日本はブラジルに勝てるのか──その答えを、スタメンと戦術から読み解く

2026年ワールドカップで実現すれば、世界中の注目を集めること間違いなしの「日本vsブラジル」。これまでも幾度となく対戦してきた両国ですが、W杯の舞台での激突は特別な意味を持ちます。
近年、日本代表は着実に力を伸ばし、欧州トップリーグで活躍する選手も増加。一方のブラジル代表は、個の能力と攻撃力において依然として世界最高峰の実力を誇ります。
では、この一戦で両チームはどのようなスタメンを組み、どんな戦術で臨むのでしょうか?
本記事では、日本代表とブラジル代表のスタメン予想をはじめ、フォーメーションや戦術、さらにはスコア予想まで徹底解説します。試合の行方を左右する「鍵」を、分かりやすく紐解いていきます。
日本vsブラジル戦の基本情報(試合日程・大会概要)
2026年ワールドカップは、アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国共催で開催される史上最大規模の大会です。出場国は従来の32から48へと拡大され、これまで以上に多くの強豪同士の対戦が実現することが期待されています。
本記事で取り上げる「日本代表 vs ブラジル代表」は、もし本大会で実現すれば、グループステージ・決勝トーナメントを問わず、世界中から大きな注目を集めるカードの一つです。
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)対ブラジル代表の試合は、FIFAワールドカップ2026 北中米大会の決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)として、日本時間2026年6月30日(火)午前2:00にキックオフされます。
試合日程について
日本国内では深夜(月曜日の深夜)のキックオフとなるため、観戦の際は日時にご注意ください。
- キックオフ: 日本時間 2026年6月30日(火)02:00(現地時間 6月29日(月)12:00)
- 対戦カード: ブラジル代表(グループC・1位) vs 日本代表(グループF・2位)
- 試合会場: ヒューストン・スタジアム(アメリカ・テキサス州ヒューストン)
- テレビ放送
- 地上波:フジテレビ系列(生中継:0時50分~ / 解説:小野伸二氏、柿谷曜一朗氏)
- BS放送:NHK BS(生中継:1時10分~ / 解説:本田圭佑氏)
- ネット配信: DAZN(無料ライブ配信および見逃し配信)
大会概要と進出の背景
今大会からフォーマットが大幅に変更され、決勝トーナメントの仕組みが変わっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | FIFAワールドカップ2026(アメリカ・カナダ・メキシコ共共催) |
| 大会の特徴 | 出場国数が従来の32カ国から48カ国へ拡大された初の大会 |
| ステージ | 決勝トーナメント1回戦(ラウンド32) ※以前の「ベスト16」ではなく「ベスト32」からノックアウトステージが開始 |
| 日本の成績 | グループFを1勝2分(オランダ 2-2、チュニジア 4-0、スウェーデン 1-1)の2位で通過し、3大会連続5回目の進出 |
| ブラジルの成績 | グループCを2勝1分(モロッコ 1-1、ハイチ 3-0、スコットランド 3-0)の1位で通過 |
この試合の注目ポイント
- W杯での過去の対戦: W杯本大会での対戦は2006年ドイツ大会(日本 1-4 ブラジル)以来となります。
- 直近の対戦成績: 通算成績は日本の1勝11敗2分けですが、直近の対戦である2025年10月の国際親善試合では、日本が3-2でブラジルから歴史的なA代表初勝利を挙げています。一発勝負のW杯の舞台で再び王国を破り、目標である初のベスト8以上の景色へ進めるかどうかに大きな期待がかかっています。
両チームの位置づけ
日本代表は近年、欧州主要リーグで活躍する選手を多数擁し、組織力と戦術理解度の高さで世界的評価を高めています。一方のブラジル代表は、ネイマールに続くタレント群に加え、常に世界トップクラスの攻撃力を誇る「優勝候補の筆頭」です。
この一戦は、「組織力の日本」vs「個の力のブラジル」
という構図になりやすく、戦術面でも非常に興味深い対戦となります。
試合の見どころ
ポイントとなるのは、日本がいかにしてブラジルの個人技を封じ、主導権を握れるかです。守備の集中力やカウンターの精度はもちろん、スタメン選考やフォーメーションが試合の流れを大きく左右すると考えられます。
日本代表のスタメン予想(2026W杯)
- GK: 鈴木彩艶(パルマ)
- スウェーデン戦でも好セーブを連発した日本の不動の守護神です。王国の猛攻を阻むキーマンとなります。
- DF(3バック): 冨安健洋(アーセナル)、谷口彰悟(シント=トロイデン)、伊藤洋輝(バイエルン)
- スウェーデン戦で温存された冨安が復帰する見込みです。絶好調であるブラジルのエース、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)を右ストッパーの位置からどう封じるかが最大の焦点です。
- MF(ボランチ): 田中碧(リーズ)、佐野海舟(マインツ)
- グループステージで抜群のキレを見せる田中をスタメン起用し、負傷離脱したキャプテン遠藤航に代わり中央の強度を保つ構成が濃厚視されています。
- MF(ウイングバック): 堂安律(フライブルク/右)、中村敬斗(スタッド・ランス/左)
- グループステージベストイレブンにも選出された左の中村が、ブラジルの右サイドの隙を突く鋭い仕掛けに期待がかかります。
- MF(シャドー): 鎌田大地(クリスタル・パレス)、伊東純也(スタッド・ランス)
- 田中碧のボランチ起用に伴い、鎌田が一列前のシャドーへ入る布陣が有力です。伊東の圧倒的なスピードは、カウンター時にブラジルDFマルキーニョスらの裏を突く最強の武器になります。
- FW(1トップ): 上田綺世(フェイエノールト)
- 日本の前線の大黒柱。体を張ったキープとワンチャンスを仕留める決定力で、歴史的勝利へのゴールを狙います。
試合展開の注目ポイント
- ヴィニシウスの裏を突く高速カウンター
- ブラジルの左ウイング、ヴィニシウスが攻撃時に高い位置を取るため、日本の右ウイングバックの堂安と右シャドーの伊東純也が連動してその背後のスペースを突けるかが勝負の分かれ目となります。
- 後半のジョーカー戦術
- 前半をロースコアで耐えた場合、後半からは前田大然の強烈なプレス、さらには絶好調の小川航基らを投入する交代策が日本の大きな強みになります。また、ブラジル側もベンチに”日本キラー”のネイマールを控えているため、90分を通した選手交代のタイミングが勝敗を左右します。

ブラジル代表のスタメン予想(2026W杯)
FIFAワールドカップ2026ラウンド32の日本戦に向けて、カルロ・アンチェロッティ監督率いるブラジル代表は、3-0で快勝したグループステージ第3節スコットランド戦とまったく同じ「4-2-3-1(実質4-2-4)」の先発メンバーを継続する可能性が極めて高いと現地メディア「globo」などが一斉に報じています。
主力アタッカー陣の負傷により、現在は強烈な個の突破力を両ワイドに配した形が最適解とされています。
- GK:アリソン・ベッカー(リバプール)
- 世界最高峰の守護神。直近2試合は危なげない展開で出番が少なかったものの、日本の鋭いカウンターを迎え撃つ最後の砦です。
- DF(4バック): ダニーロ(フラメンゴ)、マルキーニョス(パリSG)、ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)、ドウグラス・サントス(ゼニト)
- 経験豊富なマルキーニョスと、プレミアリーグで屈指の強さを誇るガブリエウの鉄壁のCBコンビ。右のダニーロは、日本の左ウイングバックである中村敬斗選手のスピードをケアする重要な役割を担います。
- MF(2ボランチ): ブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)、カゼミロ(マンチェスター・U)
- スコットランド戦で2アシストを記録し絶好調のギマランイスが攻撃のタクトを振り、ベテランのカゼミロがバイタルエリアに対空の壁を築きます。
- MF(2列目アタッカー): ハイアン(ボーンマス/右)、ルーカス・パケタ(フラメンゴ/トップ下)、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード/左)
- 負傷したハフィーニャ(バルセロナ)の代役として台頭した19歳の新星レフティー、ハイアンが右ウイングに入ります。トップ下のパケタがゲームメイクをし、左から絶対的エースのヴィニシウスが破壊力抜群のドリブルで日本の右サイド(堂安律選手・冨安健洋選手ら)を強襲します。
- FW(1トップ): マテウス・クーニャ(マンチェスター・U)
- 今大会すでに2先発3ゴールと波に乗っているダイナミックなストライカーです。
日本代表が警戒すべきポイント
- 絶対的エース・ヴィニシウスの個の打開力
- レアル・マドリードでアンチェロッティ監督とともに数々のビッグタイトルを手にしてきた世界最高峰の左ウイングです。1対1の局面を作られると極めて危険なため、日本は複数人で網をかける連動した守備が必須となります。
- “日本キラー” ネイマールのジョーカー起用
- 怪我明けのためスタメンを外れる見込みですが、過去の日本戦で通算9得点を挙げているネイマール(サントス)がベンチに控えています。後半の勝負どころで投入された際、日本の守備陣がいかに対応するかがゲームの命運を左右します。
- ハフィーニャ、ロドリゴ、エステヴァンは負傷欠場
- ブラジルは前線の強力なタクトを複数欠いており、右サイドのハフィーニャはニューヨークの拠点に残り完全欠場が決定しています。ブラジルの新星 ハイアン選手
ブラジル側も日本の「5-4-1(3-4-2-1)」の強固な守備ブロックを想定した崩しのトレーニングを行っており、一瞬の隙も許されない緊迫した一戦になることは間違いありません。
ブラジルの新星 ハイアン選手
ブラジル代表の19歳の新星、ハイアン(Rayan)選手(AFCボーンマス所属)のプレースタイルは、「187cmの圧倒的な体躯」と「高精度な左足のテクニック」を融合させた、現代型の大型ウインガー/ストライカーです。
規格外のフィジカルを活かした推進力
- 体格の優位性: 身長187cm・体重82kgという、ウインガーとしては大柄で強靭なフィジカルを備えています。
- 圧倒的な突破力: プレミアリーグの屈指のハードワーカーたちを力でなぎ倒して進む圧倒的な推進力があり、サイドで1対1を作られると日本のDF陣(伊藤洋輝選手や町田浩樹選手ら)にとっても非常に厄介な存在となります。
右サイドからカットインする「悪魔の左足」
- プレースキックとシュート: 利き足である左足の精度が極めて高いです。
- 得意のゴールパターン: 主に右ウイング(あるいは2列目の右)に位置取り、中央へ鋭くカットインしながら左足のインフロントでゴール急隅を射抜くシュートパターンを得意としています。アストン・ヴィラ戦で見せた鮮烈なソロゴールなど、一瞬でも前を向かせてシュートコースを与えると致命傷になりかねません。
最前線でのキープ力と味方を活かすセカンドストライカー資質
- ポストプレーの質の高さ: 単なるスピードタイプのアタッカーではなく、中央で相手を背負ってボールを収めるポストプレーや、前線からの果敢なプレスもこなせます。
- ラストパスの配給: ボーンマスでのデビュー戦で、相手MFをパワーで抑え込みながら絶妙なラストパスを通してアシストを記録したように、周囲の味方(ヴィニシウス選手やマテウス・クーニャ選手など)の爆発力を引き出す視野の広さも兼ね備えています。
日本戦直前のこぼれ話
2026年6月26日の公式記者会見で、記者から「日本で最も警戒している選手は?」と問われた際、ハイアン選手は「おお……それはまいったぞ(笑)。映像を見てみないと何とも言えないね」と苦笑いしながら回答し、会見場を和ませました。一方で「日本がテクニックに優れた非常に強いチームなのは知っている」とリスペクトも口にしており、牙を研いで日本戦に臨んでくることは間違いありません。
ブラジル代表の19歳の神童 エンドリッキ
ハイアン選手と同じく19歳の超新星ですが、カルロ・アンチェロッティ監督のもと、今大会のブラジル代表では「後半の攻撃を活性化させる切り札(スーパーサブ)」として重用されています。
今大会(W杯2026)でのここまでの成績
グループステージではベンチスタートが続いていますが、すでに2試合に途中出場して短い時間で強烈なインパクトを残しています。
- 第1節 モロッコ戦: 出場なし。
- 第2節 ハイチ戦(3-0): 後半19分から途中出場(27分間プレー)
- 第3節 スコットランド戦(3-0): 後半37分から途中出場(9分間プレー)
本大会直前の6月に行われた国際親善試合(パナマ戦、エジプト戦)では、いずれも途中出場からゴールを奪っており、短い出場時間でも一瞬で仕事をこなす決定力を持っています。
爆発的な加速力と強靭なフィジカル
173cmと小柄ながら、元ブラジル代表の怪物ロナウド氏やアドリアーノ氏を彷彿とさせる圧倒的な筋力を持っています。静止した状態から一瞬でトップスピードに乗る加速力は世界屈指で、日本のDFが後半に疲れてきたタイミングでの強行突破は極めて危険です。
圧倒的なシュートパンチ力
利き足である左足から放たれるシュートの弾速が非常に速く、ペナルティエリア外からでもゴールをぶち抜く力を持っています。日本としては、バイタルエリア(ペナルティエリア手前の危険なゾーン)で彼を絶対にフリーにしてはいけません。
レアル・マドリード仕込みの勝負強さ
プレッシャーのかかる大舞台(W杯前にレンタル移籍していたリヨンや、保有元のレアル・マドリード)で10代にして幾度も決勝ゴールを奪ってきた抜群のスター性(勝負強さ)を兼ね備えています。
明日の日本戦(ラウンド32)での役割予想
ブラジルの1トップには、現在3ゴールと絶好調のマテウス・クーニャ選手が先発する見込みです。そのため、エンドリッキ選手は明日も「後半、日本の守備ブロックが消耗したタイミングでの投入」となる可能性が極めて高いです。
日本代表としては、先発のクーニャ選手を抑えたとしても、後半にこのエンドリッキ選手やネイマール選手といった異次元の個が次々とピッチに入ってくるため、90分(あるいは延長戦)を通した粘り強いリスク管理が必要不可欠になります。
日本vsブラジルの戦術分析
FIFAワールドカップ2026ラウンド32における日本vsブラジル戦の戦術分析は、「日本の『5-4-1』可変ブロックが王国の強烈な個の打開力をいかに網にかけ、空いた背後のスペースを高速カウンターで突けるか」が最大の焦点です。
守備の焦点:ヴィニシウスをどう囲い込むか?
ブラジルの最大の武器は、左ウイングのヴィニシウス・ジュニオール選手による圧倒的な個の打開力です。彼に対して1対1を作られると、日本の防衛網は一瞬で崩壊する危険性があります。
「右ストッパー+右WB」の連動
日本は守備時に5バックへ移行します。右ストッパーの冨安健洋選手が、ヴィニシウス選手に対して中央へのカットインコースを切り、右ウイングバックの堂安律選手が縦への突破を挟み込む「2人での網掛け」が必須となります。
カゼミロへの制限
ブラジルの攻撃のタクトを振るブルーノ・ギマランイス選手に対し、日本のボランチ(田中碧選手・佐野海舟選手)が前を向かせない激しいプレスをかけ、配給源を潰せるかが重要です。
攻撃の焦点:ブラジルの「右サイド」とSBの裏を突く
ブラジルは攻撃時に両ウイングが高い位置を取る(実質4-2-4)ため、サイドバック(SB)の背後に広大なスペースが生まれます。ここが日本の最大の狙い目です。
伊東純也と堂安律の「右サイド」の攻略
ブラジルの左SBドウグラス・サントス選手は攻撃参加が多いため、奪った瞬間に日本の右シャドーの伊東純也選手のスピードを活かしてその裏を突く、高速カウンターが最大の得点ルートとなります。
左サイド・中村敬斗のカットイン
ブラジルの右SBダニーロ選手は、守備時に中央をカバーする動き(3バック化)を見せる傾向があります。これにより、日本の左ウイングバックである中村敬斗選手が外側でフリーになりやすく、ここから仕掛けて逆サイドへ展開する揺さぶりが極めて有効です。
采配の焦点:後半の「ジョーカー大戦」
今大会のブラジルはハフィーニャ選手らを怪我で欠くものの、ベンチメンバーの層の厚さは今なお世界一です。後半のベンチワークが勝敗を直結します。
- ブラジルの切り札:怪我明けのネイマール選手や、19歳の神童エンドリッキ選手が後半の勝負どころで投入される可能性が高く、消耗した日本の守備陣にトドメを刺しにきます。
- 日本の切り札:日本としては、前半を0-0、あるいは1失点以内のロースコアで耐えることが前提です。後半から絶好調のストライカー小川航基選手、前線からのハイプレスが光る前田大然選手を一気に投入し、前がかりになったブラジルを仕留める「後半勝負のプラン」が濃厚です。
直近の親善試合(2025年10月)では日本が3-2で歴史的初勝利を収めていますが、アンチェロッティ監督はその敗戦を完全に分析して本番に臨んできます。一瞬の戦術的なミスが命取りになる、極限の頭脳戦が繰り広げられるでしょう。
試合の主導権を握るのはどちらか?
ボールを保持してピッチ上の「主導権(ポゼッション)」を握るのはブラジル代表ですが、試合全体の「展開の主導権(コントロール)」を握るのは日本代表になる可能性が高いです。
ボール保持の主導権:ブラジル代表(予想支配率:55%〜60%)
ピッチ上でボールを動かし、敵陣に押し込んでゲームを進めるのはブラジルです。
イタリア型への変貌
今大会のブラジル(アンチェロッティ監督)は、かつての流麗なサンバサッカーではなく、ブロックを組んで相手を引き出す「堅実なイタリア型」をベースにしています。
ゲームを動かす必要性
一方で、彼らには「王国」としてのプライドと、ヴィニシウス選手らの個を活かすためのスペースを作る必要性があります。日本が5-4-1のブロックで完全に引いて構えるため、必然的にブラジルがボールを持たされる(持たざるを得ない)展開になります。
展開の主導権(コントロール):日本代表
「ボールを持たれている」状態であっても、日本が狙い通りの守備網でブラジルをハメていれば、それは日本が主導権を握っていると言えます。
組織の完成度
海外メディアからも「日本はブラジルより団結力があり、自分たちの戦術を完全に理解している」と評されています。
日本の勝ちパターン
日本にとっての主導権とは、「ブラジルにボールを持たせつつ、バイタルエリア(危険な中央のゾーン)に侵入させず、サイドのヴィニシウス選手に2人で蓋をし続けること」です。これを90分間、または前半の間だけでも継続できれば、試合の主導権は実質的に日本がコントロールしている状態になります。
勝負を分ける「時間帯」と主導権の推移
前半(0分〜45分):日本の忍耐とコントロール
ブラジルが攻めあぐね、日本がプラン通りに時計を進める時間帯です。ここで日本が失点をゼロに抑えられれば、ブラジルに焦りが生まれ、日本の狙う「展開の主導権」がより強固になります。
後半(60分以降):日本が「ポゼッションの主導権」も奪いに行く
森保監督が小川航基選手などのジョーカーを投入するタイミングです。ブラジルもネイマール選手やエンドリッキ選手を投入してギアを上げてきますが、日本はここから前線への圧力を強め、カウンターだけでなく高い位置でのボール奪取から一気に試合を決めにかかります。
展開別スコア予想&シナリオ解説
シナリオA:【最有力】ブラジル 2–1 日本(あるいは延長1–2)
前半は日本の「5-4-1」ローブロックが機能し、ブラジルのヴィニシウス選手らを完全に窒息させて0–0で折り返します。しかし後半、ブラジルがギアを上げ、一瞬の個のテクニック(ヴィニシウス選手やマテウス・クーニャ選手)で先制。日本も後半投入の小川航基選手を軸としたカウンターから中村敬斗選手らが1点を返しますが、交代層の厚み(エンドリッキ選手やネイマール選手の投入)でブラジルが終盤に勝ち越し点を奪う、最も現実的でハイレベルな激闘ルートです。
シナリオB:【日本のジャイアントキリング】日本 1–0 ブラジル
日本が完全に「ウノゼロ(1-0)」の勝ちパターンにハメるシナリオです。GK鈴木彩艶選手の神セーブ連発と冨安健洋選手を中心とした決死のブロックでブラジルの猛攻を耐え忍びます。ブラジルが焦って前がかりになり、両サイドバックの裏に広大なスペースが生じた一瞬の隙を突き、伊東純也選手のアシストから上田綺世選手がワンチャンスを仕留めて先制。残りの時間を全員守備で守り抜き、2025年10月の親善試合(3-2で日本勝利)に続く歴史的金星を挙げるルートです。
シナリオC:【王国の完勝】ブラジル 2–0 日本
前半の早い時間帯にブラジルの新星ハイアン選手やパケタ選手に中央を破られて先制を許す展開です。追いつかなければならない日本がブロックを解いて前に出たところを、ブラジルの強力な前線に高速カウンターで仕留められ、終始ゲームの主導権を握られたまま完敗するシナリオです。
総括:勝負の分岐点
データ上はブラジル優勢ですが、「キックオフ前から勝敗が決まっているような差ではない」と欧州メディアも日本の組織力を高く評価しています。日本が勝利を掴むための絶対条件は、「前半を何が何でも0-0(悪くとも1失点以内)で耐え、ブラジル焦燥のシチュエーションを創り出すこと」に尽きます。
運命の一戦、その答えは“スタメン”にすべて表れる
日本代表とブラジル代表の一戦は、単なる実力差だけでは語れない「戦術」と「準備力」が問われる試合になるでしょう。スタメンの選択やフォーメーション次第で、試合の流れは大きく変わる可能性があります。
近年の日本代表は、個々の技術に加えて組織力や戦術理解度も格段に向上しており、世界の強豪相手にも十分に戦える力を備えています。だからこそ、ブラジルとの対戦は「挑戦」でありながら、「結果を狙う戦い」へと変わりつつあると言えるでしょう。
果たして、このビッグマッチで日本はどのようなスタメンを選び、どのように勝利を目指すのか。その答えはピッチの上で明らかになります。
今後のメンバー選考やコンディションの変化にも注目しながら、本番の一戦を楽しみに待ちましょう。

