青春のタスキが描く未来――全国中学駅伝2025

2025年12月14日、全国の中学生ランナーが一堂に会し、滋賀・希望が丘文化公園を舞台に繰り広げられる「第33回全国中学校駅伝大会2025」。
男子は6区18km、女子は5区12kmのタスキリレーに、各地の代表校が青春のすべてを懸けます。
強豪校の戦力分析から初出場校の挑戦、そして未来のスター候補となる注目選手まで――今年も熱いドラマが待っています。
本記事では、優勝候補校と注目選手を徹底解説し、レースの見どころを余すことなくお届けします。
大会概要
第33回全国中学校駅伝大会2025は、2025年12月14日の日曜日に滋賀県希望が丘文化公園で開催される、中学生駅伝日本一を決める大会です。男女それぞれ48チームが出場し、男子は6区間18km、女子は5区間12kmでタスキをつなぎます。
大会名
第33回全国中学校駅伝大会
開催日
2025年12月14日(日)
スタート時間詳細
- 女子の部:午前11時10分スタート(5区間・12km)
- 男子の部:午後0時15分スタート(6区間・18km)
会場
滋賀県希望が丘文化公園陸上競技場(滋賀県野洲市北桜978)【滋賀・希望が丘】
出場校
都道府県予選を勝ち抜いた代表校+開催地枠の1校、男女各48チーム
競技距離
- 男子:6区間・合計18km(各区間3km)
- 女子:5区間・合計12km(1区3km、2〜4区2km、5区3km)
放送情報
- BS日テレで生中継(11:00〜13:30)
- TVerで同時配信
- 日テレスポーツ公式YouTubeで開会式・閉会式を配信予定
大会の特徴
歴史と伝統
1989年に始まり、今年で33回目。全国の中学生ランナーが「駅伝日本一」を目指す舞台。
未来のスター選手の登竜門
過去には設楽悠太・啓太兄弟、駒澤大学黄金期を支えた選手、さらには北京五輪代表の小林祐梨子など、後に世界で活躍するランナーを輩出。
コースの特徴
希望が丘文化公園はアップダウンがあり、風の影響も受けやすい。レース展開を左右する要素が多い。
大会スケジュール
- 12月13日(土)14:00 開会式
- 12月14日(日)11:10 女子スタート
- 12月14日(日)12:15 男子スタート
- 12月14日(日)14:30 閉会式
女子優勝候補と戦力分析
第33回全国中学校駅伝大会2025の女子優勝候補は、岡山・京山中学校を筆頭に、富山・大沢野中、熊本・松橋中、兵庫・星陵台中、福島・船引中などが挙げられます。京山は3連覇を狙う圧倒的本命校で、他校がどこまで食い下がれるかが注目ポイントです。
京山中学校(岡山)
- 最大の優勝候補。前回大会まで2連覇中で、今年は史上初の3連覇を狙う。
- 主力選手:中西彩葉(2年)、岩﨑芽生(3年)、下田千紗都(3年)らが健在。
- 戦力の厚さと安定感が抜群で、県大会も圧倒的なタスキリレーで突破。
- 1区から流れを作り、アンカーまで盤石の布陣。
大沢野中学校(富山)
- 前回大会2位。4年連続9回目の全国出場。
- 県大会を好タイムで制し、京山に迫る力を持つ。
- 中盤区間の安定感が強みで、京山に次ぐ本命。
松橋中学校(熊本)
- 前回大会6位。2年連続14回目の全国出場。
- 県大会では41分15秒の好タイムで優勝。
- スピードランナーが揃い、終盤勝負に強い。
星陵台中学校(兵庫)
- 初出場ながら注目度が高い。
- 長森結愛ら有力選手を擁し、勢いと個人力で上位進出が期待される。
- 兵庫は過去にも全国優勝校を輩出しており、伝統的にレベルが高い。
船引中学校(福島)
- 2年連続全国出場。
- 箭内さくらら注目選手を擁し、東北勢の代表格として存在感。
- 粘り強い走りで上位入賞を狙う。
その他の有力校
- 男山第三中(京都):初出場ながら関西予選で好走。
- 竜南中学校(愛知):愛知県代表として初出場。愛知は全国でも屈指の駅伝激戦区。
- 高川学園(山口):過去の入賞経験あり、安定した力。
- 曽根中(福岡):復活出場で勢いあり。北九州市立
男子優勝候補校と戦力分析
第33回全国中学校駅伝大会2025の男子優勝候補は、福岡・中京中学校を筆頭に、兵庫・稲美北中、奈良・二名中、埼玉・男衾中、新潟・小千谷中など。特に中京はスーパーエースを擁し、本命視されています。
中京中学校(福岡・行橋市立)
- 最大の優勝候補。3000mで8分30秒台を持つスーパーエース・出田隆之助を擁する。
- チーム全体にスピードランナーが揃い、序盤から主導権を握る展開が予想される。
- エース区間で抜け出し、アンカーで勝負を決める力を持つ。
稲美北中学校(兵庫)
- 近年安定して全国上位に食い込む強豪。
- 主力選手・中川悠聖(1500m王者)を中心に、中盤区間の安定感と勝負強さが武器。
- 関西勢らしい粘り強い駅伝で、優勝争いに絡む可能性大。
二名中学校(奈良)
- 昨年も上位進出した常連校。
- 駅伝経験豊富な選手が揃い、タスキリレーの安定感が強み。
- 山場となる中盤区間で粘り、終盤勝負に持ち込む展開が得意。
男衾中学校(埼玉)
- 関東予選を制した強豪。
- スピード型ランナーが多く、序盤から積極的に仕掛けるチームカラー。
- 全国でも上位常連で、優勝候補の一角。
小千谷中学校(新潟)
- 北信越の代表校で、近年力をつけている。
- 持ちタイムの良い選手が揃い、総合力で勝負できる。
- 粘り強い走りで入賞候補。
その他の注目校
- 川越中(三重):中盤区間に強い選手を揃え、波乱を起こす可能性。
- 富田中(山口):久野陽向ら有力選手を擁し、上位進出を狙う。
- 唐津東中(佐賀):鍵山東児ら注目選手が揃い、ダークホース的存在。
女子注目選手
女子では岡山・京山中の黒田六花、兵庫・星陵台中の長森結愛、福島・船引中の箭内さくらなどが大会の中心選手です。
黒田六花(岡山・京山中)
2連覇中の京山のエース。安定した走力と勝負強さで、3連覇の鍵を握る。
長森結愛(兵庫・星陵台中)
初出場校・星陵台のエース。勢いある走りで波乱を起こす可能性大。
箭内さくら(福島・船引中)
東北勢の代表格。粘り強い走りで上位進出を狙う。
澤田優杏(富山・大沢野中)
前回2位の大沢野の主力。中盤区間で安定した走りを見せる。
山本美羽(京都・男山第三中)
初出場校の注目選手。関西予選で好走し、全国でも存在感を示す可能性。
男子注目選手
男子では福岡・中京中の出田隆之助、兵庫・稲美北中の中川悠聖、山口・富田中の久野陽向などが大会の中心選手です。
出田隆之助(福岡・中京中)
3000mで全国トップクラスの記録を持つスーパーエース。序盤からレースを動かす存在で、優勝候補・中京の大黒柱。
中川悠聖(兵庫・稲美北中)
1500mで全国上位の実績を誇る中距離ランナー。中盤区間での粘り強さが光り、稲美北の安定感を支える。
久野陽向(山口・富田中)
山口県大会を圧勝した立役者。スピードとスタミナを兼ね備え、全国でも上位進出を狙う。
出口覇迦(奈良・二名中)
近畿大会で好走した注目選手。経験豊富で、勝負どころで力を発揮するタイプ。
滋賀・希望が丘のコース特徴
滋賀・希望が丘文化公園のコースは、アップダウンが多く風の影響を受けやすいのが最大の特徴です。平坦ではなく変化に富んだ地形が選手の走力と戦略を試す舞台となります。
滋賀・希望が丘のコースは、アップダウンの連続と冬の風が選手を試す難所。単なるスピード勝負ではなく、スタミナ・戦略・精神力が問われる舞台です。優勝候補校も、このコース特性をどう攻略するかが勝敗の分岐点となります。
アップダウンの多さ
- 希望が丘文化公園内の「中央道折り返しコース」を使用。
- コース全体に細かな起伏があり、スピードだけでなく持久力とペース配分力が問われる。
- 特に中盤区間は緩やかな登りが続き、選手のスタミナを削る要因となる。
風の影響
- 公園は開けた地形で、冬季特有の冷たい北風が吹き抜けやすい。
- 向かい風区間では集団走の有利性が増し、逆に追い風区間ではスピード勝負になりやすい。
- 風向き次第でレース展開が大きく変わるため、監督の戦略が重要。
コースレイアウト
- 男子は6区間18km(各区間3km)、女子は5区間12km(1区・5区3km、2〜4区2km)
- スタート・ゴールは陸上競技場で、周回+折り返し構成。
- 競技場内のトラックから公園のロードへ出る切り替え部分があり、スピードの変化に対応できるかが鍵。
レース展開への影響
- アップダウンと風により、序盤から差がつきやすい。
- 中盤区間で粘れるチームが上位に残り、アンカー勝負に持ち込めるかが勝敗を分ける。
- 過去大会でも「希望が丘の風と坂」が勝負を決めた例が多い。
女子の鍵区間
1区(3km)
- 男子同様、序盤の流れを決める区間。ここで先頭集団に残れるかが勝負の分岐点。
- 京山や大沢野など強豪校はエースを投入する可能性が高い。
2区・3区(2km区間)
- 短距離ながらアップダウンがあり、粘り強さが試される。
- チームの総合力が問われる区間で、ここで差が広がりやすい。
5区(アンカー・3km)
- 女子の最終区間。勝負強い選手が配置される。
- 優勝候補校は必ずエース級を置き、最後の逆転や逃げ切りを狙う。
男子の鍵区間
1区(3km)
- スタート直後からスピード勝負。ここで流れを作れるかがチーム全体の勢いを決める。
- 強豪校はエース級を投入し、序盤から主導権を握る戦略が多い。
3区・4区(中盤区間)
- アップダウンが多く、風の影響を受けやすい。
- “つなぎ区間”とされるが、ここで崩れると一気に順位を落とすため、安定感ある選手が重要。
6区(アンカー・3km)
- 最後の勝負区間。僅差でタスキが渡れば、ここで逆転劇が起こる。
- 精神力とスピードを兼ね備えた選手が必要。
福岡県に住む中学生の子供を持つ女性主婦の観戦の例
「私が住んでいる福岡県行橋市の行橋市立中京中学校は、今大会の優勝候補のひとつとして全国的にも注目されています。地元の学校が全国大会で名前を挙げられるのは、親としても本当にうれしいものです。
中京中学校の強みは、区間ごとの安定感と粘り強いレース運び。特定のエースに頼り切るのではなく、どの区間でも大きく崩れない走りができる点が、駅伝では大きな武器になります。地区大会や県大会でも、後半にかけて順位を上げていく展開が印象的で、全国の舞台でも十分に通用すると感じています。
息子も「中京中は最後まで落ちないのが強いよね」と話していて、同じ中学生目線で見ても、その完成度の高さが伝わっているようです。滋賀・希望が丘のコースはタフですが、持ち前の粘りが生きれば、優勝争いの中心になる可能性は高いでしょう。
もちろん、全国大会は中京中学校だけが主役ではありません。各地区大会で安定した成績を残している学校や、長距離に特化したエースを擁する学校も多数出場します。中盤区間で流れをつかむチーム、アンカー勝負に強いチームなど、それぞれの特色を意識して見ると、レース展開がより楽しめます。
また、近年は地方大会から勢いそのままに全国で台頭する学校も増えています。「この学校、初出場らしいよ」と息子が教えてくれることもあり、そうしたチームを応援するのも全国中学校駅伝大会ならではの魅力です。
当日は、炬燵でのんびりライブ配信を観戦予定ですが、行橋市立中京中学校の走りには特に注目しています。第33回全国中学校駅伝大会2025で、地元・福岡の中学生たちがどんな走りを見せてくれるのか、親子で最後までしっかり見届けたいと思います。」
第33回全国中学駅伝大会――勝利の行方は、風と坂が知っている

第33回全国中学校駅伝大会2025は、滋賀・希望が丘のアップダウンと冬の風が選手たちを試す舞台です。優勝候補校の戦力、注目選手の走り、そして新鋭校の挑戦――すべてが青春のドラマとして刻まれるでしょう。未来のスターがここから羽ばたく瞬間を、ぜひ見届けてください。

