなす光景は、訪れる人の心を癒し、写真に収めたくなる美しさ。アクセスや混雑回避の工夫をすれば、ゆったりと夜景を楽しめます。
ぜひ、歴史と自然が調和するこの特別な時間を体感してください。
