大阪国際女子マラソン2026|日本人招待選手8名・海外勢・優勝候補を徹底解説!

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  1. 日本のエースが挑む、世界の2時間18分台
  2. 大阪国際女子マラソン2026の基本情報
    1. 大会概要(日時・会場・コース)
      1. 日時
      2. 会場
      3. コース
    2. ライブ配信情報
      1. テレビ中継
      2. TVer(民放公式)|レース本編のライブ配信
      3. ラジオ放送情報(ラジオ大阪 OBC)
  3. 日本人招待選手8名のプロフィールと注目ポイント
    1. 松田瑞生|3度優勝の絶対的エース
    2. 上杉真穂|安定したペースで勝負する実力派
    3. 西村美月|初マラソンVで一躍脚光を浴びた新星
    4. 鈴木千晴|“粘りの走り”で大阪の舞台に強い実力派
    5. 中野円花|大阪で鍛えた粘りと経験、勝負所で強い
    6. 筒井咲帆|変化に強いオールラウンダー、勝負所で伸びる適応力
    7. 伊澤菜々花|復帰後に急成長を遂げた“スピード再生ランナー”
    8. 矢田みくに|トラック由来の切れ味で挑む“スピード初挑戦枠”
  4. 海外招待選手の実力比較と優勝候補
    1. ウォルケネシュ・エデサ|2時間17分台の最有力優勝候補
    2. ステラ・チェサン|スピードの裏付けが明確な“高速レースの基準者”
    3. ベダトゥ・ヒルパ|終盤に強い“押し切り型”の実力者
  5. 注目の見どころ
    1. 松田瑞生 vs 海外勢のガチ対決
    2. 初マラソン・矢田みくにの挑戦
    3. 日本人上位争いの注目ポイント
      1. 松田瑞生(ダイハツ)|3度優勝の大会巧者が軸
      2. 上杉真穂(東京メトロ)|安定したイーブンペースで浮上を狙う
      3. 西村美月(天満屋)|初マラソンVの勢いがどこまで通用するか
      4. 中野円花(岩谷産業)|後半型の安定した粘りが武器
      5. 4人が狙う“日本人トップ6+2時間27分00秒以内”のMGC条件
      6. 結論:勝負を決めるのは“30km以降の落ち幅”
  6. 過去5年間の大会振り返り
    1. 2025年(第44回)|エデサが強さを証明、日本勢は小林香菜が奮闘
    2. 2024年(第43回)|前田穂南が日本新!歴史的レースに
    3. 2023年(第42回)|海外勢が強さを示し、日本勢は安藤友香が3位に入る
    4. 2022年(第41回)|松田瑞生が大会3勝目、完全勝利へ
    5. 2021年(第40回)|一山麻緒が圧巻の独走V、日本勢が上位を独占
  7. その一歩が、未来を変える

日本のエースが挑む、世界の2時間18分台

御堂筋のビル街を駆け抜ける大阪国際女子マラソンの舞台となる道路。日本のエースが世界の2時間18分台に挑む高速レースの象徴的風景。

2026年1月25日に開催される大阪国際女子マラソン2026。今年は、松田瑞生、上杉真穂、西村美月ら日本人招待選手8名が勢揃いし、さらにウォルケネシュ・エデサ(2時間17分55秒)をはじめとする海外トップランナーが参戦。

序盤からハイペース必至の“歴史的高速レース”になることが期待されています。今大会は、MGCシリーズ2025-26の女子G1に指定され、2026年アジア大会や2028年ロサンゼルス五輪の代表選考にも直結する重要レース。つまり「ただのマラソン」ではなく、“代表争いの主戦場”となる大会です。

本記事では、日本人招待選手8名の特徴・海外勢の脅威・優勝候補の構図・レース展望を【マラソン専門家の視点】で徹底的に解説します。

大阪国際女子マラソン2026の基本情報

大会概要(日時・会場・コース)

大会の全体像を最初に押さえておくことで、後半の「選手分析」や「レース展望」がより理解しやすくなります。

大阪国際女子マラソン2026は、1月25日開催・ヤンマースタジアム長居発着という例年の形式を引き継ぎつつ、MGCシリーズ女子G1として位置づけられた極めて重要なレースです。

日本代表選考にも直結するため、多くのトップ選手がピークを合わせて挑んできます。コースはフラットで記録が狙いやすい一方、冬の大阪特有の風がレースの難易度を左右することもあり、戦略性の高い展開が予想されます。

日時

  • 開催日:2026年1月25日(日)
  • スタート時刻:12:15(予定)

会場

  • 発着点:ヤンマースタジアム長居(大阪市東住吉区)
  • 大会カテゴリー:MGCシリーズ2025-26 女子G1(シリーズ対象大会)

コース

  • コース概要

ヤンマースタジアム長居をスタート/フィニッシュとする大阪市内の公認コース(フラット基調)。例年、ペースメイクが機能すれば高速展開になりやすいレイアウトで、自己ベストや大会記録が狙えることで知られています。

  • 特徴ポイント(観戦・取材の視点)
    • スタート/ゴールが同一のスタジアム発着:気温・風の影響を受けにくい導線で、選手はウォームアップからレース入りまでスムーズ。
    • 市街地のフラット区間が長い:リズムを刻みやすく、中盤以降の“粘り勝負”になりやすい。
    • 折り返しと風向き:冬の大阪は風向次第で区間ごとの体感負荷が変動。30km以降の向かい風は勝敗を左右する可能性。

ライブ配信情報

2026年の大阪国際女子マラソンは、テレビ中継と同時に 複数のネット配信 が用意されています。スマホ・PC・タブレットから視聴できるため、外出先でも安心してレースを追えます。

テレビ中継

  • カンテレ/フジテレビ系 全国ネット
  • 2026年1月25日(日)12:00〜14:55 生中継

TVer(民放公式)|レース本編のライブ配信

地上波中継(カンテレ/フジテレビ系)と同時に、TVerでリアルタイム配信 が行われます。テレビがない環境でも、アプリさえあれば無料で視聴可能。

  • 配信内容:テレビ放送と同じ生中継
  • 対応端末:スマホ/PC/タブレット
  • 見逃し:通常は1週間の見逃し配信あり

ラジオ放送情報(ラジオ大阪 OBC)

大阪国際女子マラソンは、毎年 ラジオ大阪(OBC) が実況中継を行っています。2026年大会も同様に AM・ワイドFM・radiko で聴取可能です。

  • AM放送(ラジオ大阪 OBC)
  • ワイドFM(FM補完):ノイズが少なくクリア
  • radiko:PC・スマホで全国から聴取可能

日本人招待選手8名のプロフィールと注目ポイント

日本勢は、松田瑞生・上杉真穂を中心とした実績組に加え、西村美月や矢田みくにといった勢いのある若手まで、多彩な顔ぶれが揃いました。

2026年大会の日本人招待選手8名は、いずれも国内主要レースで結果を残してきた実力者であり、海外勢が並ぶ高速レースの中でも十分に上位を狙える選手ばかりです。

持ちタイム、レーススタイル、過去の大阪での実績など、選手ごとに“勝負の鍵”が異なる点も今年の魅力。

ここでは、各選手の特徴とレースで注目すべきポイントを、わかりやすく整理して紹介していきます。

松田瑞生|3度優勝の絶対的エース

松田瑞生(ダイハツ)は、大阪薫英女学院高校出身のエリートランナーで、大阪国際女子マラソンでは過去3度の優勝を誇る“大会の主役”。自己ベストは 2時間20分42秒(2024ベルリン) と日本トップクラスの記録を持ちます。

フラットでスピードが出やすい大阪のコースとの相性が良く、毎年安定したレース運びを見せてきたのも大きな強み。特に大阪では、序盤から積極的にペースを作り、後半も大きく崩れないレース展開が何度も勝利につながってきました。

2026年大会では、海外勢が2時間18分前後の高速ペースを刻む可能性が高く、その中で松田選手がどこまで食らいつき、再び“4度目の優勝”を狙えるかが大きな注目ポイントとなります。

上杉真穂|安定したペースで勝負する実力派

上杉真穂(東京メトロ)は、日本体育大学柏高校(旧・柏日体)出身の長距離ランナーで、国内トップクラスの安定感を誇る実力者です。自己ベストは 2時間22分11秒(2025名古屋) と日本勢の中でも上位に位置し、駅伝からマラソンまで着実に結果を積み上げてきました。

上杉選手の最大の武器は、崩れないイーブンペース。序盤から淡々とラップを刻み、30km以降も大きく落ちない走りが特徴で、他選手が苦しくなる場面でも粘り強さを発揮します。2022年から2025年の大阪国際女子マラソンでも常に上位を争い、大舞台での勝負強さが際立っています。

2026年大会では、2時間18分台の海外勢の高速レースに対して、この「安定感」がどこまで武器になるかがポイント。ハイペースに飲まれず、自身のリズムで進めれば、日本人トップ争いはもちろん、優勝戦線に絡む可能性も十分あります。

西村美月|初マラソンVで一躍脚光を浴びた新星

西村美月(天満屋)は、熊本の強豪・千原台高校出身の新進気鋭ランナー。2025年の防府読売マラソンで 初マラソンながら2時間25分54秒で初優勝 を飾り、一躍“MGC獲得の新星”として注目を集めました。

高校時代から3000m・1500mで全国上位を争い、千原台で磨いたスピードと積極的なレーススタイルが持ち味。実業団入り後は駅伝でも存在感を発揮し、クイーンズ駅伝では“7人抜き”の快走を見せるなど、勝負所で爆発力を示してきました。

初マラソンで見せた果敢な先行力と、30km以降の落ち幅が少ない耐久性は、フルマラソンで大きな武器。2026年大会では、海外勢が作る高速ペースに自分のリズムを保ちながらどこまで食らいつけるかが最大の鍵。日本勢の“台風の目”となる可能性を秘めています。

鈴木千晴|“粘りの走り”で大阪の舞台に強い実力派

鈴木千晴(日立)は、駅伝の名門・山梨学院大附属高校出身の経験豊富なランナー。マラソンの自己ベストは 2時間25分59秒(2023大阪国際) で、大阪のコースと相性の良さを証明してきた選手です。

実業団入り後は長年にわたりロードレースで着実に結果を残し、“崩れない安定感”と“後半の粘り”が最大の武器。特に30km以降の勝負どころでじわじわ順位を上げる展開は鈴木選手の得意パターンで、経験値の高さが光ります。

大阪国際女子マラソンでは過去に日本人上位争いを演じており、本番の気象条件やレース展開に左右されにくい“安定型ランナー”として信頼感は抜群。

2026年大会では、海外勢のハイペースに対してどこまで冷静に自分のリズムを保てるかが鍵。序盤は無理に動かず、中盤から確実に順位を拾っていく鈴木選手らしいレースができれば、日本人トップ6に入りMGC条件を満たすチャンスも十分あります。

中野円花|大阪で鍛えた粘りと経験、勝負所で強い

中野円花(岩谷産業)は、大阪薫英女学院高校出身のベテランランナー。2019年の大阪国際女子マラソンで 2時間27分39秒(日本人2位・総合4位) をマークして一気に飛躍し、同年のドーハ世界選手権マラソン日本代表にも選出された実力者です。

その後も着実に力を積み上げ、自己ベストは 2時間26分50秒(2024年・大阪国際)。フラット基調の大阪のコースで安定してまとめられる後半の粘りとペース維持力が最大の武器で、駅伝・ロードの現場感をそのままフルに落とし込める“勝負所で強い”タイプです。

2026年大会では、海外勢が刻む高速ペースに対しても慌てず“自分の巡航”を貫けるかがポイント。30km以降のロングスパート合戦になれば、経験と我慢比べで上位進出、日本人トップ争いに食い込むシナリオは十分に描けます。

筒井咲帆|変化に強いオールラウンダー、勝負所で伸びる適応力

筒井咲帆(ユニバーサルエンターテインメント)は、京都府立乙訓高校出身。都道府県対抗女子駅伝では京都チームの優勝に貢献した経験を持ち、若い頃からロードでの勝負強さが光るランナーです。

フルマラソンでは、自己ベスト 2時間26分51秒(2024ロッテルダム) をマーク。海外レースで確かな結果を残しており、気象条件やレース展開の変化に柔軟に対応できる“適応力の高さ”が最大の武器です。特に、ペースの上下が激しい展開でもリズムを崩さず、終盤まで脚を残す走りが評価されています。

また、国内のハーフマラソンでも高速タイムを記録しており、スピードとスタミナのバランスが取れた“オールラウンダー”。波のあるレースでも崩れにくい強さがあり、上位が団子になる展開では確実に存在感を示せるタイプです。

2026年大会では、海外勢が主導する前半のハイペースに対して、筒井選手がどこまで余力を持ってついていけるかが鍵。終盤での粘りと適応力が生きれば、日本人上位争い、さらには自己ベスト更新の可能性も十分に秘めています。

伊澤菜々花|復帰後に急成長を遂げた“スピード再生ランナー”

伊澤菜々花(スターツ)は、全国高校駅伝を3年連続で区間賞として沸かせた豊川高校(愛知)出身。高校トップ選手として名を轟かせた後、順天堂大学・順天堂大学大学院で長距離を磨いた経歴を持つ実力派ランナーです。

一度は競技を離れながらも、2024年に現役復帰してから一気にブレイク。復帰後は5000m・10000m・ハーフマラソンで自己ベストを次々更新し、長距離界の“第二章”を力強く切り開きました。特にハーフマラソンでは 1時間08分25秒 の高速タイムをマークし、スピード面の充実度はキャリア最高レベルに達しています。

2025年の大阪国際女子マラソンでは、2時間29分28秒 で復帰後初のフル完走。レース後半に失速した悔しさを糧にフォーム改善を続け、シーズン後半には5000mで12年ぶりの自己新も記録するなど、再び急成長フェーズに突入しました。

2026年大会では、“復帰後の勢い”がフルマラソンでどこまで再現できるのかが最大の焦点。序盤は無理なく入り、30km以降に粘り強さとスピードを両立させられれば、自己ベスト更新、日本人上位争いに絡む可能性は十分。トラックで磨いたスピードがそのままフルに生きる展開になれば、レースを動かす新たな存在となるでしょう。

矢田みくに|トラック由来の切れ味で挑む“スピード初挑戦枠”

矢田みくに(エディオン)は、熊本の強豪・ルーテル学院高校出身。トラックで磨いたスピードが武器の長距離ランナーで、10000mは 31分12秒21(2025アジア選手権・銅) をマークするなど、日本トップクラスの実力を備えます。室内5000mでは 15分23秒87 の室内アジア新記録(当時)を樹立し、“走力の天井”の高さを示してきました。

実業団では駅伝・トラックの双方で結果を重ね、安定した巡航と終盤の切り替えが際立つ“クレバーなレース運び”が持ち味。デンソーからエディオンへと環境を移しつつ、世界大会も経験して総合力を引き上げてきました(東京2025世界陸上10000m出場)。

2026年の大阪国際女子マラソンでは、トラック由来のスピードを42.195kmにどう落とし込むかが最大の見どころ。 序盤は無理なく入り、30km以降に“粘り+スピード”を両立させられれば、日本人上位争いに食い込むポテンシャルは十分。初マラソン(登録)として注目される一戦で、スピード型らしいメリハリの利いた展開に期待がかかります。

大阪国際女子マラソンの舞台となるヤンマースタジアム長居の外観。注目選手たちが挑むスタート地点として象徴的な会場。

海外招待選手の実力比較と優勝候補

2026年の大阪国際女子マラソンは、日本勢だけでなく、海外選手の顔ぶれが過去大会以上にハイレベルです。2時間17〜18分台の自己ベストを持つランナーが揃っており、序盤から高速ペースになることがほぼ確実。

特にエチオピアやウガンダの強豪は、30km以降でもラップを落とさない粘りと勝負強さを兼ね備えており、レース展開そのものを大きく動かす存在です。

ここでは、海外招待選手たちの持ち味や強さの特徴を整理し、誰が優勝の最有力なのか、そして日本勢がどの部分で勝負を挑むべきかを分かりやすく比較していきます。

ウォルケネシュ・エデサ|2時間17分台の最有力優勝候補

ウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)は、自己ベスト 2時間17分55秒(2025ハンブルク) を持つ、今大会における“最有力優勝候補”。世界トップクラスの高速ランナーであり、今回の大阪国際女子マラソンのレース展開を左右する存在です。

エデサの特徴は、序盤からの積極的な押しと、後半も失速しない粘り強いペース維持能力。アフリカ勢らしいストライドの大きさと余力ある加速で、30km以降にスパートをかけるスタイルが持ち味です。これまでの国際レースでも先頭集団を崩さず、ハイペースで押し切る勝ちパターンを何度も見せてきました。

さらに、今年の海外招待陣の中でも、2時間17分台の記録を持つのはエデサのみ。ハンブルクで示した安定した巡航スピードは、大阪のフラットコースとも非常に相性が良いと考えられ、大会記録を脅かす存在と言っても過言ではありません。

2026年大会では、レース序盤から主導権を握る可能性が高く、彼女が刻むペースに日本勢がどこまで食らいつけるかが最大の焦点。展開次第では、エデサの独走、あるいは歴史的高速決着となるシナリオも十分に想定されます。日本勢の戦い方にも大きく影響する“キーマン”です。

ステラ・チェサン|スピードの裏付けが明確な“高速レースの基準者”

ステラ・チェサン(ウガンダ)は、自己ベスト 2時間18分26秒(2024バレンシア) を持つ世界屈指のスピードランナー。安定した高速ラップを刻むことで知られ、今大会の先頭集団のペースを決める“基準”となる存在です。

チェサンの特徴は、序盤から中盤にかけてリズム良く刻む巡航スピードの高さと、ラスト5kmでしっかりギアを上げられるキレのよさ。2024年バレンシアで記録した2時間18分台は、世界でもトップクラスの実力を示すもので、ハイレベルなマラソンでも崩れないのが強みです。

また、ウガンダ勢らしい軽快なストライドに加え、気温や風などのコンディション変化に強い点も魅力。先頭集団が縦長になりやすい展開では、チェサンが淡々とペースを刻むことでレースが一気に高速化する可能性があります。

2026年の大阪国際女子マラソンでは、エデサとともに序盤からハイペースを形成する最有力候補。彼女が刻む1kmあたりの安定したラップが、日本勢がどこまで対応できるのかを測る“物差し”となり、レース全体の流れを左右することは間違いありません。

終盤のスパート力も備えていることから、優勝争いの中心に最後まで残る可能性が極めて高い存在です。

ベダトゥ・ヒルパ|終盤に強い“押し切り型”の実力者

ベダトゥ・ヒルパ(エチオピア)は、自己ベスト 2時間18分27秒(2025ドバイ) を持つ世界トップクラスのランナー。30km以降の落ち幅が小さく、ラストまでペースを崩さない“押し切り型”の走りで優勝争いに絡む力を備えています。

特徴は、中盤で脚を使いすぎず、終盤にかけてじわじわと前との差を詰める巡航能力。ハイペースの先頭集団でも無理をせず、自分のラップに徹して最後に浮上してくる“粘走タイプ”です。大阪のフラットなコースはこの特性と相性が良く、風の影響さえコントロールできれば30〜35kmでのロングスパートが威力を発揮する可能性があります。

2026年大会では、エデサ(2:17:55)やチェサン(2:18:26)が刻む高速ペースに対し、ヒルパがどこまで我慢して終盤に反撃できるかが焦点。 前半は視野に入る位置をキープし、30km以降でペースダウンしない“負けない走り”を貫ければ、優勝圏内へ一気に浮上するシナリオも十分に考えられます。

注目の見どころ

松田瑞生 vs 海外勢のガチ対決

今年の大阪国際女子マラソン最大の注目は、松田瑞生(2時間20分42秒)が、海外勢の持つ2時間17〜18分台の高速ペースにどう対応するかという一点です。海外招待選手には、エデサ(2:17:55)・チェサン(2:18:26)・ヒルパ(2:18:27)と、世界トップレベルのランナーが揃っています。

松田は大阪で3度優勝しており、コース適性は日本勢で突出。序盤のハイペースに無理に乗らず、30km以降の粘り勝負に持ち込めれば日本勢トップ争いに十分食い込める展開が期待できます。大阪を熟知した“女王”が、世界の高速ランナーにどこまで迫れるかが大きな見どころです。

初マラソン・矢田みくにの挑戦

矢田みくに(エディオン)は、ルーテル学院高校出身で、10000m 31分12秒21(2025アジア選手権・銅) を持つ日本トップクラスのスピードランナー。室内5000mでも 15分23秒87 の室内アジア新記録を樹立するなど、トラックで着実に実績を積み上げてきた選手です。

今年ついに挑む大阪国際女子マラソンは、矢田にとって“初マラソン”という大きな節目のレース。持ち味である巡航力と、終盤でも落ち幅の少ない冷静な走りはフルマラソンでも武器になると見られています。特に、スピード型の選手が強さを発揮しやすい大阪のフラットコースは、矢田にとって追い風になる条件です。

初マラソンでは、序盤から海外勢のペースに乗るのではなく、“自分のリズムを守ること” が最大のポイント。30kmまでは抑え気味に入り、ラスト12kmでどこまで粘れるかが勝負の分岐点となります。トラックで磨いたスピードをベースに、安定したラップを刻めれば、初マラソンで日本勢上位に食い込む可能性は十分。

矢田にとって、今回の大阪は“スタートラインに立つだけで物語が始まる挑戦”。
未来のマラソン日本代表を狙ううえで、重要な第一歩となるレースです。

日本人上位争いの注目ポイント

2026年大会の日本勢は、歴代でも層の厚いラインアップが揃い、上位争いは例年以上に混戦が予想されます。海外勢が2時間17〜18分台でレースを引っ張る中、誰が最後まで崩れずに食らいつけるかが最大の焦点です。

松田瑞生(ダイハツ)|3度優勝の大会巧者が軸

松田は大阪国際女子マラソンで3度優勝しており、コース相性は日本勢で突出。自己ベストは 2時間20分42秒(2024ベルリン)

海外勢のハイペースに惑わされず、30kmまで“松田のリズム”を維持できれば、再び日本人トップ候補の最有力と言えます。ハイレベルなレースを多く経験している点も強み。

上杉真穂(東京メトロ)|安定したイーブンペースで浮上を狙う

上杉は 2時間22分11秒(2025名古屋) の自己ベストを持ち、国内トップレベルの安定感が光る選手です。

大きな失速が少ないため、ハイペースの中盤〜終盤で順位を上げる展開が得意。松田とは違うアプローチで、日本人トップ争いに入ってくるタイプです。

西村美月(天満屋)|初マラソンVの勢いがどこまで通用するか

初マラソンとなった2025年の防府読売で 2時間25分54秒で優勝し、MGC獲得。

トラックと駅伝で磨いたスピードが魅力で、ペースが安定すれば2時間24〜25分台の勝負も期待できます。高速展開に動じず入れるかどうかがポイント。

中野円花(岩谷産業)|後半型の安定した粘りが武器

自己ベスト 2時間26分50秒(2024大阪国際) の通り、大阪のコースでの安定感は抜群。序盤のペースに左右されにくく、悪条件やタフな展開で強さを発揮するタイプ。展開が崩れれば崩れるほど、中野が浮上する可能性は高まります。

4人が狙う“日本人トップ6+2時間27分00秒以内”のMGC条件

本大会は MGCシリーズ女子G1 に位置づけられており、2時間27分00秒以内での日本人6位以内がMGC出場条件のひとつ。

海外勢の高速ペースにより、序盤からペースが上がりやすい状況は、日本勢にとって“自己ベスト更新”と“MGC条件クリア”のチャンスでもあります。

結論:勝負を決めるのは“30km以降の落ち幅”

  • 松田 → 終盤の粘りは日本勢トップ
  • 上杉 → イーブンペースで崩れない
  • 西村 → 若さと勢いでどこまで踏ん張れるか
  • 中野 → 混戦で強い堅実タイプ

誰が最後まで脚を残し、海外勢から離されずに粘れるか――ここが日本勢の上位争いのすべてです。

過去5年間の大会振り返り

2025年(第44回)|エデサが強さを証明、日本勢は小林香菜が奮闘

  • 優勝:ウォルケネシュ・エデサ(エチオピア) 2:20:59
  • 日本人トップ:小林香菜(大塚製薬) 2:21:19(総合2位)
  • 序盤からエデサが主導権を握り、日本勢は粘りのレース。
  • 小林が終盤で鈴木優花(第一生命G)を振り切り、日本人1位を確保。

2024年(第43回)|前田穂南が日本新!歴史的レースに

  • 優勝:ウォルケネシュ・エデサ 2:18:51
  • 日本人トップ:前田穂南(天満屋) 2:18:59(日本新記録)
  • 19年ぶりに日本記録が更新された記念すべき大会。
  • 前田がエデサと堂々の競り合いを演じ、最後は8秒差。
  • 松田瑞生は2時間23分07秒で3位に入る健闘。

2023年(第42回)|海外勢が強さを示し、日本勢は安藤友香が3位に入る

  • 優勝:ヘヴン・ハイル・デッセ(エチオピア) 2:21:13
  • 2位:メセレット・ゴラ・シセイ(エチオピア) 2:22:12
  • 3位:安藤友香(ワコール) 2:22:59

デッセは25km付近でスパートを仕掛け、その後は一度も先頭を譲らない安定感のある走りを披露。ゴラ・シセイも粘りのレースで続き、日本勢トップは安藤友香が 2時間22分台 の好タイムで3位に食い込みました。

2022年(第41回)|松田瑞生が大会3勝目、完全勝利へ

  • 優勝:松田瑞生(ダイハツ) 2:20:52(大会新)
  • 1人だけ別次元のペースで押し切り、3度目の優勝。
  • この勝利が「大阪=松田」という強烈なイメージを決定づけた。

2021年(第40回)|一山麻緒が圧巻の独走V、日本勢が上位を独占

2021年大会は、東京五輪代表の一山麻緒が強さを見せつけ、
スタートからほぼ独走状態のままフィニッシュする“完全勝利” で幕を閉じました。

  • 優勝:一山麻緒(ワコール) 2:21:11
  • 2位:前田穂南(天満屋) 2:23:30
  • 3位:阿部有香里(しまむら) 2:24:41

一山は序盤から積極的にペースを作り、20km以降は後続をじわじわ引き離す安定したラップを刻む展開。2位の前田穂南も粘り強い走りで続き、阿部有香里が堅実なペース配分で3位に入り、日本勢が表彰台を独占する結果となりました。

この年は海外招待が少なかったこともあり、国内エースたちの実力がそのまま結果に反映された大会でもあります。

その一歩が、未来を変える

昼間の御堂筋の街並みを走り抜けるランナーのイメージ。大阪から未来へ踏み出す一歩を象徴する明るい都市風景。

2026年の大阪国際女子マラソンは、日本勢・海外勢ともに歴代屈指の顔ぶれが揃い、例年以上にスリリングなレースが期待されます。松田瑞生の4度目優勝への挑戦、勢いのある上杉真穂・西村美月・中野円花・筒井咲帆、さらに初マラソンの矢田みくに──そのすべてが、レースを最後の一秒まで目が離せないものにしてくれるでしょう。

世界のトップランナーが刻む高速ペースの中で、日本勢がどこまで食らいつき、どんなドラマが生まれるのか。今年もまた、“大阪の冬が最も熱くなる日曜日”がやってきます。

2026年の大阪国際女子マラソンは、日本勢と世界のトップランナーが真冬の大阪で激突する特別な一日。今年は誰が歴史を塗り替えるのか──その瞬間を、ぜひライブで見届けてください。