実力者・挑戦者・ラストラン——延岡の42.195kmで、5つの物語が交差する。

2026年2月8日の延岡西日本マラソン2026には、実力者・地元の英雄・新星ランナーが揃い、近年まれに見る注目度の大会となっています。
今年は特に、河合代二(トーエネック)、村山謙太(旭化成)、平田幸四郎(SGホールディングス)、熊谷拓馬(住友電工)、中村海斗(青山学院大学)という、“質・話題性ともに最高レベル”の5人が激突します。
大会は MGCシリーズ2025–26のG3大会 に指定されており、2時間06分30秒以内、または“日本人トップ+2時間09分00秒以内”でMGC出場権獲得という明確な勝負条件が設定されています。この基準が、レース展開をよりドラマティックにしています。
さらに、延岡の名物である船越峠(11km/31km)のアップダウン、国道10号線の浜風、といったコース特性は、選手の脚力と戦略を試す重要ポイントとして今年も健在です。
本記事では、「注目選手5人の徹底分析」「結果予想」「コースの攻略ポイント」をプロの視点で深掘りし、2026年最初の大一番となる延岡西日本マラソンを読み解いていきます。
激戦必至の延岡で栄冠を掴むのは誰か——。
その答えを、一緒に探っていきましょう。
延岡西日本マラソン2026とは?
大会概要(延岡西日本マラソン2026)
延岡西日本マラソン2026(第64回)は、2026年2月8日(日)に宮崎県延岡市で開催される伝統大会で、スタートは8時35分(予定)です。
発着点は延岡市役所前で、延岡市内から国道10号線沿いに南下し、日向市原町付近で折り返して延岡市役所前へ戻る往復42.195km(日本陸連公認コース)で実施されます。
本大会は、マラソン年間王者を決める枠組みであるMGCシリーズ2025-26の男子グレード3(G3)に指定されています。
そのため「順位争い」だけでなく、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)出場権やシリーズ順位(ポイント)を左右する“選考レースとしての緊張感”が大きな見どころになります。
とくに今大会では、MGC出場権に関して、
- MGC参加標準記録の2時間06分30秒以内を突破する、または
- 2時間09分00秒以内で日本人トップになる
といった条件が示されており、選手たちのレース運びにも影響を与えます。
また、延岡西日本マラソンは“若手の登竜門”としても知られ、実業団の有力選手に加えて、大学生が初マラソンとして挑戦するケースも多い大会です。
2026年大会もその特徴は健在で、招待選手として河合代二(トーエネック)、村山謙太(旭化成)、平田幸四郎(SGホールディングス)らが名を連ねる一方、大学勢では青山学院大学の中村海斗を含む若手がエントリーしており、世代間のぶつかり合いが注目されています。
ライブ配信・テレビ放送情報
延岡西日本マラソン2026は、九州地方のテレビ局を中心に生中継が実施され、さらにBS放送でダイジェスト版が放送される予定です。
九州5局ネット
延岡西日本マラソン2026は、九州7局ネットで放送されますが、
そのうちリアルタイムで 8:30〜11:00に生中継する“九州6県の地上波放送局” は以下の通りです。
生中継(8:30〜11:00)
- UMKテレビ宮崎(宮崎)
- TNCテレビ西日本(福岡)
- サガテレビ(STS)(佐賀)
- KTNテレビ長崎(長崎)
- TKUテレビ熊本(熊本)
- KTS鹿児島テレビ(鹿児島)
録画放送(12:00〜14:30)
- TOSテレビ大分(大分)
全国向けダイジェスト(21:30〜23:00)
- BSフジ
注目選手5名の徹底分析
延岡西日本マラソン2026は、招待選手の顔ぶれが豪華で、その中でも特に注目すべき5名がこちらのランナーたちです。
河合 代二(トーエネック)
PB:2時間08分31秒(サブテンランナー)
招待選手として公式にエントリーし、自己ベスト2時間08分31秒を持つ実力者。
落ち着いたレース運びと勝負どころの見極めに定評があり、これまでの国内主要マラソンでも安定感を発揮してきた。
強み
- ペースが乱れにくく、集団の中でレースを組み立てる能力が高い。
- MGCシリーズでのポイント上位も狙える立ち位置におり、今回も“2時間09分以内の日本人トップ”を明確に狙ってくる。
勝ち筋
前半を冷静に入り、31kmの船越峠の上り返しを越えた後の勝負どころでスパート。
終盤の粘りならトップクラスで、優勝候補の筆頭。
不安要素
- スピード決着では多少分が悪い場合がある
- 気象条件(浜風)が強いと、リズム型の彼には影響が出る可能性
村山 謙太(旭化成)【現役ラストラン】
PB:2時間08分56秒(サブテン)
地元・旭化成のエースであり、今大会が“現役ラストレース”であることを公式に発表済み。
延岡のコースを熟知し、2023年大会では2位に入るなど相性も抜群。
強み
- 地元声援の後押し
- 長年にわたる経験値とレースの読み
- 旭化成の看板を背負う最後の走りによる高モチベーション
勝ち筋
本人が明言しているように「盛り上がるレース」を意識しつつも、
30km以降のスパート合戦に対応できる脚力と経験が魅力。
ラストラン補正で爆発力が出る可能性。
不安要素
- 近年の成績波はあり、絶対的な優勝候補とまでは言い切れない
- 気温が高いとパフォーマンスが落ちる傾向
平田 幸四郎(SGホールディングス)
PB:2時間09分57秒(サブテン)
公式招待選手としてエントリーしており、昨季は安定した走りで“サブテンランナー”として評価を確実なものにした。
強み
- 2時間9分台を複数回記録する安定性
- スピード持久力が高く、中盤の速い展開にも強い
- SGホールディングス勢はロードに強く、チーム体制も充実
勝ち筋
序盤からハイペースで進む展開になれば最も恩恵を受けるタイプ。
中盤の浜風区間で粘り切り、終盤の勝負所で先頭に残る展開が理想。
不安要素
- アップダウンが連続するコースより平坦向け
- 31kmの船越峠の上り返しが課題
熊谷 拓馬(住友電工)
PB:2時間10分41秒
MGCシリーズG3の条件(2時間09分以内の日本人トップ)を狙う立場として注目される選手。
シリーズランキングの上位進出を目指す“勢い型”ランナー。
強み
- 良い時は一気にタイムを縮めてくる爆発力
- ハーフのスピードが高く、巡航能力に優れる
- 2025シーズンも主要大会で安定感のあるラップを刻んでいる
勝ち筋
MGC権を狙う立場だけに、積極的な序盤の入りを選択しやすい。
そのままスピードを生かして逃げ切るパターンが現実的。
不安要素
- ペースが落ちると立て直しが難しい面がある
- 長い上り(船越峠)が課題になる可能性
中村 海斗(青山学院大学)【初マラソン】
ハーフ自己記録:1時間02分08秒(学生トップ級)
箱根駅伝3連覇の青山学院大から“初マラソン”で挑む学生ランナー。
日本陸連の招待選手リストにも明記されており、大学勢の中でも特に注目度が高い存在。
初マラソン枠としては抜群の実力。
中村海斗は、箱根駅伝2026(第102回)で青山学院大学の登録メンバー(補欠選手)に入っていた選手。出身校は世羅高校(広島)
強み
- ハーフ62分台の圧倒的スピード
- 青学式の「余裕度を持った走り」がマラソンと相性が良い
- 初マラソン独特の“勢い”と、未知の伸びしろ
勝ち筋
マラソン特有のペース変動に対応できれば、
20km過ぎまで先頭集団に残り、そのまま粘って上位入りの可能性が十分。
初マラソンでいきなり優勝争いに加わるケースもありえる。
不安要素
- 31km以降の失速リスク(マラソン経験不足)
- スペシャルドリンクの取り方や給水動作など、細かい面が未知数
まとめ:5人の関係性
- 優勝候補筆頭:河合代二
- 物語性・注目度No.1:村山謙太(ラストラン)
- 高速展開で強い:平田幸四郎
- 積極策で波乱を起こすタイプ:熊谷拓馬
- 未知の爆発力:中村海斗(初マラソン)

優勝候補ランキング(本命・対抗・大穴)
延岡西日本マラソン2026は、MGCシリーズ2025-26の男子G3に位置づけられ、勝負の視点が「優勝」だけでなく、“2時間09分00秒以内で日本人トップ”という明確な条件(=MGC出場権獲得)にも向くのが特徴です。
そのため、レースは「終盤勝負」になりやすい一方で、条件を狙って中盤から動く展開も十分あり得ます。
本命:河合 代二(トーエネック)
「総合力+実績+安定感」で最も勝ち筋が太い。
- 招待選手の中でも自己ベストが高く、2:08:31という数字が“勝負の土台”として強い。
- MGCシリーズG3の条件(2:09以内の日本人トップ)を意識した場合でも、現実的に狙えるレンジにいる。
勝ち筋(想定シナリオ)
- 序盤は集団で温存→中盤の浜風区間(国道10号線沿い)でも無理をせず、31km前後の勝負所で“仕掛けに反応できる脚”を残す。
- 最終盤での粘り合い・スパート合戦になった場合、安定感がものを言う。
対抗:村山 謙太(旭化成)
「地元×ラストラン×コース相性」で“勝ち切り”まで十分。
- 地元・旭化成の招待選手としてエントリーし、自己ベスト2:08:56。
- 何より、今大会が現役ラストレースと公表されており、レースに“特別な力”が乗る可能性が高い。
勝ち筋(想定シナリオ)
- 旭化成として延岡の舞台での経験値・コース理解を生かし、終盤まで先頭圏内で勝負。
- ラストランゆえに、勝負所で“迷いなく行ける”メンタルが最大の武器。
リスク
- 近年はコンディションの波もあり得るため、「本命」ではなく「対抗」に置くのがバランス良い。
対抗:平田 幸四郎(SGホールディングス)
「高速展開になれば、本命を飲み込む可能性がある対抗格。」
- 招待選手として公式に掲載され、自己ベスト2:09:57のサブテンランナー。
- レースが“2時間09分前後”の勝負になれば、終盤まで優勝争いに残る確率が高い。
勝ち筋(想定シナリオ)
- 序盤からペースが上がり、隊列が絞られる展開(高速レース)になった時に強い。
- 風の区間で我慢し、ラスト10kmで脚が残っていれば、最後の直線勝負まで持ち込める。
大穴:熊谷 拓馬(住友電工)
「展開がハマれば一気に表彰台、優勝まで“跳ねる”タイプ。」
- エントリー・展望記事でも、MGCシリーズのランクアップを狙う存在として言及されており、攻めの走りを選びやすい立場。
- 自己ベストは2:10:41で本命級より一段下だが、だからこそ“勝負に振れる”余地がある。
勝ち筋(想定シナリオ)
- 有力勢が牽制してスロー→中盤から誰かが動く局面で、先に仕掛けて抜け出す。
- 風区間が追い風に変わるなど条件が合えば、逃げ切りの可能性もゼロではない。
大穴(特大):中村 海斗(青山学院大学)※初マラソン
「未知数だが“初マラソンの台風の目”になり得る。」
- 青山学院大学から招待選手としてエントリーされ、初マラソン挑戦であることが公式展望でも言及されている。
- 招待選手情報ではハーフ1:02:08のロードスピードが明示されており、序盤〜中盤の巡航力は相当高い。
勝ち筋(想定シナリオ)
- 30km手前まで“想定以上に余裕”があるパターンに入ると、一気に上位へ。
- 集団に守られながら進み、終盤の勝負所でも崩れない場合は、優勝争いまで見えてくる。
リスク
- 初マラソン最大の壁は、30km以降の未知の領域。ここを無事に越えられるかが全て。
まとめ(ランキング結論)
- 本命:河合代二(総合力・実績・安定感)
- 対抗:村山謙太(ラストラン×地元×PB)
- 対抗:平田幸四郎(高速展開なら勝ち切りまで)
- 大穴:熊谷拓馬(展開依存で跳ねる)
- 特大穴:中村海斗(初マラソンの爆発力)
レース展開予想(序盤〜終盤/3つのシナリオ)
延岡西日本マラソン2026は MGCシリーズ2025-26 男子G3。そのため「優勝争い」と同時に、“2時間09分00秒以内で日本人トップ”という強い目標がレース全体の駆け引きを左右します。
またコースは、延岡市役所前発着で日向市原町折り返しの往復。海沿い区間の風と、11km/31km付近で現れる船越峠のアップダウンが勝負を分けやすい構造です。
共通の前提(全シナリオに共通して起こりやすい流れ)
- スタートは8:35。気温が上がり切る前の時間設定で、例年“走りやすい時間帯”になりやすい。
- レースは 国道10号線沿いの海岸線を南下→折り返し→北上するため、当日の風向き次第で「行きが追い風/帰りが向かい風」など、集団の作り方が変わりやすい。
- 若手や初マラソン勢が多い大会特性上、「序盤の勢い」や「30km以降の失速」で順位が大きく動く年が多い。
シナリオ①:スロー〜ミドル→終盤勝負(最も起こりやすい王道)
序盤(0〜10km)
MGCシリーズG3で“条件達成”を狙う選手が複数いる一方、風や船越峠の存在もあるため、いきなり突っ込まず 集団で様子見になりやすい展開です。
この場合、先頭集団は大きめ(10〜20人規模)で、河合・村山・平田など実力者が「集団の中で脚を溜める」形になりやすいでしょう。
中盤(10〜30km)
11km付近の船越峠はまだ“試走”に近く、ここで決定的な差は出にくい。ポイントはむしろ、折り返しを含む海沿い区間の風で、集団が縦長になって削られること。
スロー寄りで進むほど「終盤勝負の脚」を持つ選手が有利になり、村山のような経験豊富な選手が動きを見ながら主導権を握る可能性があります。
終盤(30〜42.195km)
勝負所は31km付近の船越峠。ここでの上り返しで「脚の強い選手がスイッチを入れる」→数人に絞れる、というのが王道です。
最後は河合の安定感、村山の勝負勘、平田のスピード持久力が拮抗し、ラスト5kmの我慢比べになりやすい展開です。
この展開の勝者候補:河合(本命)/村山・平田(対抗)
シナリオ②:前半からハイペース(条件狙い)→消耗戦
序盤(0〜10km)
「2:09以内の日本人トップ」でMGC権を狙うなら、序盤から攻めた入りを選ぶ選手が出ても不思議ではありません。
この場合、集団は最初から縦長になり、脚力差が早めに露出。中村海斗のようなスピード型(ハーフ62分台のロード力)も前半は十分付いていけます。
中盤(10〜30km)
ハイペースは“風”が絡むと一気に危険度が上がります。海沿いで向かい風になれば、単独走の選手は体力を削られやすく、集団形成の巧さが問われます。
この局面で鍵になるのは、ペースが速いままでも呼吸を乱さず我慢できる選手。平田は高速展開への対応力が武器になり、河合は「落ち着き」で集団の中で消耗を抑えやすい。
終盤(30〜42.195km)
30kmを越えると、ハイペースの“ツケ”が表面化し、失速者が続出しやすい。そこで31km船越峠が追い打ちになります。
ここで粘り切った選手が、そのまま勝ち切る確率が高く、勝者は「スピード×持久」のバランス型になりやすい。
この展開の勝者候補:平田(上振れ)/河合(堅実)/中村海斗(前半がハマれば上位)
シナリオ③:風で分断→小集団戦→“仕掛け”が勝敗を決める(波乱含み)
序盤(0〜10km)
ペース自体は平均的でも、風向き次第で 集団の“隊列”が早期に形成されます。ここで前方に位置できない選手は、風に晒されて消耗し、思わぬタイムロスを招きやすい。
中盤(10〜30km)
折り返し前後で風向きが変わったり、横風が強まると、集団は一気に割れます。前の小集団に乗れたかどうかで、優勝争いの対象が絞られる展開。
この展開だと、熊谷のように「攻めて動ける」タイプが中盤の仕掛けで抜け出して波乱を起こす余地が出ます。MGCシリーズのランクアップを狙う立場上、思い切った策を採る可能性は十分です。
終盤(30〜42.195km)
分断後は小集団戦になるため、勝負は「誰が最初に動くか」。
31kmの船越峠は、逃げ・追走いずれにも“仕掛けやすい”地形で、ここでの一発が決定打になることがあります。
村山は経験値で駆け引きが巧く、河合は「勝負どころの見極め」が武器。風の消耗が大きい年ほど、このタイプが強いです。
この展開の勝者候補:河合/村山(経験値)+熊谷(大穴の逃げ切り)
3シナリオを一言でまとめると
- ①終盤勝負:最も起こりやすい。堅実型が強い(河合・村山・平田)。
- ②ハイペース消耗戦:条件狙いで前が突っ込むと発生。粘り切った者が勝つ(平田の上振れ/河合の安定)。
- ③風分断の波乱:風と位置取りがすべて。仕掛け一発で大穴も(熊谷)。

コース概要と攻略ポイント(延岡西日本マラソン2026)
延岡西日本マラソン2026(第64回)は、延岡市役所前をスタート/フィニッシュとし、国道10号線沿いに南下して日向市原町付近で折り返す往復42.195kmの日本陸連公認コースです。
スタート時刻は2026年2月8日(日)8:35予定。冬の朝の走りやすい時間帯に設定されており、例年「記録を狙える大会」として位置づけられます。
このコースの最大の特徴は、基本はフラットな往復基調でありながら、11km付近と31km付近に“船越峠”のアップダウンが入り、さらに海沿い区間で浜風(向かい風・追い風)の影響を受けやすい点です。
コースの全体像(ざっくり把握)
- スタート/フィニッシュ:延岡市役所前
- 折り返し:日向市原町付近
- コース形状:国道10号線沿いを南下→折り返し→北上(往復)
- 勝負を分ける要素:船越峠(11km/31km)+海沿いの風
重要:往復コースのため「行き」と「帰り」で風条件が変わりやすく、同じ区間でも体感難易度が激変します。
区間別の攻略ポイント(序盤・中盤・終盤)
序盤(0〜10km):“楽に速い”が落とし穴
序盤は下り基調や直線が多く、気温も低めで身体が動きやすいため、体感より速いラップになりがちです。往復コースで後半に勝負所が来ることを踏まえると、序盤から突っ込み過ぎると31kmの船越峠で一気に失速するリスクが高まります。
攻略の要点
- 入りの5kmは“余裕度重視”(呼吸が乱れない範囲で)
- 集団走ができるなら、風を避けられる位置に入る(単独走は消耗が増える)
11km付近:船越峠(1回目)= “試走の峠”
11km付近の船越峠は、まだ脚が残っているタイミングなので、ここで大きく勝負が決まることは多くありません。むしろ重要なのは、
「ここで無駄に力を使わず、31kmの再来に備える」ことです。
攻略の要点
- 上りは“我慢”。ペースより心拍・呼吸を一定にする
- 下りで取り返そうとしてオーバーペースにしない(脚を削る)
中盤(12〜30km):海沿い区間の風= “集団形成が命”
このコース最大の可変要素が、海沿い区間で受ける浜風(向かい風・追い風)です。風向きが合えば記録が狙える一方、向かい風が強まると単独走の負荷が急増し、集団が縦に伸びて脚を削られます。
攻略の要点
- 向かい風のときは、前に出て引かない(不用意な先頭牽引は危険)
- 集団の“外側”は横風を受けて消耗しやすいので、可能なら風よけの位置を確保
- 折り返し前後で風向きが変わると、隊列が入れ替わり、分断が起きやすい(勝負の前兆)
31km付近:船越峠(2回目)= 最大の勝負所
最大のポイントはここです。疲労が溜まった状態で船越峠を迎えるため、上り返しで脚が止まる選手が出やすく、優勝争いが一気に数人に絞られる局面になりやすいとされています。
攻略の要点(勝ち切るための設計)
- 30kmまでに“余力”を作れているかが全て
- 上りは“耐える”、頂上〜下りでフォームを崩さずリズム回復
- ここで一度遅れると、海沿いの風で単独追走になりやすく、挽回コストが跳ね上がる
終盤(35〜42.195km):風×メンタルの消耗戦
31kmを越えた後は「脚が残った選手の戦い」。
風が向かいになると、ラスト5kmは実質“タイムトライアル”ではなく“我慢比べ”になります。往復コースのため、同じ道でも体感が変わる点を意識しながら、補給とフォーム維持が重要です。
走り方の結論:このコースで勝つための「3原則」
- 前半は“余裕のある速さ”で入る(突っ込まない)
- 中盤は風を読む。単独走を避け、集団で消耗を抑える
- 勝負は31km船越峠。ここまでに脚を残せるかが全て
勝負の先にあるのは、未来を変える一歩。
延岡西日本マラソン2026は、5人の注目選手がそれぞれの物語を抱えて挑む“冬の大一番”です。
勝負を決めるのは、脚、気象、展開、そしてメンタル。
船越峠を越えたその先に、どんな未来が待っているのか——。
レースが動く瞬間を見逃さず、選手たちが織りなすドラマを一緒に追いかけましょう。
そして、この大会から新たなスターが生まれるかもしれません。
2026年2月8日、延岡の道に刻まれる42.195kmの物語に期待しましょう。
