女王決戦、松島から仙台へ―積水化学と日本郵政、頂上をかけた熱き戦い!

2025年11月23日クイーンズ駅伝2025が、いよいよ宮城県で開幕します。女子駅伝日本一を決めるこの大会は、毎年ドラマと感動を生む冬の風物詩。
今年は、絶対女王・積水化学と、王座奪還を狙う日本郵政の頂上決戦が最大の見どころです。
さらに、プリンセス駅伝を制した三井住友海上や、エディオン、パナソニックなど強豪チームも虎視眈々と優勝を狙います。
本記事では、優勝予想・注目選手・出場チーム情報、区間エントリー予想を徹底解説。駅伝ファン必見の内容で、今年のクイーンズ駅伝をもっと楽しみましょう!
クイーンズ駅伝2025大会概要
大会名
第45回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(通称:クイーンズ駅伝)
開催日・スタート時間
- 日程:2025年11月23日(日・祝)
- スタート:12:15予定
- テレビ中継開始:11:50~14:54(TBS系列で全国生中継)
開催地・コース
- スタート地点:松島町文化観光交流館前
- フィニッシュ地点:弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)
- 距離:全6区間・合計42.195km
区間詳細
- 1区:7.0km(松島町文化観光交流館前 → 塩竈市)
- 2区:約4.0km(塩竈市 → NTT東日本塩釜ビル付近)
- 3区:10.6~10.9km(塩竈 → 富士化学工業前)
- 4区:3.6km(富士化学工業前 → 聖和学園高等学校前)
- 5区:10.0km(聖和学園高等学校前 → 仙台第二高等学校前)
- 6区:6.795km(仙台第二高校前 → 弘進ゴムアスリートパーク仙台)
放送・配信情報
- 地上波:TBS系列(生中継 11:50~14:54)
- YouTube:TBS陸上公式チャンネルでライブ配信(移動車・中継所・区間賞インタビューなど)。昨年同様、スタートからフィニッシュまで完全生配信と思われる。
交通規制
- 規制時間:11:00~14:50頃(仙台市中心部は12:45~14:50頃)
- 対象エリア:松島町~仙台市の主要道路
- 注意事項:車両通行止め、公共交通機関の遅延・迂回あり。観戦は公共交通機関利用推奨
クイーンズ駅伝2025 出場チーム一覧(全24チーム)
クイーンズ駅伝は、前回大会上位8チーム(クイーンズ8)と、予選会「プリンセス駅伝」通過16チームで構成されます。
クイーンズ8(前回大会上位8チーム)
- JP日本郵政グループ(11年連続11回目)
- 積水化学(17年連続27回目)
- しまむら(5年連続19回目)
- パナソニック(26年連続37回目)
- エディオン(8年連続32回目)
- 岩谷産業(5年連続5回目)
- 第一生命グループ(5年連続29回目)
- 資生堂(10年連続34回目)
プリンセス駅伝通過16チーム
- 三井住友海上(7年連続31回目)
- スターツ(9年連続16回目)
- 天満屋(34年連続34回目)
- 京セラ(3年連続33回目)
- シスメックス(2年連続12回目)
- ユニクロ(5年連続14回目)
- ルートインホテルズ(8年連続9回目)
- ユニバーサルエンターテインメント(2年ぶり18回目)
- 豊田自動織機(18年連続19回目)
- 大塚製薬(8年連続13回目)
- 肥後銀行(2年連続9回目)
- ノーリツ(8年ぶり20回目)
- 東京メトロ(2年連続2回目)
- ダイハツ(18年連続35回目)
- クラフティア(旧・九電工、2年ぶり33回目)
- 愛媛銀行(初出場)
優勝候補分析
今年のクイーンズ駅伝は、積水化学 vs JP日本郵政グループの二強対決が中心ですが、三井住友海上やエディオンも虎視眈々と上位を狙います。以下、主要チームの戦力を詳しく分析します。
積水化学(本命)
強み
選手層の厚さは圧倒的。長距離区間もショート区間も隙なし。
主力選手
- 山本有真(パリ五輪5000m代表)
- 佐藤早也伽(マラソン日本代表)
- 木村友香(1500m代表経験)
- 新谷仁美(マラソン日本記録保持者)
- 森智香子(前回アンカー)
特徴
昨年はアンカー勝負で涙をのんだが、今年はベテラン+若手のバランスが完璧。独走の可能性も十分。
JP日本郵政グループ(対抗)
強み
駅伝経験豊富なメンバーと新戦力の融合。
主力選手
- 廣中璃梨佳(エース、復調が鍵)
- 鈴木亜由子(リオ五輪・東京五輪代表)
- カロライン(インターナショナル区間で起用)
- 谷本七星(名城大主将出身)
特徴
昨年の優勝チーム。廣中の状態次第で積水化学に迫る力あり。序盤で流れを作れれば勝機。
三井住友海上(ダークホース)
強み
プリンセス駅伝で大会新記録を樹立した勢い。
主力選手
- 樺沢和佳奈(パリ五輪代表)
- 不破聖衣来(爆発的スピード)
- 西山未奈菜・松田杏奈(区間賞経験)
特徴
新戦力+勢いで上位進出可能。積水・日本郵政に割って入るか注目。
エディオン(安定感)
強み
戦力バランスが良く、区間配置次第で上位争い。
主力選手
- 矢田みくに(キャプテン)
- 細田あい(ベルリンマラソン日本歴代7位)
- 福永楓花(大学駅伝二冠)
特徴
経験豊富な選手と若手が融合。優勝争いに絡む可能性あり。
その他注目チーム
- 資生堂:五島莉乃・一山麻緒・高島由香のパリ五輪組。
- 第一生命グループ:鈴木優花・小海遥の長距離陣。
- パナソニック:中村優希・渡邊菜々美の安定感。
注目選手ピックアップ
今年のクイーンズ駅伝は、エース級の選手が集結し、各区間でハイレベルな戦いが予想されます。特に注目すべきランナーを紹介します。
廣中璃梨佳(JP日本郵政グループ)
- 特徴:日本女子長距離界のトップランナー。東京五輪・パリ五輪代表経験を持ち、駅伝では圧倒的なスピードと粘り強さで勝負。長崎市立長崎商業高校卒
- 注目ポイント:序盤の流れを作るキーマン。状態次第で日本郵政の優勝が決まる。
山本有真(積水化学)
- 特徴:パリ五輪5000m代表。安定感抜群で、駅伝でも主要区間を任される信頼度の高い選手。愛知県の光ヶ丘女子高校、名城大学卒
- 注目ポイント:積水化学の勝利には彼女の走りが不可欠。
不破聖衣来(三井住友海上)
- 特徴:爆発的なスピードと積極的なレース展開が魅力。プリンセス駅伝でも圧巻の走りを披露。高崎健康福祉大学高崎高校卒、拓殖大学卒
- 注目ポイント:序盤で流れを変える可能性大。区間賞候補。
樺沢和佳奈(三井住友海上)
- 特徴:パリ五輪代表。スピードと粘り強さを兼ね備えた絶対的エース。群馬県の常磐高校卒、慶應義塾大学総合政策学部卒
- 注目ポイント:中盤から終盤にかけての粘り強い走りで順位を押し上げる。
小林香菜(大塚製薬)
- 特徴:2025年大阪国際女子マラソンで日本歴代10位(2時間21分19秒)を記録し、世界陸上マラソンで日本人トップの7位入賞。異色の経歴を持つ新星で、大学時代はランニングサークル出身という異例のキャリア。早稲田大学本庄高等学院、早稲田大学法学部卒
- 注目ポイント:プリンセス駅伝では5区で2位と好走。長距離区間での安定感と粘り強さが魅力。クイーンズ駅伝でも区間賞争いに絡む可能性あり。
松田瑞生(ダイハツ)
- 特徴:東京五輪・世界陸上代表経験あり。マラソンで日本歴代上位の記録を持つトップランナー。プリンセス駅伝では5区で小林香菜と激戦を演じ、クイーンズ駅伝でも長距離区間での起用が濃厚。大阪薫英女学院高校卒
- 注目ポイント:駅伝経験も豊富で、粘り強い走りが持ち味。ダイハツの上位進出には彼女の走りが鍵。
前田穂南(天満屋)
- 特徴:女子マラソン日本記録保持者。東京五輪・パリ五輪代表。ケガからの復帰後、駅伝でチームを牽引する役割。大阪薫英女学院高校卒
- 注目ポイント:長距離区間での安定感は抜群。天満屋の順位を大きく左右する存在。
佐藤早也伽(積水化学)
- 特徴:粘り強い走りと勝負強さが魅力。昨年のクイーンズ駅伝では3区で廣中璃梨佳との激闘を制し、積水化学の優勝に大きく貢献。宮城県の常盤木学園高校卒、東洋大学卒
- 注目ポイント:今年も3区または5区での起用が濃厚。廣中との再戦や、樺沢・不破との対決が見どころ。
区間エントリー予想
正式な区間オーダーは大会前日に発表されますが、現時点での戦力分析と過去の起用傾向から予想します。
積水化学
- 1区(7.0km):山本有真(スピードと安定感で序盤から主導権を握る)
- 2区(4.2km):楠莉奈(ショート区間で粘り強さを発揮)
- 3区(10.6km):佐藤早也伽(エース区間で廣中との激突必至)
- 4区(3.6km):森智香子(昨年アンカー経験、つなぎ区間で安定)
- 5区(10.0km):新谷仁美(長距離区間でベテランの底力)
- 6区(6.795km):木村友香(ラストスパートで勝負を決める)
JP日本郵政グループ
- 1区:廣中璃梨佳(昨年同様、序盤で流れを作る)
- 2区:和田有菜(スピード型でつなぎ)
- 3区:鈴木亜由子(エース区間で粘り強さ)
- 4区:太田琴(駅伝経験豊富)
- 5区:カロライン(インターナショナル区間で爆発力)
- 6区:牛佳慧(最後まで粘る)
三井住友海上
- 1区:西山未奈美(プリンセス駅伝区間賞)
- 2区:兼友良夏(スピード型)
- 3区:樺沢和佳奈(パリ五輪代表、エース区間で勝負)
- 4区:松田杏奈(昨年6区区間賞)
- 5区:不破聖衣来(爆発的スピードで順位を押し上げる)
- 6区:カマウ・タビタ・ジェリ(外国人選手でラスト勝負)
エディオン
- 1区:矢田みくに(キャプテンで精神的支柱)
- 2区:水本佳菜
- 3区:細田あい(エース格)
- 4区:平岡美帆
- 5区:福永楓花(大学駅伝二冠の新星)
- 6区:名和夏乃子
順位予想と展望
今年のクイーンズ駅伝は、積水化学 vs JP日本郵政グループの二強対決が軸ですが、三井住友海上やエディオンも虎視眈々と上位を狙います。プリンセス駅伝で大会新記録を出した三井住友海上の勢いも見逃せません。
総合順位予想
1位:積水化学
- 圧倒的な選手層。山本有真・佐藤早也伽・木村友香・新谷仁美と日本トップクラスが揃う。
- 昨年はアンカー勝負で涙をのんだが、今年は序盤から独走の可能性あり。
2位:JP日本郵政グループ
- 廣中璃梨佳・鈴木亜由子・カロラインなど駅伝経験豊富なメンバー。
- 昨年優勝の実績とチーム力で積水化学に迫る。
3位:三井住友海上
- プリンセス駅伝で大会新記録を樹立。樺沢和佳奈・不破聖衣来・松田杏奈の爆発力。
- ただし選手層の薄さが課題。
4位:エディオン
- 戦力バランスが良く、区間配置次第で上位争い可能。矢田みくに・細田あい・福永楓花らが安定感。
5位:資生堂
- 五島莉乃・一山麻緒・高島由香のマラソン組が強力。つなぎ区間が鍵。
展望ポイント
序盤(1区・2区)での位置取りが勝負を決める
積水化学は序盤から先頭に立ちたい。日本郵政は積水の背中を見ながら粘る展開が理想。
エース区間(3区・5区)で日本代表級の対決
山本有真 vs 廣中璃梨佳 vs 樺沢和佳奈の激突は必見。
プリンセス駅伝勢の台頭
三井住友海上は勢いがあるが、6区まで持たせる戦略が鍵。
シード権争いは混戦
資生堂・第一生命・シスメックス・岩谷産業あたりが6位~8位を争う展開。
観戦スポットおすすめガイド
クイーンズ駅伝は、宮城県の松島町文化観光交流館前をスタートし、仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台でフィニッシュする全6区間・42.195kmのコース。沿道観戦は迫力満点ですが、交通規制があるため事前準備が重要です。
スタート地点:松島町文化観光交流館前
- 見どころ:選手たちの緊張感とスタートダッシュを間近で見られる。
- アクセス:JR仙石線「松島海岸駅」から徒歩約10分。
- おすすめ理由:松島湾の絶景と駅伝の熱気を同時に楽しめる。
第1中継所付近(塩竈市地域活動支援センター前)
- 見どころ:1区(7.0km)から2区(約4km)へのスピード勝負。序盤の流れを決める重要ポイント。
- アクセス:JR仙石線「本塩釜駅」から徒歩圏。
- おすすめ理由:選手同士の接戦が見やすい。
エース区間:第3区(NTT東日本塩釜ビル前~富士化学工業前)
- 見どころ:10.6kmの最長区間。エース対決が繰り広げられる勝負所。
- アクセス:JR仙石線「東塩釜駅」周辺。
- おすすめ理由:廣中璃梨佳や山本有真などトップランナーの走りを間近で観戦できる。
聖和学園高等学校前(第4区終盤)
- 見どころ:3.6kmのスピード区間。チーム戦略が光る。
- アクセス:仙台市内、バス利用が便利。
- おすすめ理由:仙台市街地に近く、観戦後の移動がスムーズ。
フィニッシュ地点:弘進ゴムアスリートパーク仙台
- 見どころ:ゴールの瞬間と歓喜のフィニッシュシーン。
- アクセス:JR仙石線「宮城野原駅」から徒歩約5分。
- おすすめ理由:表彰式や選手の笑顔を見られる。
観戦の注意点
- 交通規制:11:00~14:50頃(仙台市中心部は12:45~14:50頃)車両通行止めあり。
- 公共交通機関利用推奨:路線バス・高速バスは遅延や迂回あり。
- 沿道観戦マナー:選手の走路を横断しない、応援は安全な場所で。
女王決戦の幕は閉じた―積水化学か、日本郵政か、それとも新たな挑戦者か

今年のクイーンズ駅伝は、積水化学と日本郵政の頂上決戦を軸に、三井住友海上やエディオン、資生堂など強豪が入り乱れる大混戦となりそうです。
エース区間での日本代表級の対決、プリンセス駅伝勢の台頭、そして異色のランナーたちの挑戦――見どころ満載の42.195km。
あなたはどのチームを応援しますか?11月23日、宮城の地で歴史が動く瞬間を見逃さないでください。


