鉄壁のスペインか、逆襲のベルギーか

2026 FIFAワールドカップ準々決勝で、優勝候補のスペイン代表とベルギー代表が激突します。
今大会のスペインは5試合連続無失点を記録する圧倒的な守備力を武器に勝ち上がってきました。一方のベルギーは直近3試合で12得点を挙げるなど高い攻撃力を見せており、まさに「最強の盾」と「最強の矛」がぶつかる注目カードとなっています。
また、マンチェスター・シティで共闘するロドリとケヴィン・デ・ブライネの中盤対決、ラミン・ヤマルとベルギー守備陣のマッチアップ、さらには世界最高峰のGKティボー・クルトワの存在など、見どころは満載です。
過去の対戦成績ではスペインが大きく勝ち越しているものの、ワールドカップでの対戦成績は1勝1敗の互角。さらにベルギーはPK戦まで持ち込めば勝機が大きく高まるだけに、一瞬たりとも目が離せない激戦が予想されます。
この記事では、スペインvsベルギーの対戦成績や予想スタメン、注目選手、勝敗予想、そして予想スコアまで徹底解説します。果たして準決勝へ駒を進めるのはスペインか、それともベルギーか――。運命の一戦を詳しく見ていきましょう。
【結論】
準決勝進出予想
スペイン:69%
ベルギー:31%
予想スコア
スペイン 2-1 ベルギー
注目選手
スペイン:ロドリ、ラミン・ヤマル
ベルギー:デ・ブライネ、クルトワ
試合概要・キックオフ時間
- FIFAワールドカップ2026準々決勝「スペイン代表 vs ベルギー代表」
- 日本時間:2026年7月11日(土)午前 04:00 キックオフ
- 現地時間:2026年7月10日(金)12:00(正午)キックオフ
- 会場:ロサンゼルス・スタジアム(SoFiスタジアム)(アメリカ・カリフォルニア州イングルウッド)
スペインvsベルギーの勝敗予想
結論から言うと、この試合はスペインが優勢です。
90分間の正規タイムでの勝利確率はスペインが約60%、ベルギーが約17%と予測されており、残る約23%は延長戦またはPK戦にもつれ込む展開が想定されています。また、延長戦やPK戦を含めた「準決勝進出確率(To Qualify)」では、スペインが約68~70%、ベルギーが約30~32%となっており、スペインが一歩リードしている状況です。
勝利確率予想
- スペイン勝利(90分):約60%
- ベルギー勝利(90分):約17%
- 延長戦・PK戦突入:約23%
さらに詳しく見ると、
- 延長戦で決着:約13%
- PK戦で決着:約10%
という予測になっています。
なぜスペイン有利なのか?
スペイン最大の強みは、やはり圧倒的なボール保持力と組織力です。
今大会のスペインは中盤の支配力が非常に高く、試合を通じて主導権を握る展開が多く見られます。また、交代選手を投入しても戦術レベルが大きく低下しないため、90分間を通じて安定したパフォーマンスを維持できます。
一方のベルギーは高い個人能力を持つ選手を擁していますが、スペイン相手にボールを奪われ続ける時間が長くなると守備陣への負担が増加します。90分間の勝利確率が60%まで上昇している背景には、こうしたチーム全体の完成度の差があると言えるでしょう。
延長戦に突入した場合はどうなる?
90分で決着がつかなかった場合でも、ややスペイン有利という見方が一般的です。
延長戦では選手層の厚さが重要になりますが、現在のスペインはベンチメンバーの質も非常に高く、試合終盤になっても運動量や技術レベルが大きく落ちません。
さらに、ボール保持を重視するスタイルによって相手の体力を削ることができるため、時間が長くなるほどベルギー守備陣の消耗が進む可能性があります。
そのため、延長戦に突入した場合はスペインが追加点を奪って勝ち切るシナリオが有力と考えられます。
PK戦ならベルギーにチャンス
しかし、PK戦まで持ち込めれば話は変わります。
ベルギーには世界最高峰のGKであるティボ・クルトワが存在します。クルトワはPKストップ能力だけでなく、その圧倒的な存在感でキッカーにプレッシャーを与えられる守護神です。
そのため、PK戦単体の勝率ではベルギーが約55%前後まで優位に立つと予想されています。
対するスペインには不安材料もあります。2018年ロシアW杯では開催国ロシアにPK戦で敗退し、2022年カタールW杯でもモロッコ相手にPK戦で敗退。近年のワールドカップではPK戦が鬼門となっているだけに、ベルギーとしてはこの展開に持ち込みたいところです。
ベルギーが勝つためのポイント
ベルギーにとって90分間でスペインと真っ向勝負を繰り広げるのは得策ではありません。
最も現実的な勝利プランは、強固な守備ブロックを形成し、スペインの攻撃を120分間耐え抜く。そして最後はクルトワを中心にPK戦勝負へ持ち込むことです。
実際にベルギーの準決勝進出確率約30%の多くは、この「PK戦シナリオ」によって支えられていると言えるでしょう。
最終予想
総合的に判断すると、スペインがボールを支配しながら試合を進め、最終的に準決勝へ駒を進める可能性が高いと予想します。
準決勝進出確率(To Qualify)
- スペイン:69%
- ベルギー:31%
予想スコア
- 90分:スペイン 2-1 ベルギー
- 延長戦込みの本命予想:スペイン 2-1 ベルギー
- 番狂わせシナリオ:1-1 → PK戦でベルギー勝利
スペイン優勢は揺るがないものの、PK戦まで突入すればクルトワ擁するベルギーにも十分な逆転の可能性が残されている一戦といえるでしょう。
スペインvsベルギーの予想スコア
両チームの戦力や戦術的な相性、さらに準決勝進出確率(To Qualify)がスペイン約69%、ベルギー約31%と予測されていることを踏まえると、本命はスペイン勝利です。
スペインは高いボール支配率で試合の主導権を握り、ベルギーは堅守からのカウンターで対抗する展開が予想されます。ベルギーには世界屈指のGKティボ・クルトワがいるため、スペインが一方的に得点を重ねる可能性は低いものの、試合全体ではスペインが優位に立つとみています。
本命予想
スペイン 2-1 ベルギー
最も可能性が高いと考えるスコアです。
スペインがボールを保持しながら試合をコントロールし、複数得点を奪う一方で、ベルギーもカウンターやセットプレーから1点を返す展開を予想します。最終的にはスペインの組織力と選手層の厚さが勝敗を分けるでしょう。
対抗予想
スペイン 2-0 ベルギー
ベルギーが守備に重心を置くものの、スペインが先制点を奪い、その後も試合を支配するシナリオです。
ベルギーに決定機が少なく、クルトワの好セーブで大量失点は防ぐものの、スペインが危なげなく勝利する展開も十分考えられます。
延長戦シナリオ
スペイン 1-1 ベルギー(90分)
スペイン 2-1 ベルギー(延長戦)
ベルギーにとって理想的なのは試合を長引かせることです。しかし、延長戦に入ると選手層の厚さとボール保持力を持つスペインが有利になります。
ベルギー守備陣の疲労が蓄積した終盤にスペインが決勝ゴールを奪い、準決勝進出を決める展開を有力視しています。
番狂わせシナリオ
スペイン 1-1 ベルギー(延長終了)
PK戦でベルギー勝利
ベルギーが勝ち上がるとすれば、このシナリオが最も現実的です。
90分、さらには延長戦でも失点を最小限に抑え、最後はクルトワを擁するPK戦勝負に持ち込む形です。PK戦単体ではベルギーがやや優勢とみられるため、スペインにとって最も警戒すべき展開と言えるでしょう。
最終予想
予想スコア:スペイン 2-1 ベルギー
スペインが主導権を握る時間帯が長く、ベルギーも粘り強く応戦するものの、総合力の差が最終的な結果に表れると予想します。ベルギーが準決勝へ進出するためには、試合をPK戦まで引き延ばし、クルトワの存在感を最大限に生かすことが重要になるでしょう。
スペインvsベルギーの対戦成績
スペイン代表とベルギー代表はこれまでに23回対戦しており、通算成績はスペインの12勝、ベルギーの6勝、引き分け5試合となっています。
特に近年はスペインがベルギーに対して圧倒的な強さを見せており、ユーロ1980で1-2の敗戦を喫して以降、40年以上にわたって11試合連続無敗(9勝2分)を継続しています。
さらに直近5試合ではスペインが5戦全勝。総得点13、総失点1という数字が示すように、過去の対戦データではスペインが優位に立っています。
通算対戦成績
- スペイン:12勝
- ベルギー:6勝
- 引き分け:5試合
直近5試合の対戦成績
| 日付 | 大会 | 結果 | 得点者 |
|---|---|---|---|
| 2016年9月1日 | 国際親善試合 | ベルギー 0-2 スペイン | ダビド・シルバ(2ゴール) |
| 2009年9月5日 | 2010年W杯欧州予選 | スペイン 5-0 ベルギー | ダビド・シルバ(2ゴール)ダビド・ビジャ(2ゴール)ジェラール・ピケ(1ゴール) |
| 2008年10月15日 | 2010年W杯欧州予選 | ベルギー 1-2 スペイン | イニエスタ、ビジャ(スペイン)ソング(ベルギー) |
| 2005年10月8日 | 2006年W杯欧州予選 | ベルギー 0-2 スペイン | フェルナンド・トーレス(2ゴール) |
| 2004年10月9日 | 2006年W杯欧州予選 | スペイン 2-0 ベルギー | アルベルト・ルケ、ラウール |
このように、直近の対戦ではスペインが完全に主導権を握っています。
ワールドカップでの対戦成績は1勝1敗
過去の対戦ではスペイン優勢ですが、ワールドカップに限ると話は別です。
両国はワールドカップで過去2回対戦しており、成績は1勝1敗の五分となっています。
1986年メキシコW杯(準々決勝)
スペイン 1-1 ベルギー(PK4-5)
今回と同じ準々決勝で実現した名勝負です。
当時のベルギー黄金世代がスペインに立ちはだかり、120分間の激闘は1-1で終了。最後はPK戦の末にベルギーが勝利し、初のベスト4進出を果たしました。
現在のベルギーにとっても、ワールドカップ史における代表的な名勝負として語り継がれています。
1990年イタリアW杯(グループステージ)
スペイン 2-1 ベルギー
4年後のイタリア大会では、スペインが見事にリベンジを果たしました。
アルベルト・ゴリスとミチェルのゴールでスペインが2-1で勝利し、前回大会の雪辱を果たしています。
直近の対戦から見えるポイント
最後の対戦は2016年
両チームが最後に対戦したのは2016年9月の国際親善試合です。
この試合はベルギーのロベルト・マルティネス監督、スペインのフレン・ロペテギ監督の初陣としても注目を集めましたが、ダビド・シルバの2ゴールでスペインが2-0の快勝を収めました。
公式戦での対戦は2009年以来
親善試合を除くと、直近の公式戦は2009年の2010年南アフリカW杯欧州予選まで遡ります。
当時はチャビ、イニエスタ、ビジャらを擁するスペイン黄金期の真っただ中であり、スペインが5-0でベルギーを圧倒しました。
現世代による対戦は今回が初めて
過去のデータはスペイン優勢ですが、現在の両チームは当時とはまったく異なる顔ぶれです。
スペインのラミン・ヤマルやペドリ、ベルギーのジェレミー・ドク、デ・ケテラエルといった新世代のスターたちがA代表レベルで対戦するのは、今回の2026年ワールドカップ準々決勝が初めてとなります。
対戦成績から見る試合のポイント
過去の対戦成績だけを見ればスペイン優勢は明らかです。
- 通算成績はスペインが大幅リード
- 40年以上ベルギーに敗れていない
- 直近5試合はスペインの全勝
しかし、最後の対戦から10年が経過しており、両チームとも世代交代が進んでいます。
そのため、過去の相性は参考材料になるものの、今回の準々決勝はロドリやラミン・ヤマルを中心とする新生スペインと、デ・ブライネやクルトワを擁するベルギーが激突する「新たな歴史の一戦」と言えるでしょう。

スペイン代表のスタメン予想
ルイス・デ・ラ・フエンテ監督率いるスペイン代表は、準々決勝のベルギー戦でも今大会を通じて高い完成度を誇る4-3-3システムを継続すると予想されます。
ユーロ2024制覇の主力メンバーを中心に構成しながらも、若手選手の成長によってさらに戦力が充実。特に中盤の支配力と守備の安定感は今大会屈指であり、ベルギー相手にも主導権を握る可能性が高そうです。
スペイン代表の予想スタメン(4-3-3)
GK
- ウナイ・シモン
DF
- ペドロ・ポロ
- パウ・クバルシ
- アイメリク・ラポルテ
- マルク・ククレジャ
MF
- ロドリ
- ペドリ
- ファビアン・ルイス (またはミケル・メリノ)
FW
- ラミン・ヤマル
- ミケル・オヤルサバル
- アレックス・バエナ (またはニコ・ウィリアムズ)
守備陣(DF・GK):大会無失点を支える鉄壁ユニット
スペインの強さを語る上で欠かせないのが、今大会ここまで圧倒的な安定感を見せている守備陣です。
GKのウナイ・シモンは安定したセービング能力に加え、足元の技術にも優れており、後方からのビルドアップの起点として重要な役割を担っています。
センターバックでは、19歳の神童パウ・クバルシとベテランのアイメリク・ラポルテがコンビを形成。若さと経験が融合したバランスの良い最終ラインとなっています。
また、右サイドのペドロ・ポロは積極的な攻撃参加でチャンスを作り出し、左サイドのマルク・ククレジャは粘り強い対人守備で相手のカウンターを封じ込めます。
ベルギーの強力なカウンターアタックに対しても、この守備ユニットがスペインの大きな武器となるでしょう。
中盤(MF):世界最高クラスのゲームコントロール
ベルギー戦において最もスペインが優位に立てるのが中盤です。
アンカーには世界最高峰のボランチと評されるロドリが入り、攻守両面でチームを支えます。ボール回収能力はもちろん、試合のテンポをコントロールする能力は群を抜いています。
その前にはペドリが配置され、鋭いスルーパスやポジショニングで攻撃を活性化。スペインのチャンス創出の中心となる存在です。
もう1枠にはファビアン・ルイスの先発が有力視されますが、ポルトガル戦で決勝ゴールを挙げたミケル・メリノの起用も十分に考えられます。
- ポゼッション重視ならファビアン・ルイス
- ゴール前の迫力や空中戦を重視するならミケル・メリノ
という使い分けになるでしょう。
前線(FW):注目は左ウイングの人選
前線では右ウイングのラミン・ヤマルが不動の存在です。
19歳となった若きスターは今大会でも圧巻の突破力を見せており、ベルギー守備陣にとって最大の脅威となります。1対1の局面では世界最高レベルの破壊力を持っており、試合の流れを変えられる存在です。
中央にはミケル・オヤルサバルが入る見込みです。固定的なストライカーではなく、偽9番として流動的に動き回りながら相手守備陣に混乱を与えます。今大会のスペイントップスコアラーとして、得点面でも大きな期待がかかります。
一方で注目されるのが左ウイングの人選です。
本来の主力であるニコ・ウィリアムズは内転筋の負傷からの復帰途中とみられており、コンディション面を考慮するとスタメン起用は慎重になる可能性があります。
そのため、ベルギー戦ではアレックス・バエナが先発し、後半からニコ・ウィリアムズがジョーカーとして投入されるシナリオが有力でしょう。
スタメン予想まとめ
スペインは守備・中盤・攻撃のいずれにも大きな弱点が見当たらず、現時点で今大会屈指の完成度を誇るチームです。
特にロドリ、ペドリ、ラミン・ヤマルを中心とする中軸はベルギーを上回る戦力と評価されており、ボール保持率でも優位に立つことが予想されます。ベルギーとしては守備ブロックを敷いて耐える展開が濃厚ですが、スペインの予想スタメンを見る限り、準々決勝でも優位に試合を進める可能性が高いと言えるでしょう。
ベルギー代表のスタメン予想
リュディ・ガルシア監督率いるベルギー代表は、準々決勝のスペイン戦で4-2-3-1を採用すると予想されます。
ボール保持を得意とするスペインに対し、ベルギーは守備ブロックを形成しながらカウンターアタックを狙う戦い方が濃厚です。今大会は試合ごとにスタメンを柔軟に変更していますが、この大一番では経験と実績を重視した布陣になるとみられています。
ベルギー代表の予想スタメン(4-2-3-1)
GK
- ティボー・クルトワ
DF
- ティモシー・カスターニュ
- ブランドン・メシェレ (またはゼノ・デバスト)
- アルトゥール・テアテ (またはナタン・エンゴイ)
- マキシム・デ・クーパー
MF
- ユーリ・ティーレマンス
- ハンス・ヴァナケン
OMF
- ジェレミー・ドク
- ケヴィン・デ・ブライネ
- レアンドロ・トロサール
FW
- チャールズ・デ・ケテラエル (またはロメル・ルカク)
守備陣(DF・GK):クルトワを中心とした粘り強い守備
ベルギー最大の武器は、間違いなく守護神ティボー・クルトワです。
スペインは今大会屈指の攻撃力を誇りますが、ベルギーとしては多少シュートを打たれても、最後の砦であるクルトワがゴールを守ることで試合を接戦に持ち込みたいところです。
準々決勝で勝機を見出すためには、クルトワの好セーブが不可欠と言えるでしょう。
センターバックには、アメリカ戦で安定したパフォーマンスを見せたブランドン・メシェレとアルトゥール・テアテのコンビが有力視されています。
ただし、若手有望株のゼノ・デバストやナタン・エンゴイを起用する選択肢も残されており、ガルシア監督が経験を重視するか、機動力を重視するかが注目ポイントとなりそうです。
また、両サイドのカスターニュとデ・クーパーには、守備だけでなくカウンター時の素早い攻撃参加も求められます。
中盤(MF):オナナ不在の穴を埋められるか
ベルギーにとって最大の不安材料は、中盤の要であるアマドゥ・オナナの負傷離脱です。
前戦のアメリカ戦で前十字靭帯(ACL)を断裂し、大会からの離脱を余儀なくされたことで、中盤の守備力と運動量が大きく低下しました。
そのため、スペイン戦ではユーリ・ティーレマンスとハンス・ヴァナケンによるダブルボランチが有力視されています。
特にティーレマンスはアメリカ戦で2ゴールを記録するなど絶好調を維持しており、ベルギーの攻守を支える重要な存在です。
一方で、スペインにはロドリやペドリといった世界最高レベルの中盤が控えています。
ベルギーが勝負を互角に持ち込むためには、ティーレマンスとヴァナケンが中盤でどれだけ踏ん張れるかが最大のカギになるでしょう。
2列目(OMF):デ・ブライネ復帰で攻撃力アップ
ラウンド16のアメリカ戦では、ガルシア監督が一部主力を温存する大胆な采配を見せました。
しかし、準々決勝のスペイン戦ではキャプテンのケヴィン・デ・ブライネがスタメン復帰する見込みです。
デ・ブライネはベルギー攻撃陣の司令塔であり、数少ない決定機をゴールへつなげるラストパスの精度は今なお世界トップクラスです。
両ウイングにはジェレミー・ドクとレアンドロ・トロサールが入る予想となっています。
ドクの爆発的なスピードと突破力、トロサールのテクニックと決定力は、スペインの高い最終ラインを攻略する上で重要な武器になります。
ベルギーとしてはボール保持率で劣勢になることが予想されるため、奪った瞬間にこの3人を中心とした速攻を仕掛けたいところです。
1トップ:デ・ケテラエル先発か、ルカク先発か
最前線の人選はベルギー最大の注目ポイントです。
エースのロメル・ルカクは依然として高い得点能力を持っていますが、今大会では途中出場から流れを変えるジョーカー役として大きな成果を挙げています。
そのため、スペイン戦でも先発はチャールズ・デ・ケテラエルが有力とみられています。
デ・ケテラエルは前線で流動的にポジションを変えながらプレーできるため、スペイン守備陣を引き出し、デ・ブライネやドクが攻撃参加するスペースを作る役割が期待されます。
そして試合終盤や延長戦で勝負に出る場面では、ルカクを投入して高さと決定力を生かすプランが現実的でしょう。
スタメン予想まとめ
ベルギーはスペインほどのボール支配力こそありませんが、
- 世界最高峰のGKクルトワ
- 司令塔デ・ブライネ
- スピードスターのドク
- 好調ティーレマンス
といった試合を決めるタレントを擁しています。
ただし、オナナ離脱による中盤の弱体化は大きく、スペインとの力関係を考えると守勢に回る時間は長くなりそうです。ベルギーとしては堅守からカウンターを狙い、できるだけ試合を長引かせてPK戦勝負に持ち込むことが、準決勝進出への最も現実的なシナリオと言えるでしょう。

スペインvsベルギーの見どころ
準々決勝のスペイン代表vsベルギー代表は、今大会屈指の注目カードです。
5試合連続無失点を誇るスペインの堅守と、直近3試合で12得点を記録しているベルギーの攻撃陣が激突する構図となっており、戦術面でも個の能力でも見どころが満載です。
ここでは、勝敗を左右する3つのポイントに注目して解説します。
同僚対決!「ロドリ vs デ・ブライネ」の中盤の覇権争い
最大の見どころは、マンチェスター・シティで長年ともにプレーしてきたロドリとケヴィン・デ・ブライネの直接対決です。
両者とも世界最高クラスのミッドフィールダーであり、この試合の主導権を握るキーマンとなります。
スペインはロドリを中心にパスをつなぎながら試合をコントロールし、できるだけベルギーにボールを持たせない展開を目指します。ロドリが中盤で自由にプレーできれば、スペインがペースを握る可能性は高まるでしょう。
一方のベルギーは、デ・ブライネの創造力にすべてを託す形になります。ロドリのプレッシャーをかいくぐりながら、ドクやトロサール、デ・ケテラエルへ決定的なラストパスを供給できるかが勝敗を大きく左右します。
世界最高レベルのゲームメーカー同士による駆け引きは、サッカーファン必見のポイントです。
「ヤマルの右サイド突破」vs「ベルギーの急造左サイド」
スペイン最大の攻撃兵器であるラミン・ヤマルにも注目が集まります。
19歳になったばかりのヤマルは、今大会でも圧倒的なドリブル突破を武器に相手守備陣を翻弄しており、スペイン攻撃陣の中心的存在となっています。
そのヤマルとマッチアップするのが、ベルギーの左サイドバックを務めるマキシム・デ・クーパーです。
ベルギーとしてはデ・クーパーが1対1で粘るだけでなく、センターバックのテアテやボランチ陣が素早くサポートに入り、数的優位を作りながら対応する必要があります。
逆にヤマルがこのサイドで優位に立てば、クロスやカットインからスペインが決定機を量産する可能性があります。準々決勝の流れを左右する重要なマッチアップと言えるでしょう。
オナナ負傷離脱の穴をベルギーがどう埋めるか
ベルギーにとって最大の懸念材料は、アマドゥ・オナナの負傷離脱です。
中盤の守備力と運動量を支えていたオナナを欠くことで、ベルギーはスペインとの中盤勝負で大きなハンディキャップを抱えることになりました。
そのため、ティーレマンスとヴァナケンによるダブルボランチがどこまで奮闘できるかが大きな焦点となります。
相手はロドリ、ペドリ、ファビアン・ルイスという世界屈指のテクニシャンを揃えるスペインです。中盤で後手に回れば、ベルギーは自陣に押し込まれ続ける苦しい展開を強いられるでしょう。
反対に、ティーレマンスとヴァナケンが粘り強く対応し、デ・ブライネへ素早くボールを供給できれば、ベルギーにも十分に勝機が生まれます。
見どころまとめ
この試合は、
- ロドリとデ・ブライネによる中盤の覇権争い
- ヤマルとデ・クーパーのサイド対決
- オナナ不在のベルギー中盤がスペインに対抗できるか
という3つのポイントが勝敗を大きく左右しそうです。
スペインが得意のポゼッションサッカーで主導権を握るのか、それともベルギーが世界屈指の個の力を武器に番狂わせを起こすのか。準決勝進出を懸けた90分間から目が離せません。
スペイン代表の注目選手
準々決勝のベルギー戦でスペインが勝利を目指す上で、特に注目したいのが中盤の支配者ロドリと、世界中から注目を集める若きウイング、ラミン・ヤマルです。攻守両面でチームを牽引するこの2人の活躍が、試合の行方を大きく左右するでしょう。
ロドリ(MF/マンチェスター・シティ)
役割:世界最高のアンカー(中盤の底)
スペイン代表の心臓ともいえる存在がロドリです。
中盤の最も低い位置でプレーしながら、守備では相手の攻撃の芽を摘み、攻撃では正確なパスでチーム全体を動かします。まさに攻守のバランスを司るゲームメーカーであり、現在のスペイン代表に欠かせない選手です。
特に注目したいのは、その卓越した危機察知能力です。ベルギーが得意とするカウンター攻撃に対して、ロドリは相手のパスコースや動きを先読みし、危険な場面になる前にボールを回収します。
また、ボールを失わない能力も世界最高クラスで、プレッシャーを受けても冷静にパスをつなぎながら試合のテンポをコントロールします。
ベルギーにとっては、デ・ブライネやティーレマンスを中心にロドリへのプレッシャーを強め、自由にボールを持たせないことが重要になります。逆に言えば、ロドリが持ち味を発揮できれば、スペインが試合の主導権を握る可能性は一気に高まるでしょう。
ラミン・ヤマル(FW/バルセロナ)
役割:19歳になったばかりの右サイドの怪物ウイング
今大会のスペイン最大の攻撃兵器がラミン・ヤマルです。
圧倒的なスピードとテクニックを兼ね備えた右ウイングであり、今大会ではすでに17回のドリブル突破を記録するなど、相手守備陣を何度も切り裂いてきました。
最大の武器は右サイドから中央へ切れ込むカットインです。相手DFを置き去りにする突破力だけでなく、シュートやラストパスの精度も高く、自ら得点を狙うことも味方のゴールを演出することもできます。
また、ヤマルは意表を突くスルーパスやクロスも得意としており、オヤルサバルやバエナとの連携から決定機を生み出す場面にも期待が集まります。
ベルギー戦では、左サイドバックのマキシム・デ・クーパーとのマッチアップが最大の見どころの一つです。デ・クーパーがヤマルの突破を封じられるか、それともヤマルが個人技で打開するのか。このサイドの攻防が試合の流れを左右する可能性があります。
注目選手まとめ
スペインが準決勝進出を果たすためには、
- ロドリが中盤を支配し、ベルギーのカウンターを封じること
- ラミン・ヤマルがサイドで違いを生み出し、決定機を創出すること
この2つが重要になります。
守備とゲームメイクを担うロドリ、そして攻撃で局面を打開するヤマル。この両輪が機能すれば、スペインはベルギー相手にも優位に試合を進められるはずです。
ベルギー代表の注目選手
ベルギーが準々決勝でスペインを破るためには、世界最高クラスの個の力を持つ選手たちの活躍が不可欠です。中でも、攻撃を司るケヴィン・デ・ブライネと、ゴールを守るティボー・クルトワは、ベルギーの命運を握るキーマンと言えるでしょう。
ケヴィン・デ・ブライネ(MF/マンチェスター・シティ)
役割:世界最高の天才司令塔
ベルギー代表の攻撃のすべてを司る存在が、キャプテンのケヴィン・デ・ブライネです。
スペインとの対戦ではボール支配率で劣勢になることが予想されるため、ベルギーに訪れる決定機は限られるでしょう。その数少ないチャンスを得点につなげるためには、デ・ブライネの創造性が欠かせません。
最大の武器は、相手守備陣の隙を一瞬で見抜く高速スルーパスです。所属クラブのマンチェスター・シティでは、スペイン代表のロドリとともにプレーしているため、その特徴を熟知している点も注目ポイントとなります。
ベルギーとしては、デ・ブライネがロドリの厳しい監視をかいくぐりながら、ドクやトロサールへ決定的なラストパスを供給できるかが勝敗を左右します。
試合の流れがスペインに傾いたとしても、デ・ブライネには一瞬の閃きだけでゲームをひっくり返す力があります。ベルギーが番狂わせを起こすとすれば、その中心にいるのは間違いなくこの男でしょう。
ティボー・クルトワ(GK/レアル・マドリード)
役割:世界最高峰の絶対的守護神
ベルギーが準決勝進出を果たすための最重要人物が、守護神ティボー・クルトワです。
スペインは今大会屈指の攻撃力とポゼッション力を誇っており、ベルギーは長い時間守備に追われる可能性が高くなります。そのため、クルトワがどれだけ失点を防げるかが試合の大前提となります。
クルトワの強みは、卓越した反射神経だけではありません。
- 圧倒的なサイズを生かしたシュートストップ
- 安定感抜群のハイボール処理
- ビッグマッチでの豊富な経験
- PK戦での高いセービング能力
など、ゴールキーパーに求められる要素を高いレベルで兼ね備えています。
スペインがヤマルやオヤルサバルを中心に何度もゴールへ迫ったとしても、クルトワが神がかり的なセーブを連発すれば試合は接戦のまま進むでしょう。
さらに、ベルギーにとって理想的な展開であるPK戦まで持ち込めた場合、クルトワの存在価値はさらに高まります。
スペインは近年のワールドカップでPK戦敗退を経験しており、対するベルギーには世界最高峰のPKストッパーがいます。120分を耐え抜き、最後をクルトワに託すことこそが、ベルギーにとって最も現実的な勝利への道と言えるでしょう。
注目選手まとめ
ベルギーがスペイン相手に勝機を見出すためには、
- デ・ブライネが数少ない攻撃機会を決定機へ変えること
- クルトワがスペインの猛攻を防ぎ続けること
この2つが不可欠です。
攻撃の司令塔デ・ブライネと、最後の砦クルトワ。ベルギーが誇る2人のワールドクラスが最高のパフォーマンスを発揮できるかどうかが、準々決勝最大の見どころの一つとなります。
無失点の王者候補か、黄金世代最後の挑戦か
スペイン代表とベルギー代表による準々決勝は、今大会屈指の注目カードです。
過去の対戦成績や今大会のパフォーマンス、選手層の厚さを総合的に考えると、試合の主導権を握るのはスペインと予想します。特にロドリを中心とした中盤の支配力と、ラミン・ヤマルを軸とする攻撃陣はベルギーにとって大きな脅威となるでしょう。
一方でベルギーにも、試合を決定づけるデ・ブライネの創造力と、世界最高峰の守護神クルトワの存在があります。90分間を耐え抜き、延長戦やPK戦に持ち込むことができれば、番狂わせを起こす可能性も十分に残されています。
果たして準決勝へ進むのは、優勝候補のスペインか、それともベルギーか。ロドリとデ・ブライネの中盤対決、ヤマルの突破、そしてクルトワのスーパーセーブにも注目しながら、この大一番を楽しみましょう。
