スピード決戦の幕開け!出雲駅伝2025、勝つのは5強か、それともダークホースか?

大学駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝2025。今年も日本陸上界を代表する精鋭たちが、6区間・45.1kmのスピード駅伝で火花を散らします。
優勝候補は青山学院、駒澤、國學院、中央、早稲田の5強。しかし、虎視眈々と勝機を狙うダークホース校も存在します。
本記事では、注目選手、区間エントリー、そして勝敗を分ける戦略を徹底分析。あなたの予想は当たるか?
大会の開催日・コース・距離(出雲駅伝2025)
開催日
- 2025年10月13日(月・祝)「スポーツの日」
- スタート時間:13:05
- テレビ放送:フジテレビ系列で全国生中継(13:00~15:25)
コース概要
- スタート:出雲大社正面鳥居前(勢溜)
- フィニッシュ:出雲ドーム前
- 総距離:45.1km(全6区間)
- 特徴:三大駅伝の中で最も距離が短く、平坦な高速コース。スピード型ランナーが有利な「スピード駅伝」。
区間詳細
出雲駅伝は全6区間・45.1kmのスピード駅伝。スタートは出雲大社、ゴールは出雲ドーム。三大駅伝の開幕戦として、仕上がりの早さと短距離での爆発力が問われる舞台です。
- 1区(8.0km):出雲大社正面鳥居前 → 出雲市役所・JAしまね前
- 2区(5.8km):出雲市役所・JAしまね前 → ゆめタウン斐川前
- 3区(8.5km):ゆめタウン斐川前 → JAラピタひらた店前
- 4区(6.2km):JAラピタひらた店前 → 鳶巣コミュニティセンター前
- 5区(6.4km):鳶巣コミュニティセンター前 → 島根ワイナリー前
- 6区(10.2km):島根ワイナリー前 → 出雲ドーム前
出雲駅伝の位置づけ
大学駅伝三大大会の第1戦
出雲駅伝は、「箱根駅伝」「全日本大学駅伝」と並ぶ大学三大駅伝のひとつであり、毎年10月に開催される駅伝シーズンの開幕戦です。開催日はスポーツの日(旧体育の日)で、今年は2025年10月13日(月・祝)に行われます。
開幕戦としての意義
チームの仕上がりを測る試金石
箱根駅伝や全日本大学駅伝に向けて、夏合宿の成果や新戦力の台頭を確認する場。ここでの結果が、シーズン全体の流れを占う重要な指標になります。
スピード駅伝の特性
総距離は45.1km(6区間)と短く、三大駅伝の中で最も距離が短いことから「スピード駅伝」と呼ばれます。序盤からハイペースの展開になりやすく、1区で出遅れると致命的という特徴があります。
戦術とオーダーの妙
区間が短いため、どの区間にエースを配置するかが勝敗を大きく左右します。監督の采配力が試される大会であり、箱根駅伝に向けた布陣の試験的意味合いも強いです。
国際色豊かな大会
出雲駅伝は、国内の強豪校に加え、アイビーリーグ選抜など海外大学チームも招待されることがあり、国際的な交流の場としても位置づけられています。
青山学院大学の戦力分析(出雲駅伝2025)
青山学院大学は「層の厚さ+スピード駅伝適性」で優勝候補筆頭。過去4大会は優勝を逃しているものの、今年は黒田朝日・塩出翔太・小河原陽琉を中心に、短距離区間で爆発力を発揮できる布陣です。駅伝経験豊富な4年生と、成長著しい2年生の黄金世代が融合し、どの区間にもハイレベルな選手を配置可能。
選手層の厚さ:全員が5000m13分台、10000m28分台の記録を持つハイレベル集団。
主要区間の決定力:黒田以外に「絶対的エース」が不在。
注目選手
大エース・黒田朝日(4年)
過去の駅伝で区間賞を複数回獲得した実力者。アンカー起用なら逆転劇もあり得るが、3区で流れを作るプランも有力。主将
小河原 陽琉(2年)
箱根駅伝10区で区間賞を獲得した実力者。5000m13分44秒、10000m28分37秒とスピード駅伝に適性あり。短距離区間で爆発力を発揮できる。
塩出翔太(4年)
箱根駅伝8区経験者で、粘り強さが武器。出雲駅伝の最長区間6区で起用されれば、逆転の切り札になる可能性大。
区間エントリーリスト(暫定)
- 1区:小河原 陽琉(2年)八千代松陰高校(千葉県)
- 2区:宇田川 瞬矢(4年)東農大三高校(埼玉県)
- 3区:飯田 翔大(2年)出水中央高校(鹿児島県)
- 4区:神邑 亮佑(1年)八千代松陰高校(千葉県)
- 5区:塩出 翔太(4年)世羅高校(広島県)
- 6区:黒田 朝日(4年)玉野光南高校(岡山県)キャプテン
補員:折田壮太(2年)須磨学園高校(兵庫県)、榅山一颯(1年)九州学院高校(熊本県)、鳥井健太(3年)大阪清風高校(大阪府)、安島莉玖(2年)大垣日大高校(岐阜県)
駒澤大学の戦力分析(出雲駅伝2025)
駅伝経験値の高さ:伊藤蒼唯・山川拓馬・帰山侑大など、主要区間経験者が複数。
勝ち筋が明確:「1区で前方確保 → 3区で押し上げ → 6区で仕上げ」という王道パターン。
駒澤大学は「経験豊富な4年生+成長著しい2年生」のバランス型チーム。昨季は三大駅伝で全て2位と悔しい結果でしたが、今年は佐藤圭汰不在という大きな痛手を抱えながらも、総合力と駅伝経験値で優勝候補の一角を維持しています。
注目選手
谷中 晴(2年)
全日本大学駅伝4区で区間3位、箱根駅伝3区で6位と主要駅伝で安定した成績。学生ハーフでは60分57秒を記録し、スピードと持久力を兼備。将来的にはチームのエース候補で、藤田監督も「桑田とダブルエースになる可能性が高い」と評価。
桑田 駿介(2年)
出雲駅伝1区で区間6位と好走。安定感があり、スピード駅伝に適性。監督からも「非常に強い選手」と評価されており、今後の成長が期待される。
山川 拓馬(4年)
出雲駅伝では3区(エース区間)を担当し、区間2位の好走。経験豊富で、長距離適性が高く、アンカーや主要区間で信頼できる存在。
区間エントリーリスト(暫定)
- 1区:谷中 晴(2年)帝京安積高校(福島県)
- 2区:帰山 侑大(4年)樹徳高校(群馬県)
- 3区:桑田 駿介(2年)倉敷高校(岡山県)
- 4区:伊藤 蒼唯(4年)出雲工業高校(島根県)
- 5区:島子 公佑(3年)伊賀白鳳高校(三重県)
- 6区:山川 拓馬(4年)上伊那農業高校(長野県)キャプテン
補員:安原海晴(3年)滋賀学園高校(滋賀県)、菅谷希弥(2年)駒澤高校(東京都)、植阪嶺児(3年)智弁学園奈良カレッジ高校(奈良県)、牟田颯太(1年)鎮西学院高校(長崎県)
國學院大學の戦力分析
國學院大學は昨年の出雲駅伝で初優勝を果たした勢いを維持し、今年も優勝候補の一角。青木瑠郁・上原琉翔・野中恒亨という実績ある選手を軸に、スピード駅伝への適性と駅伝経験値を兼ね備えた布陣です。特に青木と上原はハーフマラソンで60分台を記録しており、スピードと持久力の両面で強力。
注目選手
青木 瑠郁(4年)
國學院のエース格。自己ベストは5000m13分30秒、10000m28分02秒、ハーフ1時間00分47秒と学生トップクラス。出雲駅伝では過去に1区で区間3位、箱根駅伝でも主要区間を任されるなど、安定感と爆発力を兼備。
上原 琉翔(4年)
主将であり、昨年の出雲駅伝では5区で区間賞を獲得し、チームを優勝に導いた立役者。自己ベストは5000m13分45秒、10000m28分16秒、ハーフ1時間00分30秒と高水準。勝負強さとリーダーシップが光る。
野中 恒亨(3年)
昨年の出雲駅伝4区で区間賞を獲得したスピードスター。10000m28分17秒、5000m13分49秒とスピード駅伝に適性あり。今季も中盤区間で流れを変える存在になる可能性大。
区間エントリーリスト(暫定)
- 1区:青木 瑠郁(4年)健大高崎高校(群馬県)
- 2区:尾熊 迅斗(2年)東京実業高校(東京都)
- 3区:野中 恒亨(3年)浜松工業高校(静岡県)
- 4区:鼻野木 悠翔(2年)北海道栄高校(北海道)
- 5区:高山 豪起(4年)高川学園高校(山口県)
- 6区:上原 琉翔(4年)北山高校(沖縄県)キャプテン
補員:辻原輝(3年)藤沢翔陵高校(神奈川県)、飯國新太(2年)國學院久我山高校(東京都)、山倉良太(3年)成田国際高校(千葉県)、髙石樹(1年)高知工業高校(高知県)

中央大学の戦力分析
中央大学は「エースの決定力+厚い選手層」で優勝候補に名を連ねるチーム。昨季は箱根駅伝で往路独走を演じた勢いをそのままに、今年の出雲駅伝では吉居駿恭・溜池一太・岡田開成を軸にしたスピード型布陣で挑みます。特に吉居は学生トップクラスのスピードを誇り、エース区間での爆発力が勝敗を左右します。
注目選手
吉居 駿恭(4年)
中央大学の絶対的エース。自己ベストは5000m13分27秒、10000m28分06秒と学生トップクラス。箱根駅伝・全日本大学駅伝で主要区間を任される経験豊富な選手で、出雲駅伝でも3区(エース区間)での起用が濃厚。勝敗を左右する存在。
岡田 開成(2年)
次世代エース候補。5000m13分34秒、10000m28分08秒とハイレベルな記録を持ち、学生ハーフでも1時間01分11秒を記録。スピード駅伝に適性があり、序盤区間での起用が期待される。
溜池 一太(4年)
昨年の出雲駅伝で5区を担当し、安定した走りを見せた実績者。5000m13分39秒、10000m28分26秒と高水準で、チームの中盤を支えるキーマン。
区間エントリーリスト(暫定)
- 1区:岡田 開成(2年)洛南高校(京都府)
- 2区:濵口 大和(1年)佐久長聖高校(長野県)
- 3区:溜池 一太(4年)洛南高校(京都府)
- 4区:吉居 駿恭(4年)仙台育英高校(宮城県)キャプテン
- 5区:佐藤 大介(2年)埼玉栄高校(埼玉県)
- 6区:本間 颯(3年)埼玉栄高校(埼玉県)
補員:藤田大智(3年)西脇工業高校(兵庫県)、七枝直(2年)関大北陽高校(大阪府)、並川颯太(2年)洛南高校(京都府)、三宅悠斗(1年)洛南高校(京都府)
早稲田大学の戦力分析
早稲田大学は「経験豊富なエース+スピード型若手」の構成で、上位進出を狙う布陣。昨季は箱根駅伝で総合6位と健闘し、今年は山口智規を軸に、短距離区間で爆発力を発揮できる選手を揃えています。スピード駅伝である出雲に適性が高いチームですが、選手層の厚みでは青学・駒澤にやや劣るため、序盤の流れが勝負のカギ。
注目選手
山口 智規(4年)
早稲田の現エース格。自己ベストは10000m28分17秒、5000m13分30秒と学生トップクラス。日本選手権クロカン優勝の実績もあり、出雲駅伝では1区やエース区間での起用が濃厚。安定感と勝負強さが魅力。
吉倉 ナヤブ直希(2年)
スピードスター。1500mで3分46秒、10000mで28分46秒の記録を持ち、トラックでの爆発力が特徴。駅伝経験は浅いが、短距離区間で流れを変える可能性あり。
工藤 慎作(3年)
箱根駅伝5区で「山の名探偵」と呼ばれた実力者。10000m28分31秒、5000m13分56秒とロード適性が高く、出雲駅伝では最長区間6区で総仕上げを担う可能性大。
区間エントリーリスト(暫定)
- 1区:吉倉 ナヤブ直希(2年)早稲田実業高校(東京都)
- 2区:山口 智規(4年)学法石川高校(福島県)
- 3区:鈴木 琉胤(1年)八千代松陰高校(千葉県)
- 4区:佐々木 哲(1年)佐久長聖高校(長野県)
- 5区:堀野 正太(1年)須磨学園高校(兵庫県)
- 6区:工藤 慎作(3年)八千代松陰高校(千葉県)
補員:間瀬田純平(4年)鳥栖工業高校(佐賀県)、宮岡凜太(4年)鎌倉学園高校(神奈川県)、瀬間元輔(2年)東京農業大学第二高校(群馬県)、山口竣平(2年)佐久長聖高校(長野県)
ズバリ順位予想
1位:駒澤大学
- 安定感と駅伝経験値で本命視。序盤から主導権を握り、中盤で突き放す展開が理想。
- 強み:山川拓馬・桑田駿介・谷中晴など、崩れない布陣。
2位:中央大学
- 吉居駿恭・溜池一太のダブルエース+岡田開成で勝負。オーダー構成が攻撃的で、流れに乗れば逃げ切り可能。
- 強み:スピード駅伝適性と爆発力。
3位:國學院大學
- 昨年覇者。青木瑠郁・上原琉翔・野中恒亨の安定感で連覇を狙う。序盤で離されなければ勝負強さ発揮。
- 強み:総合力と中盤区間の粘り。
4位:青山学院大学
- 黒田朝日・塩出翔太の4年生+小河原陽琉・飯田翔大の若手で後半勝負。序盤で出遅れなければ逆転力あり。
- 強み:層の厚さとスピード耐性。
5位:早稲田大学
- 山口智規+フレッシュな1年生トリオで台風の目。序盤で流れに乗れれば表彰台も。
- 強み:勢いと配置の巧さ。
6位:城西大学(ダークホース)
留学生キムタイの爆発力次第で3位以内もあり得る。
7位:創価大学
留学生ムチーニ+中間層の安定で入賞圏。
8位:東京国際大学
エティーリ投入で一発逆転型。ハマれば上位進出。
勝敗を分ける戦略
出雲駅伝は 6区間・45.1kmのスピード駅伝。距離が短く、序盤からハイペースになるため、1区・3区・6区の戦略が勝敗を決定します。さらに、留学生起用や気象条件への対応も重要な要素です。
1区の位置取り(8.0km)
先頭と10秒以内が必須条件
出雲は短距離駅伝なので、序盤で遅れると挽回が難しい。20秒以上離れると、後半で大きなパワーを要します。
戦術ポイント
ロングスパート型の選手を配置し、ラスト2kmで仕掛ける。風が強い場合は「風に強い選手」を選び、集団走でエネルギーを温存。
3区の突破力(8.5km=エース区間)
レースが動く区間
ここで先頭圏に入れるかが勝敗の分岐点。各校のエースを投入するのが王道。
戦術ポイント
- 中央大学は溜池一太で「主導権奪取」狙い。
- 青学は飯田翔大で「失点ゼロ+加点」
- 駒澤は桑田駿介で「外さない安定」
- 國學院は野中恒亨で「再加速」
6区の総仕上げ(10.2km=最長区間)
逆転・逃げ切りの舞台
ここまでに先頭と±15秒なら勝負圏。エース級を配置するのが鉄則。
青山学院大学の逆転優勝の可能性はあるか?
青学の逆転優勝は「序盤で耐え、終盤で仕掛ける」戦略がハマるか次第。黒田朝日と塩出翔太の4年生コンビが、若手主体の前半でつないだタスキをゴールまで押し上げられるかが最大の焦点。
結論:条件次第で十分あり得る
青山学院大学は、「後半勝負+新旧融合の布陣」で逆転優勝のシナリオを描いています。専門メディアの分析では、序盤で大きく離されなければ、終盤の追い上げで一気に順位を上げる展開もあり得ると評価されています。
逆転優勝の条件
1区で先頭と10秒以内をキープ
- 出雲は短距離駅伝なので、序盤で20秒以上離れると逆転はほぼ不可能。
- 小河原陽琉(2年)が集団走で耐えられるかがカギ。
5区・6区で爆発力を発揮
- 塩出翔太(4年)と黒田朝日(4年)という経験豊富な最上級生をラスト2区間に配置。
- 特に黒田は箱根駅伝で区間賞を獲得した実績があり、最長区間で逆転可能。
若手の安定感
飯田翔大(2年)、神邑亮佑(1年)など、前半区間で大崩れしないことが必須。
スピード駅伝の真実、ここに完結。勝者は誰だ?

出雲駅伝2025は、大学駅伝シーズンの幕開けを告げるスピード決戦。1区で前を取り、3区で主導権を握り、6区で総仕上げ――その鉄則を外したチームに勝利はない。
駒澤の安定、中央の決定力、國學院の粘り、青学の逆転力、早稲田の勢い。あなたの予想は当たるか?ゴールの瞬間まで目が離せない。