王国の呪縛は終わるのか――。ブラジル未勝利の天敵・ノルウェーとの28年越しのリベンジマッチ

2026年FIFAワールドカップ・ラウンド16で、サッカー王国ブラジルとノルウェーが激突します。
ヴィニシウス・ジュニオール、エンドリッキらを擁する優勝候補ブラジルに対し、ノルウェーはアーリング・ハーランドとマルティン・ウーデゴールを中心とした黄金世代で初のベスト8入りを狙います。
さらに注目したいのは両国の歴史です。実はブラジルは過去4回の対戦で一度もノルウェーに勝ったことがありません。
本記事では、ブラジル対ノルウェーの勝利確率予想、スタメン予想、過去対戦成績、見どころ、スコア予想をもとに、どちらが勝つのかをプロの視点で徹底予想します。
この記事でわかること
- ブラジル対ノルウェーの勝利予想
- 両チームのスタメン予想
- 過去対戦成績
- 試合の見どころ
- 予想スコア
結果速報
ブラジル1-2ノルウェー
- 79分ハーランド(ノルウェー)
- 90分ハーランド(ノルウェー)
- 90分+10分ネイマール(ブラジル、PK)
一言で言えば、「決定力の差」と「徹底されたノルウェーのブロック戦術」がブラジルを沈めました。データ上はブラジルが支配したものの、ノルウェーのプランが完璧に嵌まった試合です。
前半14分のPKストップが、試合の全景を決めました。ブラジルがここで先制していれば、ノルウェーは前に出ざるを得ず、ヴィニシウスやロドリゴが使えるスペースが広がり、ブラジルの大勝ペースになっていたはずです。守護神ニーランがこれを阻止し、さらに前半のヴィニシウスの決定機をことごとく止めたことで、ノルウェーは「0-0のまま耐えてカウンター」という最も得意なプランを維持できました。
エースのハーランドは、わずかなチャンスを仕留める「理不尽さ」で格の違いを見せつけました。
1点目(79分): シェルデルップのクロスに対し、ブラジルDFの背後から完璧なタイミングで入り込んだヘディング。DFのマークを外す一瞬の動き直しが世界最高峰でした。
2点目(90分): ペナルティーエリア外からの豪快なミドル。ブラジル守備陣が「ボックス内への侵入」を警戒して一瞬下がった隙を見逃さず、強振して仕留めました。組織を個で破壊する、まさにストライカーの仕事です。
68分にネイマールを投入、怪我明けなどのコンディション調整があったとはいえ、やはりネイマールがピッチにいない時間帯のブラジルは、ノルウェーの強固な中央をコンビネーションで崩しきれませんでした。終了間際に彼がPKを決めた事実が、その存在感の大きさを物語っています。
ブラジルは歴史的にノルウェーを大の苦手(通算成績で未だ勝利なし)としています。前半のPK失敗、再三の決定機逸が重なるにつれ、ピッチ内に「また勝てないのか」という焦燥感が伝播し、後半終盤の連続失点に繋がってしまいました。
ノルウェーは「耐えて、エースに託す」という現代フットボールにおけるジャイアントキリングの教科書のような戦いを演じました。チーム全体の規律と、ハーランドという絶対的矛の融合は見事の一言です。一方のブラジルは、36年ぶりのベスト16敗退という重い現実を突きつけられ、世代交代と戦術の再構築を迫られることになります。
試合の基本情報
FIFAワールドカップ2026のラウンド16、ブラジル代表 vs ノルウェー代表の一戦は、日本時間2026年7月6日(月)午前5:00にキックオフされます。
- 日時(日本時間):2026年7月6日(月)05:00〜
- 日時(現地時間):2026年7月5日(日)16:00〜
- 会場: ニューヨーク/ニュージャージー・スタジアム(アメリカ)
ブラジル代表対ノルウェー代表の勝利確率予想
2026年FIFAワールドカップ・ラウンド16で実現したブラジル対ノルウェーの一戦は、世界屈指の個人技を誇るブラジルと、ハーランド・ウーデゴールを中心としたノルウェー黄金世代が激突する注目カードです。
総合的に戦力や経験値、トーナメントでの勝負強さを考慮すると、筆者はブラジル勝利55%、ノルウェー勝利45%(うち延長戦・PK戦突入確率30%)と予想します。
両国の実力差は決して大きくなく、今大会のラウンド16の中でも屈指の接戦が期待される一戦です。
ブラジル勝利の確率:55%
ブラジルがやや優勢と予想する最大の理由は、カルロ・アンチェロッティ監督の存在です。
レアル・マドリードで数々のタイトルを獲得してきた名将は、一発勝負のトーナメントを勝ち抜く術を熟知しています。リーグ戦とは異なり、「勝つための試合運び」に長けている点は大きなアドバンテージとなるでしょう。
さらに、現在のブラジルにはヴィニシウス・ジュニオールという世界最高峰のウインガーがいます。爆発的なスピードとドリブル突破力は、ノルウェー守備陣にとって大きな脅威です。特に左サイドからの仕掛けは、試合の流れを一瞬で変える破壊力を秘めています。
また、ブラジルは先発メンバーだけでなくベンチも豪華です。ネイマールやエンドリッキといった流れを変えられる選手が控えており、試合終盤に勝負を決めるだけのタレント力を持っています。こうした選手層の厚さも、ブラジルを優勢と見る理由の一つです。
ノルウェー勝利の確率:45%
一方で、ノルウェーにも番狂わせを起こすだけの十分な力があります。
最大の武器は、マルティン・ウーデゴールとアーリング・ハーランドによる強力な縦関係です。
ウーデゴールが生み出す高精度のラストパスと、それをゴールへ結び付けるハーランドの決定力は世界トップクラス。ブラジルが誇るガブリエウやマルキーニョスといった名DF陣であっても、90分間完全に封じ込めるのは簡単ではありません。
さらにノルウェーは、ワールドカップ予選で圧倒的な得点力を発揮してきました。守備ブロックから一気に前線へ運ぶカウンターは非常に鋭く、ブラジルがボールを保持して攻め込む展開になればなるほど、その危険性は増していきます。
ブラジルが前掛かりになった瞬間、ハーランドの一発で試合が決まるシナリオも十分考えられるでしょう。
引き分け・延長戦突入の確率:30%
この試合は、90分で決着がつかない可能性も高いと考えています。
ブラジルはボール保持で主導権を握り、ノルウェーは組織的な守備からカウンターを狙う構図が予想されます。どちらも自分たちの得意な戦い方を持っているため、一方的な試合になる可能性は低いでしょう。
前半はブラジルが押し込みながらもノルウェーの堅守に苦しみ、ノルウェーは数少ないチャンスでハーランドを狙う展開になりそうです。
結果として1-1のまま延長戦へ突入する可能性も十分あり、PK戦までもつれる展開も視野に入ります。
勝利確率まとめ
- ブラジル勝利:55%
- 引き分け・延長戦突入:30%
- ノルウェー勝利:45%
戦力差はわずかですが、トーナメント経験、タレント力、試合終盤の勝負強さを評価し、最終的にはブラジルが2-1、あるいは延長戦の末に勝利する可能性が最も高いと予想します。ヴィニシウスの突破力とハーランドの決定力、世界最高レベルのスター同士の激突から目が離せません。
ブラジルのスタメン予想
ワールドカップ2026・ラウンド16のノルウェー戦で、カルロ・アンチェロッティ監督がどのような布陣を選択するのか注目が集まっています。
ブラジルはラウンド32の日本戦で勝利したものの、チームの攻撃を支えていたルーカス・パケタがハムストリングを負傷して離脱。さらにハフィーニャもコンディション面に不安を抱えており、前線と中盤の組み合わせに大きな変更が加わる可能性があります。
現時点では、4-3-3または4-2-3-1をベースにした布陣が有力視されています。
ブラジル代表 予想スタメン
GK
- アリソン(リバプール)
DF
- ダニロ(フラメンゴ)
- マルキーニョス(PSG)
- ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)
- ドゥグラス・サントス(ゼニト)
MF
- カゼミロ(マンチェスター・ユナイテッド)
- ブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)
- マテウス・クーニャ(マンチェスター・ユナイテッド)
FW
- ラヤン(ボーンマス)
- エンドリッキ(レアル・マドリード)
- ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)
GK:最後の砦はアリソン
ゴールマウスを守るのは絶対的守護神アリソンです。
今大会も安定感は抜群で、決定機を防ぐセーブ力はもちろん、後方からのビルドアップでも重要な役割を担っています。ハーランドとの1対1の場面が訪れる可能性も高く、この試合のキーマンの一人と言えるでしょう。
DF:ハーランド封じが最大ミッション
センターバックにはキャプテンのマルキーニョスとガブリエウ・マガリャンイスが並ぶ見込みです。
特にガブリエウは、ノルウェーの絶対的エースであるハーランドとのマッチアップが予想されます。フィジカル、空中戦、スピードの全てを備える怪物ストライカーをいかに抑えるかが勝敗を左右するポイントです。
右サイドバックには、負傷したウェズレイに代わって経験豊富なダニロが先発濃厚。左サイドバックのドゥグラス・サントスもここまで安定した守備を見せており、ノルウェーのカウンター対策として重要な役割を担います。
MF:パケタ離脱で再編される中盤
中盤の底にはカゼミロが入り、ウーデゴールへの監視役として大きな責任を背負います。
その前にはブルーノ・ギマランイスが配置される見込みです。日本戦では決勝点を演出しており、今大会でもチーム屈指のチャンスメーカーとして機能しています。
最大の注目はパケタの代役です。
有力視されているのはマテウス・クーニャで、トップ下やインサイドハーフの位置から前線と中盤をつなぐ役目を果たすと予想されています。得点力だけでなく、創造性も求められる重要なポジションとなります。
FW:ヴィニシウスとエンドリッキが中心
右ウイングにはラヤンの先発が濃厚です。ハフィーニャ不在の影響は小さくありませんが、若さとスピードを武器にノルウェー守備陣へ積極的に仕掛けることが期待されます。
センターフォワードにはエンドリッキを予想します。
日本戦では途中出場ながら攻撃に勢いをもたらし、そのインパクトは絶大でした。パケタ離脱に伴い得点力が求められる中、今大会初スタメンの可能性が高まっています。
そして左ウイングには、ブラジルの絶対的エースであるヴィニシウス・ジュニオールが入ります。今大会4ゴールを記録している絶好調のアタッカーであり、ブラジル攻撃陣の最大の武器です。
注目ポイント:アンチェロッティ監督の選択
パケタ離脱によって、アンチェロッティ監督には大きく分けて2つの選択肢があります。
1つ目は、マテウス・クーニャをトップ下に据え、エンドリッキを最前線に配置する超攻撃的な布陣です。
2つ目は、ダニロ・サントスらを起用して中盤を厚くし、ノルウェーのカウンターを警戒する現実的な戦い方です。
ノックアウトラウンドでは守備の安定感も重要になるため、試合状況によって両プランを使い分ける可能性もあるでしょう。
いずれのシステムを採用したとしても、ブラジルの最大の攻撃ルートがヴィニシウス・ジュニオールを起点とした左サイドであることに変わりはありません。ノルウェーがこのエースを止められるかどうかが、試合の大きな分岐点となりそうです。
ノルウェーのスタメン予想
ワールドカップ2026・ラウンド16のブラジル戦で、ストーレ・ソルバッケン監督が送り出すと予想される布陣は、これまで予選から継続して採用してきた4-3-3システムです。
ノルウェーは今大会出場国の中でも完成度の高いチームの一つであり、予選を戦い抜いてきた主力メンバーの多くが引き続き先発する見込みです。ブラジルの強力な攻撃陣に対して守備ブロックを形成しながら、ウーデゴールとハーランドを軸とした鋭いカウンターでゴールを狙う戦い方が予想されます。
ノルウェー代表 予想スタメン
GK
- エルヤン・ニュラン(セビージャ)
DF
- ユリアン・リエルソン(ドルトムント)
- アンドレアス・ハンチェ=オルセン(マインツ)
- レオ・エスティゴーア(レンヌ)
- ダヴィド・ウォルフェ(AZ)
MF
- パトリック・ベルグ(ボデ/グリムト)
- マルティン・ウーデゴール(アーセナル)
- モルテン・トルスビー(ジェノア)
FW
- アントニオ・ヌサ(RBライプツィヒ)
- アレクサンダー・セルロート(アトレティコ・マドリード)
- アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
GK:ニュランが最後の砦
ゴールを守るのはベテラン守護神エルヤン・ニュランです。
ブラジルはヴィニシウスやエンドリッキを中心に数多くの決定機を作り出すため、ノルウェー守備陣には長時間の守備が求められます。その中でニュランのセービング能力と安定感は不可欠な存在です。
ブラジルの猛攻を何度防げるかが、ノルウェー勝利への重要な鍵となるでしょう。
DF:ヴィニシウス封じが最大のミッション
ノルウェー守備陣最大の課題は、ブラジルの絶対的エースであるヴィニシウス・ジュニオールへの対応です。
右サイドバックのリエルソンは、この試合における最重要マッチアップを任されることになります。90分間にわたり世界最高レベルのドリブラーと対峙するため、守備能力だけでなく集中力も問われる一戦となりそうです。
センターバックにはハンチェ=オルセンとエスティゴーアが並ぶ見込みです。
ハンチェ=オルセンは対人守備の強さ、エスティゴーアは空中戦の強さが持ち味で、ブラジルのクロス攻撃やセットプレーを防ぐ役割を担います。
左サイドバックのウォルフェも、ラヤンや途中出場が予想されるアタッカー陣への対応が求められます。
MF:司令塔ウーデゴールが勝負のカギ
中盤のアンカーにはパトリック・ベルグが入ると予想されます。
ブラジルの攻撃陣が侵入してくる危険なスペースを埋めながら、セカンドボールの回収役としても大きな役割を果たします。
そしてチームの中心は、やはりキャプテンのマルティン・ウーデゴールです。
ノルウェーの攻撃は彼を経由して始まると言っても過言ではありません。ブラジルの厳しいプレッシャーを受けながらも前を向き、ハーランドやヌサへ決定的なパスを送り込めるかが最大の見どころです。
トルスビーは豊富な運動量を武器に、ブルーノ・ギマランイスやマテウス・クーニャらへ激しくプレッシャーをかけ、中盤の攻防を支える存在となります。
FW:世界最強クラスの破壊力を誇る前線
左ウイングにはアントニオ・ヌサの先発が濃厚です。
21歳の若きアタッカーは高いドリブル能力とスピードを備えており、ブラジルの右サイドの背後を狙うカウンターの切り札として期待されています。
セルロートは右ウイング登録ながら、試合中は中央寄りにポジションを取る場面も多く、実質的にはハーランドとの2トップのような役割を果たす可能性があります。ロングボールの収め役としても重要な存在です。
そして最前線には、もちろんアーリング・ハーランドが君臨します。
わずかなスペース、わずかなチャンスからでも得点を奪える世界最高峰のストライカーであり、ブラジル守備陣にとって最大の脅威です。一瞬のミスが失点につながるため、ガブリエウやマルキーニョスには極めて高い集中力が求められます。
注目ポイント:ソルバッケン監督の戦術
ノルウェーの生命線は、「守備」と「縦への速さ」です。
ブラジルにボールを支配される時間は長くなると予想されますが、ソルバッケン監督は無理にボール保持率を争わず、自陣でコンパクトな守備ブロックを形成するでしょう。
その上で、ウーデゴールがボールを前向きに受けた瞬間に、ハーランドとヌサがブラジル最終ラインの背後へ飛び出す形が最大の武器となります。
特にリエルソンがヴィニシウスとの1対1でどこまで踏ん張れるかは試合全体に大きな影響を与えるポイントです。
ブラジルが主導権を握る展開が予想されるものの、ノルウェーのカウンターの破壊力は今大会屈指です。ハーランド、ウーデゴール、ヌサによる黄金トリオが機能すれば、優勝候補ブラジルを苦しめる可能性は十分にあるでしょう。
ブラジル代表対ノルウェー代表の過去対戦成績
実は、ブラジル対ノルウェーというカードには非常に興味深い歴史があります。
サッカー王国ブラジルは、これまで世界中の強豪国を相手に数多くの勝利を積み上げてきました。しかし、ノルウェーとの対戦成績に限れば話は別です。
両国は過去4回対戦していますが、ブラジルは1度も勝利したことがありません。通算成績はノルウェーの2勝2分0敗。ノルウェーはブラジルが勝利経験のない数少ない相手として知られています。
過去の対戦成績一覧
| 日付 | 大会 | 結果 |
|---|---|---|
| 1988年7月28日 | 国際親善試合 | ノルウェー 1-1 ブラジル |
| 1997年5月30日 | 国際親善試合 | ノルウェー 4-2 ブラジル |
| 1998年6月23日 | フランスW杯 グループステージ | ブラジル 1-2 ノルウェー |
| 2006年8月16日 | 国際親善試合 | ノルウェー 1-1 ブラジル |
過去4試合の成績は、ノルウェー2勝・2分。ブラジルは未勝利となっています。
1997年:オスロの衝撃(ノルウェー4-2ブラジル)
両国の因縁を語る上で欠かせないのが、1997年5月にオスロで行われた国際親善試合です。
当時のブラジルはロナウド、ロマーリオ、カフー、ロベルト・カルロスらを擁する世界最強チームでした。しかしノルウェーはホームで圧巻のパフォーマンスを見せ、4-2で快勝します。FWトーレ・アンドレ・フローが2ゴールを挙げ、ブラジル守備陣を完全に翻弄しました。
この試合以降、フローはブラジルキラーとして知られるようになり、ノルウェーがブラジルの「天敵」と呼ばれるきっかけの一つとなりました。
1998年:フランスW杯での大ジャイアントキリング(ノルウェー2-1ブラジル)
両国唯一の公式戦対決が、1998年フランスワールドカップのグループステージです。
ブラジルはカフー、ロベルト・カルロス、ドゥンガ、リバウド、ベベト、ロナウドら豪華メンバーを揃え、すでに決勝トーナメント進出を決めていました。一方のノルウェーは、ベスト16進出のために勝利が必要な状況でした。
試合は78分にベベトのゴールでブラジルが先制。しかし83分にトーレ・アンドレ・フローが同点弾を決めると、89分にはレクダルがPKを成功させて逆転。ノルウェーが2-1で歴史的勝利を収めました。
この勝利によってノルウェーは初のワールドカップ決勝トーナメント進出を達成し、現在でも同国サッカー史上屈指の名勝負として語り継がれています。
なぜブラジルはノルウェーに苦戦してきたのか?
歴史を振り返ると、ブラジルとノルウェーは戦術的な相性があまり良くありませんでした。
1990年代のノルウェーは、欧州屈指のフィジカルを武器とするチームでした。長身選手を数多く揃え、空中戦の強さと堅固な守備ブロックをベースに戦っていたのが特徴です。対するブラジルは足元の技術や個人技を生かして崩すスタイルであり、スペースを極限まで消してくるノルウェーとの相性は決して良くありませんでした。
いわば当時のノルウェーは、ブラジルにとって「苦手な戦術を完璧に実行する相手」だったのです。
2026年大会は歴史が変わるのか
そして迎える2026年ワールドカップ・ラウンド16。
ブラジルはヴィニシウス、エンドリッキ、ブルーノ・ギマランイスを中心とする新世代チームへと生まれ変わりました。一方のノルウェーも、ハーランドとウーデゴールを擁する史上最高クラスの黄金世代を形成しています。
28年前のフランスW杯で屈辱を味わったブラジルが、ついにノルウェー相手に歴史的な初勝利を挙げるのか。それともハーランド率いるノルウェーが再び王国を苦しめ、「天敵」の歴史を継続するのか。
過去の対戦成績を知れば知るほど、このラウンド16は単なる一発勝負ではなく、28年越しのリベンジマッチとしてさらに注目したくなる一戦です。

ブラジル対ノルウェーの見どころ
2026年FIFAワールドカップ・ラウンド16で実現するブラジル対ノルウェーは、単なる強豪国同士の対決ではありません。
サッカー王国ブラジルと、ハーランドやウーデゴールを擁するノルウェー黄金世代が激突する今大会屈指のビッグマッチです。さらに両国には長年続く因縁もあり、歴史・戦術・スター選手の全てが詰まった注目カードとなっています。
ここでは、絶対に見逃せない4つの見どころを紹介します。
歴史的因縁!ブラジルは「未勝利の天敵」を崩せるか
この試合最大の注目ポイントは、両国の歴史的な相性です。
ブラジルは世界中の強豪国を相手に数え切れないほどの勝利を収めてきました。しかし、ノルウェーとの対戦では一度も勝ったことがありません。
過去の対戦成績は、
- ノルウェー 2勝
- 引き分け 2回
- ブラジル 0勝
となっています。
特に1998年フランスワールドカップでは、ベベトやロナウドを擁するブラジルをノルウェーが2-1で撃破し、歴史的なジャイアントキリングを成し遂げました。
今回はその再戦となる舞台です。
ブラジルが28年越しのリベンジを果たすのか。それともノルウェーが「ブラジル無敗」の歴史を継続するのか。キックオフ前から大きなドラマが存在しています。
世界最高峰のマッチアップ!ヴィニシウス vs リエルソン
ピッチ上で最も注目される個人対決が、ブラジルのヴィニシウス・ジュニオールとノルウェーのユリアン・リエルソンのマッチアップです。
ヴィニシウスは今大会でもゴールを量産し、ブラジル攻撃陣の絶対的エースとして君臨しています。
圧倒的なスピードと切れ味鋭いドリブルは、世界中のディフェンダーにとって悪夢そのものです。
一方のリエルソンはドルトムントで活躍する実力派サイドバックで、豊富な運動量と対人守備の強さが持ち味です。
ブラジルは左サイドから攻撃を組み立てるケースが多いため、「ヴィニシウスが突破するのか、それともリエルソンが封じ込めるのか」は試合の流れを左右する重要なポイントになるでしょう。
ウーデゴール&ハーランド vs ガブリエウの頂上決戦
ノルウェー最大の武器は、マルティン・ウーデゴールとアーリング・ハーランドによる世界屈指の縦関係です。
アーセナルの司令塔ウーデゴールが相手守備陣のわずかな隙を見逃さず、マンチェスター・シティの怪物ストライカーであるハーランドへ決定的なパスを送り込みます。
このホットラインは世界最高レベルと言っても過言ではありません。
対するブラジルの注目選手は、センターバックのガブリエウ・マガリャンイスです。
アーセナルでウーデゴールのチームメートであり、プレミアリーグでは何度もハーランドと激突してきた経験があります。
お互いの特徴を知り尽くした者同士だからこそ、
- ウーデゴールがどこにパスを出すのか
- ハーランドがどのタイミングで裏へ抜け出すのか
- ガブリエウがどのように対応するのか
といった駆け引きは非常に見応えがあります。
世界最高レベルの戦術眼とフィジカル能力がぶつかる、まさに頂上決戦です。
アンチェロッティ監督はパケタ不在をどう補うのか
ブラジルにとって最大の不安材料は、ルーカス・パケタの負傷離脱です。
日本戦で負傷したパケタは、中盤の創造性と攻撃の組み立てを支える重要な存在でした。
そのため、カルロ・アンチェロッティ監督がどのような解決策を用意するのかにも注目が集まります。
考えられる選択肢は大きく2つです。
1つ目はエンドリッキを先発起用し、攻撃力をさらに高める超攻撃型プラン。
2つ目は中盤の守備強度を重視し、ノルウェーのカウンター対策を優先する現実的なプランです。
数々のタイトルを獲得してきた名将アンチェロッティが、ノックアウトラウンドという一発勝負でどのような采配を振るうのかは、この試合最大の戦術的見どころと言えるでしょう。
注目の試合展開
試合は、「ブラジルがボールを支配し、ノルウェーが鋭いカウンターで応戦する」という構図になる可能性が高いでしょう。
ブラジルはヴィニシウスやエンドリッキを中心に攻め込み、ノルウェーはウーデゴールからハーランドやヌサへ素早くボールを届ける形でゴールを狙います。
歴史的因縁、世界最高峰のスター対決、そして両監督の戦術勝負――。
ブラジル対ノルウェーは、2026年ワールドカップ・ラウンド16の中でも屈指の好カードとして、大きな注目を集める一戦となりそうです。
ブラジル対ノルウェーのスコア予想
ここまでの戦力比較や過去の対戦成績、両チームのスタメン予想を踏まえると、本命はブラジルの勝利です。ただし、ノルウェーはハーランドとウーデゴールを擁する今大会屈指の危険なチームであり、90分で決着がつかない可能性も十分あります。
本命:ブラジル 2-1 ノルウェー
最も可能性が高いと予想するスコアです。
ブラジルがボールを支配し、ヴィニシウスを中心にチャンスを作る展開が予想されます。一方のノルウェーもハーランドの決定力によってゴールを奪う可能性は高く、ブラジルの完封勝利は簡単ではありません。
しかし最終的には選手層の厚さとアンチェロッティ監督の試合運びが勝敗を分け、ブラジルが1点差で勝利すると予想します。
対抗:ブラジル 1-1 ノルウェー(延長戦)
ノルウェーの守備ブロックとカウンターが機能した場合、90分以内に決着がつかないシナリオも十分考えられます。
ブラジルが押し込みながらも決定機を決め切れず、ノルウェーがハーランドの一撃で応戦。両チーム譲らず延長戦にもつれ込む展開です。
勝利確率予想で示した「延長戦突入30%」を考えると、このパターンも有力候補と言えるでしょう。
大穴:ノルウェー 2-1 ブラジル
過去の対戦成績を考えると、決して無視できないシナリオです。
ブラジルが攻め込みながらも決定力を欠き、その背後をウーデゴールとハーランドのホットラインに突かれる展開です。
1998年フランスW杯の再現のような形で、ノルウェーが終盤に勝ち越しゴールを奪う可能性もあります。ブラジルが過去4試合で一度もノルウェーに勝てていないことを考えると、番狂わせの余地は十分残されています。
最終予想
- 勝利予想:ブラジル
- 勝利確率:ブラジル55%、ノルウェー45%
- 本命スコア:ブラジル 2-1 ノルウェー
- 延長戦突入確率:30%
- キーマン:ヴィニシウス・ジュニオール
- 要注意選手:アーリング・ハーランド
ハーランドか、ヴィニシウスか。因縁とプライドが激突する運命のラウンド16
ブラジル対ノルウェーは、2026年ワールドカップ・ラウンド16の中でも屈指の注目カードです。
ブラジルはヴィニシウスを中心とした個の力で勝負する一方、ノルウェーはハーランドとウーデゴールを軸に組織的なサッカーで対抗します。
戦力ではブラジルがやや優勢ですが、過去の対戦成績ではブラジルが一度も勝利したことがなく、ノルウェーが「天敵」と呼ばれる理由も十分にあります。
果たしてブラジルは28年越しのリベンジを果たし、歴史の壁を打ち破ることができるのか。それともノルウェーが再び王国を苦しめるのか。
世界中のサッカーファンが注目する一戦から目が離せません。




