都大路に青春が駆ける―全国高校駅伝2025、勝負のカギは誰の脚に？
全国高校駅伝2025が12月21日、京都・都大路で開催されます。男子は7区間42.195km、女子は5区間21.0975km。
駅伝ファンなら見逃せないこの大会、今年は仙台育英、学法石川、西脇工、薫英女学院など強豪校が激突します。
本記事では、男子・女子の優勝候補、注目選手、区間戦略、そして福岡・九州勢の見どころまで詳しく解説します。
全国高校駅伝2025の概要
大会名
男子第76回・女子第37回 全国高等学校駅伝競走大会（通称：全国高校駅伝）
開催日
2025年12月21日（日）
- 女子：10時20分スタート
- 男子：12時30分スタート
開催地
2025年12月21日（日）
- 女子：10時20分スタート
- 男子：12時30分スタート
開催地
京都市・たけびしスタジアム京都（西京極陸上競技場）発着
→ 京都市内を走る公認コース「都大路」で実施。
コースと距離
- 男子：7区間・42.195km
1区10km／2区3km／3区8.1075km／4区8.0875km／5区3km／6区5km／7区5km
- 女子：5区間・21.0975km
1区6km／2区4.1km／3区3km／4区3km／5区5km。
出場校
- 全国47都道府県代表校
- 地区大会で選ばれる11校（地区代表）
→ 合計58校が「都大路」に集結。
テレビ・ネット中継
- NHK総合テレビ（女子10:05～／男子12:15～）
- NHK BS・ラジオ第1
- NHKプラスでネット配信予定。
大会の特徴
- 冬の京都を舞台に、全国の高校生ランナーが「駅伝日本一」を目指す伝統の大会。
- 男子はフルマラソン距離を7人で、女子はハーフマラソン距離を5人でつなぐ。
- 区間ごとの戦略が勝敗を左右する「チーム戦」
全国高校駅伝2025 女子優勝候補9校
仙台育英（宮城）
予選タイム1時間06分台で全国トップクラス。層の厚さと駅伝力で本命視。
大阪薫英女学院（大阪）
予選1時間07分台、スピードと経験豊富な選手層で毎年優勝争い常連。
長野東（長野）
昨年優勝校。安定感抜群で、エース区間に強力ランナーを配置可能。
立命館宇治（京都）
地元京都の強豪。予選1時間10分台、ホームコースの利を活かす戦略に注目。
須磨学園（兵庫）
予選1時間09分台、スピード型選手を揃え、近畿大会でも好走。
神村学園（鹿児島）
九州の女王。予選1時間09分台で全国上位、粘り強い走りが持ち味。
筑紫女学園（福岡）
福岡県高校駅伝で 1時間09分57秒を記録し、2年連続優勝＆4年連続で全国出場を決めた伝統校。
全国高校駅伝過去優勝3回、昨年は全国7位。今季は「入賞以上」を目標に掲げる。
インターハイ出場者を含む選手層の厚さが強み。特に中距離・長距離の両方で全国レベルの選手を揃える。
倉敷（岡山）
予選1時間09分12秒、昨年も上位進出。中国地区の代表として存在感。
北九州市立（北九州地区代表）
福岡県高校駅伝で 1時間11分37秒を記録し、2年ぶり8度目の優勝。筑紫女学園にリベンジして全国切符を獲得。
全国高校駅伝では過去最高4位の実績があり、今年は「表彰台」を目標に掲げる。
チームスローガンは 「一走青春」。全員でたすきをつなぐ結束力が強み。
女子の注目選手
全国高校駅伝2025の女子レースは、優勝候補校のエースやスピードランナーが集結し、1区・5区を中心にハイレベルな戦いが予想されます。以下に全国の注目選手と福岡県代表・筑紫女学園の注目ランナーをまとめます。
真柴愛里（長野東・3年）
インターハイ3000mで上位入賞。駅伝でも安定感抜群の走りで1区候補。
田畑陽菜（長野東・3年）
スピード型で2区・4区向き。1500mで全国トップクラス。
長森結愛（仙台育英・1年）
世代トップの逸材。3000mで9分台前半、将来性抜群。
池野絵莉（須磨学園・3年）
インターハイ1500mで好成績。スピード区間で区間賞候補。
芦田和佳（立命館宇治・3年）
地元京都のエース。1区で流れを作る走りに期待。
久保凛（東大阪大敬愛・3年）
粘り強い走りで中盤区間を安定させる存在。
佐々木玲奈（筑紫女学園・3年）
3000m：9分26秒66（インターハイ5位）／1500m：4分34秒
主将、精神的支柱であり、1区やアンカー候補。
瀬戸口凜（神村学園・3年）
1500m：4分24秒16／3000m：9分08秒23
国スポ3000m4位、駅伝では1区・5区経験あり。安定感と勝負強さが魅力。
下森美咲（北九州市立・3年）
1区担当。福岡県予選では終盤に競り負けて区間賞を逃したが、粘り強い走りでチームを牽引。
3000m：9分台後半、1500m：4分40秒台。長距離適性と経験値が武器。
男子優勝候補10校
仙台育英（宮城）
- 宮城県大会で 2時間01分45秒の圧勝。
- 留学生なしでこのタイムは歴代トップクラス。
- 5000m13分台のエース複数、層の厚さと駅伝力で「本命中の本命」。
学法石川（福島）
- 福島県大会で 2時間02分58秒（大会新）、7人全員区間賞。
- エース増子陽太（5000m13分27秒）、栗村凌（13分34秒）を擁する「ダブルエース」体制。
西脇工（兵庫）
- 兵庫県大会で 2時間03分25秒（大会新）。
- 新妻遼己・昂己兄弟が1区・3区で区間新。勝負所で流れを変える力あり。
鳥取城北（鳥取）
- 鳥取県大会で 2時間03分49秒、全区間区間賞。
- エース本田桜二郎はU20日本選手権で3000m・5000m二冠。爆発力抜群。
佐久長聖（長野）
- 全国 2連覇中の絶対王者。
- 長野県大会で28年連続優勝。派手さはないが「穴のない総合力」で勝負。
倉敷（岡山）
- 中国地区の雄。予選 2時間04分55秒、安定感ある駅伝力。
- 留学生＋日本人エースのバランスで上位常連。
洛南（京都）
- 地元開催の強み。予選 2時間06分37秒。
- ホームコースを熟知し、終盤勝負で食い込む可能性。
九州学院（熊本）
- 九州大会で 2時間05分09秒。
- 九州勢の筆頭。粘り強い走りで入賞圏内を狙う。
- エース門間蒼大＋久保和寛の二枚看板で長距離区間を強化。
- スピード型（田中允紳・坂井咲太郎）と粘り型（中川陽琉・岩﨑桜太郎）のバランスが良い。
福岡第一高校（福岡）
- 福岡県大会で 2時間07分31秒を記録し、県代表として全国出場。
- スピード型選手を揃え、序盤で流れを作る戦略が鍵。
飯塚高校（北九州地区代表）
- 北九州地区大会で 2時間08分21秒を記録し、地区代表として全国切符を獲得。
- 粘り強い走りで中盤区間に強み。
男子の注目選手
増子陽太（学法石川・3年）
5000m：13分27秒（高校歴代3位）
1区10kmで28分20秒の区間新記録候補。圧倒的なスピードと駅伝力。
栗村凌（学法石川・3年）
5000m：13分34秒
3区・4区で区間新を狙う「ダブルエース」の一角。
新妻遼己（西脇工・3年）
1区で28分22秒の区間新をマークした兵庫のエース。スピード＋粘り強さ。
新妻昂己（西脇工・3年）
双子の弟。3区で区間新を狙う。兄弟でレースを動かす存在。
本田桜二郎（鳥取城北・3年）
U20日本選手権3000m・5000m二冠。爆発力でレースを変えるキーマン。
鈴木大翔（仙台育英・3年）
5000m13分台。駅伝での安定感とスパート力が魅力。
菅野元太（仙台育英・3年）
長距離区間で粘り強さを発揮する主力ランナー。
首藤海翔（倉敷・3年）
中国大会で区間記録を更新。スパート力と安定感でアンカー候補。
内瑛太（福岡第一・3年）
5000m：14分52秒（県総体3位）
全国駅伝・日本海駅伝で実績あり。1区または3区で勝負できる選手。
長尾祐貴（福岡第一・2年）
日本海駅伝出場経験あり。スピード型で短距離区間に適性。
松尾翼（飯塚・3年）
九州大会で好走。粘り強さとスパート力で中盤区間を支える（※地区代表）。
門間蒼大（九州学院・3年）
5000m：14分04秒46／3000m：8分45秒58
昨年全国駅伝3区で区間3位（24分10秒）。長距離区間で爆発力を発揮するエース。
勝負のカギはここだ！区間戦略と展望
全国高校駅伝は「区間配置」が勝敗を決める最大のポイントです。男子は7区間42.195km、女子は5区間21.0975km。それぞれの区間にどんな選手を配置するかで、レース展開が大きく変わります。
女子の区間戦略
1区（6km）
「流れを作る区間」。ここで先頭集団に残れるかが入賞の条件。
→ 仙台育英・神村学園・長野東のエース対決に注目。
3区（3km）
留学生起用が可能な区間（※規定あり）。ここで一気に差を広げる戦略が定番。
→ 神村学園のムトニ・マーガレットが爆発的な走りを見せる可能性。
5区（5km・アンカー）
逆転の可能性が最も高い区間。スピード＋精神力が勝負を決める。
→ 大阪薫英女学院・立命館宇治・須磨学園のアンカー対決に注目。
男子の区間戦略
1区（10km）
スタート直後の混戦を抜け出し、先頭集団に残れるかが重要。
ここで遅れると挽回は難しいため、各校はエース級を投入。
→ 学法石川・仙台育英・西脇工のエース対決が見どころ。
3区（8.1075km）・4区（8.0875km）
「中盤の山場」。ここで流れを作れるかが勝負のカギ。
スピード＋スタミナ型を配置し、区間賞を狙うチームが多い。
→ 鳥取城北の本田桜二郎、学法石川の栗村凌に注目。
7区（5km・アンカー）
逆転劇が起きやすい区間。スピード型＋精神力が求められる。
→ 仙台育英・西脇工・佐久長聖のアンカー勝負は必見。
展望まとめ
- 男子は 1区で先頭集団に残り、中盤で崩れないことが入賞の条件。
- 女子は 1区で流れを作り、3区で勝負を決める戦略が主流。
- 福岡勢は 序盤で遅れないこと＋アンカーで粘ることが上位進出のカギ。
全国高校駅伝2025の見どころ
12月21日、京都・都大路で開催される全国高校駅伝は、男子42.195km・女子21.0975kmの「駅伝日本一決定戦」。今年の大会は例年以上にハイレベルな戦いが予想されます。注目ポイントを整理しました。
男子は東北 vs 関西 vs 中国の三強構図
- 仙台育英（宮城）と学法石川（福島）の東北勢は、5000m13分台のエースを複数擁し、圧倒的なスピードで本命視。
- 西脇工（兵庫）は新妻兄弟の存在で近畿大会を席巻。地元関西勢の意地に注目。
- 鳥取城北（鳥取）は本田桜二郎を中心に爆発力抜群。中盤区間で勝負を仕掛ける。
女子は三つ巴の優勝争い
- 仙台育英（宮城）：層の厚さで安定感抜群。
- 大阪薫英女学院（大阪）：スピード型でアンカー勝負に強い。
- 神村学園（鹿児島）：留学生ムトニ・マーガレットを3区に配置し、爆発的な走りで差を広げる戦略。
九州勢の躍進に期待
- 男子は九州学院（熊本）が昨年6位から表彰台を狙う。
- 女子は神村学園（鹿児島）と筑紫女学園（福岡）が入賞圏内を目指す。
- 福岡県勢（男子：福岡第一・飯塚、女子：筑紫女学園・北九州市立）は「序盤で遅れないこと」がカギ。
勝負のカギは区間戦略
- 男子は1区で先頭集団に残り、中盤で崩れないことが必須。
- 女子は1区で流れを作り、3区で勝負を決めるのが定番。
- アンカー区間は逆転劇が起きやすく、最後まで目が離せない。
注目選手の激突
- 男子：増子陽太（学法石川）、新妻遼己（西脇工）、本田桜二郎（鳥取城北）、門間蒼大（九州学院）。
- 女子：長森結愛（仙台育英）、真柴愛里（長野東）、ムトニ・マーガレット（神村学園）、佐々木玲奈（筑紫女学園）。
まとめ
今年の全国高校駅伝は「記録更新の可能性が高い大会」。男子は2時間02分台、女子は1時間06分台の高速決着が予想されます。東北勢の強さ、関西勢の意地、九州勢の躍進、そして福岡県勢の挑戦――都大路で繰り広げられる青春のドラマに注目です。
記録更新なるか？全国高校駅伝2025、熱き戦いが始まる！
全国高校駅伝2025は、男子42.195km・女子21.0975kmの駅伝日本一決定戦。
優勝候補の仙台育英、学法石川、大阪薫英女学院、神村学園を中心に、記録更新の可能性も高いハイレベルな大会です。
勝負のカギは区間戦略とアンカー勝負。12月21日、都大路で繰り広げられる熱戦をお見逃しなく。
