- 東京の熱気が世界を駆け抜ける!2025年、マラソン王者は誰だ?
- 男子の注目選手
- 女子の注目選手
- 東京の街を駆け抜ける、世界最速のドラマを見逃すな!
東京の熱気が世界を駆け抜ける!2025年、マラソン王者は誰だ?

2025年9月、世界陸上がついに東京で開催されます。その中でも注目を集めるのが、42.195kmの頂上決戦「マラソン」。
世界記録保持者エリウド・キプチョゲをはじめ、ケニア・エチオピアの強豪、そして日本代表の挑戦者たちが東京の街を駆け抜けます。
本記事では、男子・女子それぞれの優勝候補と注目選手、日本代表のメダルの可能性を徹底予想します。果たして、東京のゴールテープを最初に切るのは誰なのか。
世界陸上2025東京マラソンの開催日程とスタート時間
世界陸上2025東京大会は、2025年9月13日(土)から9月21日(日)までの9日間にわたって開催されます。その中で、マラソンは以下の日程で行われます。
女子マラソン
- 日程:2025年9月14日(日)
- スタート時間:午前8時00分(日本時間)
- コース:国立競技場を発着点とし、東京駅、銀座、秋葉原など都心の名所を巡る都市型コース。
男子マラソン
- 日程:2025年9月15日(月・祝)
- スタート時間:午前8時00分(日本時間)
- コース:女子と同様、国立競技場をスタートし、東京の主要スポットを巡る折り返しコース。観戦しやすい設計で、沿道応援も期待されています。
ポイント
- 朝8時スタートの理由:9月の東京はまだ残暑が厳しく、気温上昇を避けるため早朝スタートが設定されています。
- 観戦の見どころ:銀座や東京駅前など、観光名所を通過するため、沿道応援やテレビ中継でも迫力ある映像が楽しめます。
世界陸上2025東京マラソン:コースの特徴
コース概要
- 発着点:国立競技場
- ルート:国立競技場 → 富久町西 → 水道橋 → 神保町 → 須田町 → 秋葉原(第1折り返し) → 銀座四丁目(第2折り返し) → 須田町 → 神保町 → 東京駅中央口(第3折り返し) → 神保町 → 水道橋 → 富久町西 → 国立競技場フィニッシュ
- 周回構成:一部区間を2周するループコース
- 観光名所:銀座、秋葉原、東京駅など、東京の中心部を巡る都市型コース。
コースの特徴
- フラットで走りやすい設計:全体的に高低差が少なく、世界記録を狙える高速コース。ただし、終盤に一つだけ注意すべきポイントがあります。
- 37km過ぎからの上り坂が勝負所:市ヶ谷付近にある緩やかな上り坂が、レース終盤の最大の難所。ここで脚が残っているかどうかが勝敗を分けます。
- 周回コースで応援しやすい:神保町~須田町~秋葉原の周回区間を2回通過するため、沿道応援やテレビ観戦でも選手の動きが見やすい構造です。
攻略ポイント
- 序盤は抑えて、中盤でリズムを作る:コースはフラットなので、前半から飛ばしやすいが、37km以降の上りに備えて余力を残すことが重要。
- 給水ポイントでの位置取り:川内優輝選手も指摘しているように、給水所前後での動きが勝負を左右する。集団の中でスムーズに給水できる位置を確保することがカギ。
- 終盤の坂対策:市ヶ谷の上り坂は短いが、疲労がピークのタイミングで現れるため、ここで仕掛ける選手も多い。坂を想定した練習が必須。
おすすめ観戦スポット
世界陸上2025東京大会のマラソンは、沿道から無料で観戦できる数少ない競技です。東京の街を駆け抜ける世界トップランナーを間近で見られる絶好のチャンス!ここでは、観戦初心者からベテランまで楽しめるおすすめスポットを紹介します。
神保町交差点|最大5回選手を見られる特等席
- 見どころ:8km、17.3km、21.6km、30.6km、34.8km地点で選手を観戦可能。
- 魅力:序盤のスピード感、中盤の駆け引き、30kmの壁、終盤の決戦と、マラソンの全局面を楽しめます。
- 周辺情報:古書店街や老舗カレー店があり、観戦後の街歩きもおすすめ。
- アクセス:地下鉄複数路線で移動しやすく、混雑回避にも有利。
銀座4丁目交差点・時計台前|華やかな街並みと折り返しの緊張感

- 見どころ:折り返し地点で、選手の鋭いターンや駆け引きを間近で体感。
- 魅力:高級ブランド店や百貨店に囲まれた華やかな街並みと、世界トップランナーの疾走が融合する特別な光景。
- 観戦+観光:観戦の合間にショッピングやカフェも楽しめる。
- アクセス:地下鉄銀座線・丸ノ内線などでアクセス良好。
二重橋付近|給水シーンと皇居の絶景
- 見どころ:各国の給水所が並ぶエリアで、選手の給水動作やチームスタッフの動きが見られる。
- 魅力:皇居を背景に走る選手の姿は、写真映え抜群。歴史的建造物と世界トップアスリートの融合はここだけ。
- アクセス:東京駅や大手町駅から徒歩圏内で、観光と組み合わせやすい。
国立競技場南側|メダルセレモニーブース(番外編)
- 見どころ:ゴール後の表彰式を間近で見られる特設エリア。
- 魅力:選手が栄光を手にする瞬間を共有できる特別な体験。
- アクセス:外苑前駅から徒歩約9分。
観戦のコツ
- 早めの場所取り:人気スポットはスタート1時間前には混雑。
- 移動プランを立てる:地下鉄を使えば複数スポットを回ることも可能(例:神保町→銀座→二重橋)。
- 暑さ対策必須:9月中旬でも東京は残暑が厳しいため、帽子・水分を忘れずに。
放送・配信予定
テレビ放送予定(日本国内)
- 放送局:TBS系列(地上波)
- 放送形態:生中継+ダイジェスト番組
- 注目ポイント:男子・女子マラソンはもちろん、100mやリレーなどの花形種目、日本人選手の活躍を中心に放送。
- 特別キャスト:スペシャルアンバサダー織田裕二さん、アンバサダー今田美桜さんが出演し、競技の合間も盛り上げます。
ネット配信予定
- TVer(無料):TBS地上波と連動したライブ配信+見逃し配信
- 配信内容:マラソンを含む注目種目をリアルタイムで視聴可能。スマホ・PC・タブレット対応。
- 海外視聴:World Athletics公式サイトの「Where to Watch」ページで各国の配信情報を確認可能。
見逃し配信
- 配信サービス:TVer(無料)
- 対象コンテンツ
- マラソンを含むほぼ全ての決勝種目
- オリジナルハイライト番組
- 名シーンまとめ動画
- 配信期間:競技終了後、一定期間(通常1週間以上)視聴可能
- 対応デバイス:スマホ、PC、タブレット、スマートTV
- 特徴
- 無料で視聴可能(会員登録不要)
- ライブ配信+見逃し配信の両方に対応
- ハイライトで短時間視聴も可能
その他の視聴方法
- TBS陸上ちゃんねる(YouTube公式)
- 過去大会の名シーンやダイジェストを配信
- 世界陸上2025東京の見どころ動画も公開予定
男子の注目選手
エリウド・キプチョゲ(ケニア):世界記録保持者の本命
エリウド・キプチョゲは、マラソン界の絶対王者と称されるケニアのレジェンドランナーです。1984年生まれの40歳ながら、いまだ世界のトップで戦い続けています。
彼の最大の武器は、圧倒的な安定感と勝負強さ。2013年のマラソン転向以降、ワールドマラソンメジャーズで驚異の勝率を誇り、公式世界記録は2時間01分09秒(2022年ベルリンマラソン)。さらに、2019年には非公認ながら人類初のフルマラソン2時間切り(1時間59分40秒)を達成しました。
主な実績
- オリンピック金メダル:リオ2016、東京2020(2021年開催)
- 世界陸上金メダル:2003年パリ(5000m)
- ワールドマラソンメジャーズ:ロンドン4勝、ベルリン5勝など通算11勝
- 世界記録:2時間01分09秒(2022年ベルリン)
東京世界陸上での注目ポイント
- 経験値と精神力:五輪2連覇、世界記録保持者という圧倒的な実績。
- 年齢との戦い:40歳を迎え、若手との対決は厳しくなるが、戦術とペース配分で勝負。
- モチベーション:「この世界を“走る世界”にしたい」という信念を持ち、競技を超えた使命感で走る。
勝算は?
パリ五輪では途中棄権という苦い経験をしましたが、その後もロンドンマラソンで6位に入り、まだトップレベルの力を維持しています。東京のコースはフラットで高速レースが予想されるため、キプチョゲのペースメイク力と経験が最大の武器になるでしょう。
ケネニサ・ベケレ(エチオピア):伝説のランナー、再び世界の頂点へ
ケネニサ・ベケレは、長距離界の生ける伝説と呼ばれるエチオピアのスーパースターです。1982年生まれの43歳ながら、いまだ世界のトップレベルで戦い続けています。
彼は5000mと10000mで元世界記録保持者であり、オリンピックや世界陸上で数々の金メダルを獲得した後、30歳を過ぎてからマラソンに転向しました。
主な実績と記録
- オリンピック金メダル:アテネ2004(10000m)、北京2008(5000m・10000m)
- 世界陸上金メダル:10000mで4連覇(2003パリ~2009ベルリン)、5000mでも優勝
- マラソン自己ベスト:2時間01分41秒(2019年ベルリンマラソン、世界歴代2位)
- 初マラソンは2014年パリで大会新記録優勝(2時間05分04秒)
- 2016年ベルリンで2時間03分03秒、2019年ベルリンで歴代2位の快走
近年の動向
- 2024年ロンドンマラソンで2時間04分15秒の好記録で2位
- 2023年バレンシアマラソンでも2時間04分19秒で4位
- パリ五輪(2024)では39位と苦戦したものの、依然として高速レースでの勝負力を示しています。
東京世界陸上での注目ポイント
- 経験と実績:オリンピック3冠、世界陸上5冠という圧倒的なキャリア。
- 年齢との戦い:43歳という年齢で、若手との対決は厳しいが、戦術とラストスパートは健在。
- 高速コース適性:東京のフラットなコースは、ベルリンで歴代2位を出したベケレに有利。
勝算は?
全盛期の爆発力はないものの、2時間04分台を出せる現役最強クラスのベテラン。ペースが落ち着けば、ラスト10kmでの逆襲が見られる可能性があります。
アモス・キプルト(ケニア)|安定感抜群の実力者
アモス・キプルトは、ケニアを代表するマラソンランナーで、世界トップクラスの安定感とスピードを兼ね備えた選手です。32歳という円熟期を迎え、東京世界陸上での活躍が大いに期待されています。
主な実績と記録
- 自己ベスト:2時間03分13秒(2022年東京マラソン)
- 2022年ロンドンマラソン優勝
- 2025年ハンブルクマラソン優勝:2時間03分46秒の大会新記録
- 東京五輪マラソン代表経験あり
近年のパフォーマンス
- 2025年4月のハンブルクマラソンでは、2時間03分46秒で大会新記録を樹立。
- 30km過ぎからのスパートでライバルを突き放す勝負強さを発揮。
- 2023年以降も安定して2時間03分台~04分台を記録し、高速レースでの適性が非常に高い。
東京世界陸上での注目ポイント
- 高速コース適性:東京はフラットなコースで、キプルトのスピードを最大限に活かせる条件。
- 勝負強さ:終盤の仕掛けで勝負を決めるスタイルは、世界陸上の一発勝負に向いている。
- 経験値:五輪やメジャーマラソンでの実績が豊富で、精神面でも安定。
勝算は?
キプチョゲやベケレと比べると知名度はやや劣りますが、現役で最も勢いのあるランナーの一人。東京での優勝候補として名前を挙げる専門家も多く、2時間03分台の高速決着なら本命級です。
吉田祐也(GMOインターネットグループ):日本男子のエース候補
吉田祐也は、日本男子マラソン界の新たな希望として注目されるランナーです。1997年生まれ、東京農業大学第三高校、青山学院大学出身で、大学時代には箱根駅伝4区で区間新記録を樹立した実力者。社会人になってからも着実に成長を遂げ、2024年福岡国際マラソンで日本歴代3位となる2時間05分16秒をマークし、東京世界陸上の代表切符を手にしました。
主な実績と記録
- 自己ベスト:マラソン 2時間05分16秒(2024年福岡国際マラソン)
- 初マラソン:2020年別府大分毎日マラソンで2時間08分30秒、日本人トップの3位
- 福岡国際マラソン優勝:2020年、2024年の2度
- 5000m自己ベスト:13分29秒93(2025年)
- 10000m自己ベスト:27分45秒85(2024年)
強みと特徴
- 圧倒的な練習量と継続力:「青学史上、最も練習した男」と評されるほどの努力家。ケガが少なく、長期間にわたって高負荷の練習を継続できることが最大の武器です。
- レース後半の安定感:本人も「後半の安定性が強み」と語っており、粘り強い走りで勝負するタイプ。
- 精神力と分析力:コロナ禍では心理学や運動生理学の論文を読み込み、科学的なアプローチで体づくりを行ったというエピソードも。座右の銘は「ビジョンは大きく、行動は緻密に謙虚に」。
東京世界陸上での注目ポイント
- 目標は6位以上、表彰台も視野:「自国開催ということもあり、なんとしても表彰台に乗りたい」と語る吉田。世界の強豪に挑む姿勢は強い。
- 高速レースへの対応力:福岡で2時間05分台を出した実績から、東京のフラットなコースでも高速決着に対応可能。
- 日本勢の切り札:ケニア・エチオピア勢が優勢な中、日本人でメダルを狙える数少ない存在。
近藤亮太(三菱重工):初マラソンで日本歴代5位の快挙を達成した新星
近藤亮太は、2025年大阪マラソンで初マラソン日本最高記録を樹立し、一躍注目を集めた新星ランナーです。1999年生まれ、長崎県出身で、島原高校、順天堂大学を経て三菱重工に所属。学生時代は決して全国区のスターではありませんでしたが、社会人になってから急成長を遂げ、東京世界陸上での活躍が期待されています。
主な実績と記録
- 自己ベスト:2時間05分39秒(2025年大阪マラソン、日本歴代5位)
- 大阪マラソン2025:日本人トップの2位、初マラソン日本最高記録を更新
- 箱根駅伝:順天堂大学4年時に10区を担当し、総合2位に貢献
- 全日本実業団ハーフマラソン:2023年に3位入賞
成長の背景
- 中学時代からの夢:「距離が延びれば勝てる」と信じ、マラソンを目指して競技を継続。
- 大学時代の転機:順天堂大学で長門俊介監督の指導を受け、長距離の基礎を固める。
- 社会人での飛躍:三菱重工入社後、ニュージーランド合宿で40km走をレースペースでこなすなど、徹底した準備で初マラソンに挑戦。
大阪マラソンでの衝撃
- 目標は「2時間08分台」だったが、雪と向かい風の悪条件の中、2時間05分39秒でゴール。
- 39km過ぎには海外勢をとらえ、41kmでは先頭に立つ場面も。最後は2秒差で優勝を逃したものの、日本人トップでフィニッシュ。
東京世界陸上での注目ポイント
- 未知の可能性:初マラソンで2時間05分台を出したスピードとスタミナは本物。
- 高速コース適性:東京のフラットなコースは、近藤の走りに追い風となる。
- メダルへの挑戦:「世界のメダルも遠くない」と語る本人。勢いそのままに、世界の強豪に挑む姿が見どころ。
小山直城(Honda):粘り強さと経験で挑む日本代表の実力者
小山直城は、パリ五輪を経験し、東京世界陸上で再び世界の舞台に挑む日本代表ランナーです。1996年生まれ、埼玉県出身で、埼玉県立松山高校、東京農業大学を卒業後、Honda陸上競技部に所属。学生時代は箱根駅伝出場経験がないものの、社会人になってから大きく飛躍し、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)優勝を経て、パリ五輪代表、そして今回の東京世界陸上代表に選ばれました。
主な実績と記録
- 自己ベスト:2時間06分33秒(2024年大阪マラソン、日本人2位)
- パリ五輪(2024):23位(2時間10分33秒)
- MGC(2023):優勝(2時間08分57秒)
- ゴールドコーストマラソン(2023):優勝(2時間07分40秒、大会新記録)
- 東京マラソン(2023):15位(2時間08分12秒、日本人6位)
- 初マラソンは2022年東京マラソンで2時間08分59秒。
強みと特徴
- 粘り強いレース運び:悪天候のMGCで終盤にスパートを決め、実力者を抑えて優勝した勝負強さ。
- 経験値の高さ:パリ五輪で世界の壁を体感し、その悔しさをバネにさらなる成長を遂げた。
- Hondaスピリット:所属チームのサポートを受け、徹底した準備で挑む姿勢が評価されている。
東京世界陸上での注目ポイント
- 高速コースへの対応力:大阪で2時間06分台を記録しており、東京のフラットなコースは好条件。
- メダルへの挑戦:「自国開催で世界のトップに挑む」という強い意欲を持ち、Hondaの先導車両とともに走ることに特別な思いを語っています。
- 勝負所での粘り:終盤の競り合いで力を発揮するタイプで、スローペースの展開なら上位進出の可能性大。
女子の注目選手
ブリジッド・コスゲイ(ケニア):世界記録保持者の女王
ブリジッド・コスゲイは、女子マラソンの世界記録保持者であり、現役最強ランナーの一人です。1994年生まれ、ケニア・エルゲーヨ=マラクウェト出身。2015年にポルトマラソンでデビューし、2019年のシカゴマラソンで2時間14分04秒の世界記録を樹立しました。この記録は、ポーラ・ラドクリフが2003年に打ち立てた記録を16年ぶりに更新したものです。
主な実績と記録
- 世界記録:2時間14分04秒(2019年シカゴマラソン)
- オリンピック:東京2020(2021年開催)銀メダル
- 主要大会優勝
- シカゴマラソン:2018年、2019年(世界記録)
- ロンドンマラソン:2019年、2020年
- 東京マラソン:2022年(大会新記録2時間16分02秒)
強みと特徴
- 圧倒的なスピード:世界記録を持つだけでなく、2時間16分台のレースを複数回記録。
- 安定感と勝負強さ:メジャーマラソンでの優勝経験多数。
- 精神力の強さ:「どんなに疲れていても我慢する」「ゆっくり積み重ねることが世界のトップへの道」と語るように、練習への忍耐力が際立っています。
東京世界陸上での注目ポイント
- 高速コース適性:東京はフラットなコースで、コスゲイのスピードを最大限に発揮できる条件。
- 世界記録更新の可能性:「2時間13分台に挑戦したい」と本人が語っており、再び歴史を塗り替える可能性があります。
- 課題はコンディション:過去には膝の故障で不安を抱えたこともあり、当日の体調管理がカギ。
シファン・ハッサン(オランダ):トラックの女王からマラソンの覇者へ
シファン・ハッサンは、中距離からマラソンまで制覇する超人ランナーとして世界中から注目を集めています。1993年生まれ、エチオピア出身でオランダに帰化。1500m、5000m、10000m、そしてマラソンまで、あらゆる距離で世界トップクラスの記録を持つ稀有な存在です。
2024年パリ五輪では、5000mと10000mで銅メダルを獲得した後、女子マラソンで金メダル(2時間22分55秒、五輪新記録)を達成し、史上初の偉業を成し遂げました。
主な実績と記録
- マラソン自己ベスト:2時間13分44秒(2023年シカゴマラソン、世界歴代3位)
- オリンピック
- 東京2020:5000m・10000m金、1500m銅
- パリ2024:マラソン金、5000m・10000m銅
- 世界陸上
- 2019年ドーハ:1500m・10000mの二冠
- 2023年ブダペスト:1500m銅、5000m銀
- その他:ハーフマラソン1時間05分15秒(欧州記録)
強みと特徴
- 驚異的なスタミナとスピード:1500mで世界歴代9位、マラソンで世界歴代3位という異次元の適応力。
- 鉄人ぶり:パリ五輪では、5000m・10000m・マラソンの3種目を1大会で走破。
- 精神力と戦術眼:「どんな状況でも諦めない」姿勢で、逆境からの逆転劇を何度も演じています。
東京世界陸上での注目ポイント
- 複数種目出場の可能性:1500m、5000m、10000m、マラソンのどれに出るか予測不能。
- マラソンでの勝算:シカゴで2時間13分台を記録しており、東京の高速コースなら世界記録更新も視野。
- 最大のライバルはコスゲイ:世界記録保持者との直接対決は必見です。
パーレス・ジェプチルチル(ケニア):五輪女王と世界記録保持者級の実力
パーレス・ジェプチルチル(Peres Jepchirchir)は、東京五輪女子マラソン金メダリストであり、世界トップクラスの実力を誇るケニアのランナーです。1993年生まれ、ケニア出身。ハーフマラソンで世界記録を樹立した経験を持ち、フルマラソンでも圧倒的な強さを発揮しています。
主な実績と記録
- 自己ベスト:2時間16分16秒(2024年ロンドンマラソン、女子単独レース世界新記録)
- オリンピック:東京2020(2021年開催)女子マラソン金メダル(2時間27分20秒)
- 世界ハーフマラソン選手権:2016年、2020年優勝(2020年は女子単独世界新記録1時間05分16秒)
- 主要大会優勝
- ロンドンマラソン2024(女子単独レース世界新記録)
- ニューヨークシティマラソン、ボストンマラソン優勝経験あり
強みと特徴
- 勝負強さ:東京五輪では、世界記録保持者ブリジッド・コスゲイとの一騎打ちを制して金メダルを獲得。
- 高速レース適性:2024年ロンドンで2時間16分16秒という驚異的な記録をマーク。
- 多彩な経験:ハーフマラソンからフルマラソンまで、世界大会での優勝経験が豊富。
東京世界陸上での注目ポイント
- 世界記録更新の可能性:ロンドンでの走りから、東京のフラットなコースでもさらなる高速記録が期待される。
- 最大のライバルはコスゲイとハッサン:ケニア勢同士の対決、そしてハッサンとの三つ巴の戦いは必見。
- コンディション次第で本命級:近年の安定感と勝負強さから、優勝候補の筆頭格です。
安藤友香(しまむら):経験と安定感で挑む日本女子のエース
安藤友香は、日本女子マラソン界を代表する実力者であり、東京世界陸上で4大会ぶりに世界選手権の舞台に立ちます。1994年生まれ、岐阜県出身。愛知県の豊川高校時代から全国高校駅伝で活躍し、社会人になってから本格的にマラソンに挑戦。2017年の初マラソンで日本歴代4位となる2時間21分36秒をマークし、一躍トップランナーの仲間入りを果たしました。
主な実績と記録
- 自己ベスト:2時間21分18秒(2024年名古屋ウィメンズマラソン)
- 世界陸上出場:2017年ロンドン(17位)、2025年東京
- オリンピック出場:東京2020(10000m 22位)
- 日本記録保持:25km・30km(女子単独)
- 主要大会成績:2017年名古屋ウィメンズ初マラソンで2時間21分36秒(日本歴代4位)
キャリアの転機
- 2017年の初マラソンで衝撃デビュー後、世界陸上ロンドン大会に出場。
- その後はケガや不調に苦しむ時期もあったが、2024年に7年ぶりに自己ベストを更新し完全復活。
- 2025年東京マラソンでも日本人トップでフィニッシュし、代表入りを決定づけました。
強みと特徴
- 安定感のあるペースメイク:序盤から終盤まで大きなペースダウンがなく、持久力に優れる。
- 経験値の高さ:世界陸上、オリンピックを経験しており、大舞台での戦い方を熟知。
- 精神力と粘り:ケガからの復活を遂げた背景には、強いメンタルと継続力があります。
東京世界陸上での注目ポイント
- 目標は入賞以上:「自国開催で結果を残したい」という強い意欲を語っており、上位進出を狙います。
- 高速レース対応力:名古屋で2時間21分台を出した実績から、東京のフラットコースでも好記録が期待できます。
- 日本女子のリーダー的存在:佐藤早也伽、小林香菜とともに、日本女子マラソンの復権を担う存在です。
佐藤早也伽(積水化学):日本女子マラソンの新エース候補
佐藤早也伽は、日本女子マラソン界で急成長を遂げた注目ランナーです。1994年生まれ、宮城県出身で、常盤木学園高から東洋大学を経て積水化学に所属。2020年にマラソンデビューし、2025年の名古屋ウィメンズマラソンで自己ベスト2時間20分59秒(日本歴代9位)をマーク、日本人トップで東京世界陸上代表に選ばれました。
主な実績と記録
- 自己ベスト:2時間20分59秒(2025年名古屋ウィメンズマラソン)
- 世界陸上出場:2023年ブダペスト(20位)、2025年東京
- 初マラソン:2020年名古屋ウィメンズで2時間23分27秒(日本歴代6位)
- トラック実績:5000m 15分08秒72、10000m 31分30秒19
- ハーフマラソン:1時間09分03秒
成長の背景
- 2019年に全日本実業団ハーフマラソンで優勝し、長距離界で頭角を現す。
- 2020年の初マラソンで新人賞を獲得、その後も国内外の大会で経験を積む。
- 2023年世界陸上では20位に終わったが、その悔しさをバネに練習を強化。
- 2025年名古屋での快走で、「後半の失速を克服できた」と語り、成長を証明しました。
強みと特徴
- 粘り強い走り:終盤でもペースを維持できる持久力が武器。
- 安定感のあるペースメイク:名古屋ではネガティブスプリット(後半の方が速い)を実現。
- 精神力の強さ:ケガや不調を乗り越え、継続的な練習で力をつけてきた。
東京世界陸上での注目ポイント
- 入賞以上を狙う実力:日本歴代9位の記録を持ち、世界のトップと戦えるレベル。
- 高速レース対応力:東京のフラットなコースは、佐藤のペース型走法に有利。
- 日本女子の希望:安藤友香、小林香菜とともに、日本女子マラソン復権のカギを握る存在です。
小林香菜(大塚製薬):異色の経歴を持つ新星、日本女子マラソンのダークホース
小林香菜は、大学時代はランニングサークル出身という異色の経歴を持ちながら、日本代表にまで上り詰めた注目ランナーです。2001年生まれ、群馬県出身で、早稲田大学本庄高等学院、早稲田大学卒業後に大塚製薬に所属。2025年1月の大阪国際女子マラソンで自己ベスト2時間21分19秒をマークし、日本人トップの2位となり、東京世界陸上代表に選ばれました。
主な実績と記録
- 自己ベスト:2時間21分19秒(2025年大阪国際女子マラソン、日本人トップ)
- 世界陸上出場:2025年東京大会が初出場
- 大学時代:早稲田大学でランニングサークル「ホノルルマラソン完走会」に所属
- 実業団加入後、わずか1年で日本代表入りという異例のスピード出世。
異色のキャリアと成長の背景
- 大学時代は競技部ではなく、趣味で走るサークル活動からスタート。
- 社会人になって本格的に競技を始め、徹底した練習で急成長。
- 「控えめな目標を掲げながらも、練習に取り組む姿勢に大物の予感」と専門家から評価されています。
強みと特徴
- 粘り強い走り:大阪国際女子マラソンでは、終盤の失速を最小限に抑え、安定したペースで走破。
- 未知数の伸びしろ:競技歴が浅いため、さらなる記録更新の可能性が高い。
- 精神力と柔軟性:異色の経歴を逆手に取り、自由な発想で練習を積み重ねている。
東京世界陸上での注目ポイント
- 初の世界大会でどこまで戦えるか:経験不足を補うため、国内外の強豪と積極的に対戦してきた。
- 高速コース適性:大阪での走りから、東京のフラットなコースでも好記録が期待できる。
- 日本女子のサプライズメーカー:安藤友香、佐藤早也伽とともに、日本女子マラソンの復権を担う存在です。
東京の街を駆け抜ける、世界最速のドラマを見逃すな!

2025年9月、世界陸上東京大会のマラソンは、世界のトップランナーと日本代表がプライドを懸けて挑む究極の戦いです。
高速コース、残暑、そして東京の街並みが織りなすレースは、間違いなく歴史に残る一戦となるでしょう。「誰が東京のゴールテープを最初に切るのか?」その答えを、ぜひリアルタイムで、あるいは見逃し配信でチェックしてください。
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