メッシ率いるアルゼンチンと鉄壁スイスが、準決勝進出を懸けて激突する

2026 FIFAワールドカップ準々決勝で、優勝候補アルゼンチン代表と欧州の難敵スイス代表が対戦します。
グループステージを3戦全勝で突破したアルゼンチンは、決勝トーナメントでもカーボベルデとの延長戦、エジプトとの大逆転劇を制し、5戦全勝でベスト8へ進出。絶対的エースのリオネル・メッシは大会最多となる8ゴールを記録しており、まさに全盛期を思わせる活躍を続けています。
一方のスイスは、持ち前の組織力と堅守を武器に無敗を維持。ラウンド16では南米の強豪コロンビアを120分間無失点に封じ込め、PK戦の末に歴史的な準々決勝進出を果たしました。アカンジやジャカ、コベルを中心とした守備陣は、大会屈指の完成度を誇ります。
注目は、アルゼンチンの世界最高峰の攻撃陣と、スイスの鉄壁守備陣の激突です。
過去の対戦成績はアルゼンチンの5勝2分0敗。ワールドカップでも2戦2勝と相性の良さを誇りますが、今大会のスイスには強豪国を苦しめてきた粘り強さがあります。
果たしてメッシは再び大舞台で輝くのか。それともスイスが歴史を覆す大金星を成し遂げるのか。
この記事では、勝敗予想・勝率・予想スコア・予想スタメン・注目選手・過去対戦成績などをもとに、アルゼンチン対スイスを徹底分析していきます。
【結論】
勝敗予想:アルゼンチン勝利
突破確率
アルゼンチン 74%
スイス 26%
予想スコア
アルゼンチン 2-0 スイス
MVP予想
リオネル・メッシ
試合の基本情報
- 2026 FIFAワールドカップ準々決勝
- 日本時間:2026年7月12日(日)午前 10:00 キックオフ
- 現地時間:2026年7月11日(土)午後 8:00
- 試合会場:GEHAフィールド・アット・アローヘッド・スタジアム(アメリカ・ミズーリ州カンザスシティ)
アルゼンチン対スイスの勝敗予想
結論から言うと、本サイトではアルゼンチンが準決勝へ進出すると予想します。
90分間での勝敗だけでなく、延長戦やPK戦を含めた「どちらが最終的に勝ち上がるか(To Qualify)」という基準で見ると、アルゼンチンの優位はさらに大きくなります。
最新の予測モデルや市場オッズをもとに算出した進出確率は以下の通りです。
- アルゼンチンが準決勝へ進出:74.0%
- スイスが準決勝へ進出:26.0%
アルゼンチンは90分間で勝利する可能性が高いうえ、仮に延長戦やPK戦にもつれ込んだ場合でも、豊富なタレントと国際大会での経験値によって優位に立つとみられています。
90分間での勝敗確率予想
90分終了時点での勝敗確率は以下の通りです。
- アルゼンチン勝利:56.6%
- 引き分け(延長戦へ):26.3%
- スイス勝利:17.1%
実力差を考えればアルゼンチン優勢は明らかですが、スイスの組織的な守備力は世界トップクラスです。そのため約4試合に1試合の割合で、90分間を引き分けに持ち込む可能性があると予測されています。
ただし、引き分け後の延長戦・PK戦まで含めると、アルゼンチンが突破する確率は7割を超えており、本命は揺るぎません。
本命のスコア予想は「アルゼンチン 2-0 スイス」
プロとしての本命予想は、
アルゼンチン 2-0 スイス
です。
スイスは大会を通じて堅守を武器に勝ち上がってきましたが、アルゼンチンの攻撃陣を90分以上封じ続けるのは非常に難しいでしょう。
前半:スイスの守備ブロックが機能
試合序盤はスイスのゲームプランが機能すると予想します。
スイスは自陣深くに強固な守備ブロックを形成し、中央のスペースを徹底して消してくるはずです。アルゼンチンはボール保持率で上回るものの、決定機を多く作れず、前半は0-0で終了する展開が有力です。
後半:個の力の差が勝敗を分ける
均衡を破るのはアルゼンチンのスター軍団です。
後半に入り、スイスの運動量が落ち始めると、リオネル・メッシの創造性や決定力が生きてきます。さらにフリアン・アルバレスやラウタロ・マルティネスといった質の高いアタッカーを投入できるアルゼンチンは、ベンチメンバーのレベルでも大きく上回っています。
スイスが集中力を切らした一瞬の隙を突き、アルゼンチンが2得点を奪って勝負を決めると予想します。
警戒したいスコアは「アルゼンチン 1-0 スイス」
もう1つ有力なのが、
アルゼンチン 1-0 スイス
というロースコア決着です。
スイスの守護神グレゴール・コベルが好セーブを連発した場合、アルゼンチンも大量得点は難しくなります。しかしアルゼンチンは先制さえできれば守備や試合運びも非常に安定しており、そのまま1点差で逃げ切るシナリオも十分考えられます。
延長戦・PK戦になった場合はどうなる?
仮に90分間で決着がつかず、延長戦またはPK戦にもつれ込んだ場合でも、総合的にはアルゼンチン優勢と考えています。
延長戦はアルゼンチン有利
延長戦では選手層の差が大きく影響します。
アルゼンチンはフリアン・アルバレス、ラウタロ・マルティネス、ティアゴ・アルマダなど、先発級の選手をベンチに抱えています。疲労がピークに達する終盤ほど、個の能力と選手層の差が表れやすく、延長30分はアルゼンチンの時間帯になる可能性が高いでしょう。
PK戦は五分五分に近づく
一方でPK戦になった場合は話が変わります。
スイスには前戦でもPK戦でチームを救ったグレゴール・コベルがおり、世界屈指のPKストッパーとして知られています。
対するアルゼンチンにも、2022年カタールW杯で何度もチームを救ったエミリアーノ・マルティネスがいます。PK戦での駆け引きや心理戦においては世界最高クラスの守護神です。
そのためPK戦まで進めば、スイスにも十分な勝機が生まれるでしょう。
最終予想
スイスが勝ち上がるためには、堅守で120分間を耐え抜き、最後はコベルのスーパーセーブに期待するしかありません。
しかし総合的な戦力、攻撃力、選手層、勝負強さを比較すると、やはりアルゼンチンが一枚上です。
最終進出予想:アルゼンチン 74%、スイス 26%
予想スコア:アルゼンチン 2-0 スイス
スイスの粘りは脅威ですが、最終的にはアルゼンチンの個の力が勝敗を決定づけ、準決勝進出を果たすと予想します。

アルゼンチン対スイスの過去対戦成績
アルゼンチンとスイスはこれまで複数回対戦してきましたが、対戦成績を見るとアルゼンチンが圧倒的に優勢です。
通算成績は、
- アルゼンチン:5勝
- 引き分け:2
- スイス:0勝
となっており、スイスは歴史上、一度もアルゼンチンに勝利したことがありません。
特にワールドカップという最高峰の舞台では過去に2度対戦しており、そのどちらもアルゼンチンが勝利を収めています。データだけを見れば、アルゼンチンはスイスにとってまさに「最大の天敵」と言える存在です。
プロが読み解く過去の因縁① 2014年ブラジルW杯「118分の悲劇」
両国の対戦で最も印象的なのは、2014年ブラジルW杯ラウンド16でしょう。
当時のスイスはオットマー・ヒッツフェルト監督の下で堅守を武器に躍進を続けており、アルゼンチン相手にも一歩も引かない戦いを見せました。
試合はスイスの守備ブロックが機能し、リオネル・メッシやゴンサロ・イグアインを擁するアルゼンチン攻撃陣を90分間無得点に封じ込めます。
しかし、あと一歩でPK戦というところまで粘りながら、延長後半118分に悲劇が待っていました。
メッシが中央をドリブルで突破すると、最後は絶妙なラストパスを供給。そのボールをアンヘル・ディ・マリアが左足でゴールへ流し込み、アルゼンチンが劇的な決勝点を奪いました。
スイスにとっては、「あと2分耐えればPK戦だった」という極めて悔しい敗戦でした。
なお、この試合には現在のスイス代表の中心選手であるグラニト・ジャカやリカルド・ロドリゲスも先発出場しており、当時の苦い記憶を知る数少ない現役メンバーです。
プロが読み解く過去の因縁② メッシにとっての「お得意様」
スイスはチームとしてだけでなく、リオネル・メッシ個人との相性という点でも苦戦してきました。
特に有名なのが2012年の国際親善試合です。
この試合でメッシは自身のアルゼンチン代表キャリア初となるハットトリックを達成。試合はアルゼンチンが3-1で勝利し、メッシの才能が改めて世界に示される一戦となりました。
さらに2014年W杯でも、スイスは延長後半まで完璧に近い守備を続けながら、最後はメッシの個人能力によって突破されました。
スイスの守備は組織性が高く、中央を閉じる戦術に優れています。しかし過去の対戦では、その守備網をメッシの一瞬の加速や創造性、そして針の穴を通すようなラストパスによって崩されてきました。
言い換えれば、「チームとしては守れていても、メッシだけは止められなかった」という歴史が繰り返されているのです。
歴史は繰り返されるのか、それとも覆るのか
過去の対戦成績を踏まえると、今回の準々決勝でもアルゼンチン優勢という評価は揺らぎません。
通算7試合で無敗という実績に加え、ワールドカップでの直接対決でも勝利しているため、心理的なアドバンテージもアルゼンチン側にあるでしょう。
しかし、今回のスイスは過去のチームとは少し違います。
ラウンド16では南米の強豪コロンビアを相手に120分間無失点を達成し、PK戦で勝利。アカンジ、エルヴェディ、ジャカ、コベルを中心とした守備組織は、大会屈指の完成度を誇っています。
スイスとしては、2014年の悲劇を繰り返さないことが最大のテーマとなります。
当時は118分で力尽きましたが、今回は最後の最後まで集中力を切らさず、
「120分を耐え抜き、PK戦へ持ち込むこと」が歴史を覆すための最も現実的なシナリオです。
一方のアルゼンチンは、過去の対戦と同様にメッシのひらめきや個の力で均衡を破れるかがポイントになるでしょう。
歴史はアルゼンチン優勢を示しています。しかし、その歴史を塗り替えようとするスイスの執念もまた、この準々決勝の大きな見どころと言えそうです。

アルゼンチン代表の予想スタメン
アルゼンチンは今大会を通じて安定した戦いを続けており、スイス戦でも基本布陣は可変型の4-3-3を採用すると予想します。
実際にはリオネル・メッシが自由にポジションを変えながらプレーするため、攻撃時には4-3-1-2に近い形へ変化するでしょう。
予想スタメン
GK
- エミリアーノ・マルティネス(アストン・ヴィラ)
DF
- ナウエル・モリーナ(アトレティコ・マドリード)
- クリスティアン・ロメロ(トッテナム)
- ニコラス・オタメンディ(ベンフィカ)
- ニコラス・タグリアフィコ(リヨン)
MF
- ロドリゴ・デ・パウル(アトレティコ・マドリード)
- エンソ・フェルナンデス(チェルシー)
- アレクシス・マック・アリスター(リヴァプール)
FW
- リオネル・メッシ(インテル・マイアミ)
- フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード)
- ニコラス・ゴンサレス(ユヴェントス)
中盤3枚の「黄金の三角形」が勝敗のカギ
スイス攻略の最大のポイントは中盤の主導権争いです。
アンカー役のエンソ・フェルナンデスがゲームメイクを担当し、デ・パウルが豊富な運動量で攻守をつなぎます。さらにマック・アリスターが狭いスペースに顔を出しながらパスコースを作り、攻撃の潤滑油として機能するでしょう。
スイスにはグラニト・ジャカを中心とした堅固な中盤ブロックがあります。そのためアルゼンチンとしては、この3人の高い技術と連携力を生かしながら、中央の守備網をいかに崩せるかが重要になります。
特にマック・アリスターのポジショニングは、スイス守備陣のズレを生み出す大きな武器となりそうです。
メッシの相棒はアルバレスが有力
最前線ではフリアン・アルバレスの先発が有力とみています。
アルバレスの最大の強みは、豊富な運動量と前線からのプレス、そして裏への抜け出しです。スイスのセンターバックを常に警戒させることで、メッシが最も危険なバイタルエリアで自由を得やすくなります。
また、アルバレスは守備面でも大きく貢献できるため、組織力の高いスイス相手には非常に相性の良い選択と言えるでしょう。
一方で、今大会好調のラウタロ・マルティネスも強力なカードです。
先発ではなくスーパーサブとして起用されれば、疲労が蓄積した終盤のスイス守備陣にとって大きな脅威となります。アルゼンチンはベンチから試合の流れを変えられる点でも優位に立っています。
サイドバックの攻撃参加が重要
スイスは中央を閉める守備を得意としているため、アルゼンチンはサイドを効果的に使う必要があります。
右のモリーナ、左のタグリアフィコは高い位置まで積極的に攻撃参加し、ピッチの幅を最大限に活用するでしょう。
サイドバックが外側に張ることでスイスの守備ラインを横方向へ広げ、その間にメッシやマック・アリスターが中央へ侵入するスペースが生まれます。
スイスの堅守を崩すためには中央だけに固執せず、サイドから揺さぶりをかけ続けることが不可欠です。
スタメン予想総評
アルゼンチンは守護神エミリアーノ・マルティネスを中心とした安定した守備に加え、中盤の創造力、そしてメッシを軸とする世界最高レベルの攻撃陣を擁しています。
スイスの組織的な守備は簡単には崩れないでしょう。しかし、デ・パウル、エンソ、マック・アリスターによる中盤の支配力と、メッシ+アルバレスのコンビネーションが機能すれば、アルゼンチンが主導権を握る可能性は極めて高いと考えられます。
スイスの堅守を切り裂く準備は整っており、この布陣がアルゼンチンを準決勝へ導く最有力メンバーと言えるでしょう。
スイス代表の予想スタメン
対するスイス代表は、ムラト・ヤキン監督の下で築き上げてきた「規律・堅守・速攻」のスタイルでアルゼンチンに挑むと予想されます。
基本フォーメーションは4-2-3-1ですが、守備時には両サイドが下がり、実質的な5バックへ移行する可変システムを採用する可能性が高いでしょう。
世界王者アルゼンチンとの実力差は否定できませんが、スイスとしては試合をスローダウンさせながらワンチャンスを狙う戦い方が理想になります。
予想スタメン
GK
- グレゴール・コベル(ボルシア・ドルトムント)
DF
- デニス・ザカリア(モナコ)
- マヌエル・アカンジ(インテル)
- ニコ・エルヴェディ(ボルシアMG)
- リカルド・ロドリゲス(ベティス)
MF
- レモ・フロイラー(ボローニャ)
- グラニト・ジャカ(サンダーランド)
- ダン・エンドイ(ボローニャ)
- アルドン・ヤシャリ(クラブ・ブルッヘ)
- ルベン・バルガス(アウクスブルク)
FW
- プレール・エンボロ(モナコ)
メッシを封じる「中央の要塞」
アルゼンチンを止めるために最も重要なのは、当然ながらリオネル・メッシへの対応です。
スイスはアカンジとエルヴェディによる強力なセンターバックコンビを軸に、世界屈指の守備ブロックを形成するとみられます。
さらにその前にはジャカとフロイラーのダブルボランチが控えており、アルゼンチンの攻撃の起点となるメッシやマック・アリスターを徹底マーク。中央の危険エリアに侵入するスペースを極限まで消し去るプランが予想されます。
特に守備時には4-2-3-1から5-4-1に近い形へ変化し、自陣ゴール前に堅固な二重三重の壁を築くでしょう。
アルゼンチンとしては、この中央攻略をどう突破するかが最大のテーマになります。
マンザンビ不在を埋めるヤシャリの役割
スイスにとって大きな痛手となっているのが、グループステージで3ゴールを挙げた若きエース、ヨハン・マンザンビの負傷離脱です。
攻撃面でのインパクトを考えると戦力ダウンは避けられませんが、その穴を埋める存在として期待されているのがアルドン・ヤシャリです。
ヤシャリは派手なドリブル突破を見せるタイプではありませんが、豊富な運動量と守備意識の高さが魅力です。
アルゼンチン戦ではトップ下として攻撃を組み立てるだけでなく、中盤まで下がって守備に参加し、デ・パウルやエンソ・フェルナンデスへのプレッシャーを担うことになるでしょう。
場合によってはファビアン・リーダーの先発も考えられますが、守備バランスを考えるとヤシャリが有力とみています。
「ジャカの左足」から始まる電撃カウンター
スイス最大の武器は堅守ではなく、その堅守から繰り出される高速カウンターです。
守備でボールを奪った後は、まずジャカにボールを預ける形が基本になります。
ジャカは今大会でも屈指の展開力を見せており、長短織り交ぜたパスで一気に局面を変えられる司令塔です。
彼の左足から放たれる縦パスを起点に、
- ダン・エンドイのスピード
- バルガスの突破力
- エンボロのポストプレー
を生かした速攻がスイス最大の得点パターンになるでしょう。
特にアルゼンチンはモリーナやタグリアフィコが高い位置を取るため、その背後のスペースはスイスが執拗に狙ってくるはずです。
スタメン予想総評
スイスはアルゼンチンのような圧倒的タレント集団ではありません。しかし、組織力と規律という点では世界でもトップクラスです。
アカンジ、エルヴェディ、ジャカ、フロイラー、コベルといった経験豊富な選手を中心に守備ブロックを形成し、エンドイやエンボロのスピードを生かしたカウンターで一発を狙うでしょう。
華やかさではアルゼンチンに及ばないものの、
「耐えて耐えて、訪れた一度のチャンスを仕留める」
というスイスらしい戦い方を実現するためのメンバーが揃っています。
アルゼンチンがボールを支配する展開になる可能性は高いですが、スイスの不気味さもまた十分に警戒が必要と言えるでしょう。
注目選手
アルゼンチン代表の注目選手
リオネル・メッシ(FW/インテル・マイアミ)
戦術的役割:絶対的エース、戦術のすべて
今大会成績:5試合8ゴール(得点ランキング首位)
言うまでもなく、アルゼンチン最大の注目選手はリオネル・メッシです。
今大会のメッシはまさに全盛期を彷彿とさせるパフォーマンスを披露しており、ここまで8ゴールを記録。グループステージ初戦のハットトリックをはじめ、決勝トーナメントでも重要な場面で決定的な仕事を続けています。
スイス戦では、相手が徹底したローブロックを敷いてくることが予想されます。そんな堅守を崩すために必要なのが、メッシ特有の「一瞬のギアチェンジ」です。
相手守備陣が整っていても、わずかなスペースを見つけてシュートを放つ技術や、味方へ決定機を演出するラストパスは依然として世界最高クラス。アルゼンチンが準決勝へ進むためには、やはりメッシの左足が最大の武器となります。
また、スイス戦との相性の良さも見逃せません。
過去には代表初のハットトリックを達成し、2014年ブラジルW杯でも決勝アシストを記録しています。今回もまた、スイスにとって最も警戒すべき存在であることは間違いないでしょう。
アレクシス・マック・アリスター(MF/リヴァプール)
戦術的役割:密集地帯を切り裂くリンクマン
スイス攻略のカギを握る存在として注目したいのが、アレクシス・マック・アリスターです。
スイスはメッシに対して複数人で対応し、中央のスペースを徹底的に消してくることが予想されます。
そこで重要になるのがマック・アリスターのポジショニングです。
彼は相手守備の死角となるスペースを見つける能力に優れており、メッシにマークが集中した瞬間にバイタルエリアへ侵入できます。
単なるパサーではなく、
- ボールの受け手
- 崩し役
- フィニッシャー
のすべてを高いレベルでこなせるため、スイス守備陣にとって非常に厄介な存在です。
メッシが主役なら、マック・アリスターは試合を陰から動かす「隠れた主役」と言えるでしょう。
フリアン・アルバレス(FW/アトレティコ・マドリード)
戦術的役割:スイス守備網を破壊する隠れたキーマン
得点やアシストだけでは測れない価値を持つのがフリアン・アルバレスです。
メッシが「静」の天才なら、アルバレスは「動」の天才。
彼の圧倒的な運動量はアルゼンチンの攻守両面を支えています。
スイスCBを釘付けにするデコイ(おとり)ラン
スイス最大の武器であるアカンジとエルヴェディのセンターバックコンビに対し、アルバレスは何度も裏へ走り続けます。
この動きによって守備ラインが下がり、メッシが最も得意とするバイタルエリアにスペースが生まれます。
メッシを自由にするためのスペースメイカーとしての役割は極めて重要です。
ジャカに自由を与えない前線守備
スイスの攻撃はジャカから始まります。
そこでアルバレスは最前線から猛烈なプレッシャーをかけ、ジャカに自由な配球を許しません。
このハイプレスが機能すれば、スイス最大の武器であるカウンターの発射台を封じることができます。
ワンチャンスを決め切る決定力
スイスがメッシを徹底マークした場合、最終的にフリーになるのはアルバレスです。
その際に訪れる数少ない決定機を沈められるかどうかが勝敗を左右します。
スイス戦ではメッシ以上に重要な存在になる可能性もあり、まさに「隠れた主役」と呼ぶにふさわしい選手です。
スイス代表の注目選手
グラニト・ジャカ(DMF/サンダーランド)
戦術的役割:攻守の羅針盤、精神的支柱
今大会成績:決勝トーナメントでチーム最多のラインブレイクパス数を記録
スイスの中盤を支える絶対的リーダーです。
守備時にはメッシへの縦パスコースを遮断し、攻撃時には正確無比な左足で一気にチャンスを生み出します。
特に注目したいのはカウンターの起点としての能力です。
ジャカがボールを持った瞬間、
- ダン・エンドイ
- ルベン・バルガス
- プレール・エンボロ
へ鋭い縦パスが供給されます。
アルゼンチンの高い最終ラインの背後を突くためには、ジャカのキック精度が不可欠です。
さらに、2014年W杯のアルゼンチン戦で延長戦の末に敗れた経験を持つ数少ない現役選手でもあります。
その悔しさを知るキャプテンが、スイスの運命を握っています。
グレゴール・コベル(GK/ボルシア・ドルトムント)
戦術的役割:アルプスの最後の砦
今大会成績:コロンビア戦で120分無失点、PK戦でも大活躍
スイスが勝つための最重要人物です。
アルゼンチン相手に互角以上の勝負をするためには、コベルのスーパーセーブが不可欠となります。
スイスの理想シナリオは、「0-0で耐え続け、PK戦へ持ち込むこと」です。
そのためにはメッシやアルバレス、ラウタロ・マルティネスが放つ決定機を最低でも数本止めなければなりません。
前戦コロンビア戦では圧倒的な集中力を見せ、120分間ゴールを守り抜きました。
もし今回も同じパフォーマンスを発揮できれば、アルゼンチンには大きなプレッシャーがかかるでしょう。
そしてPK戦になれば、コベルとエミリアーノ・マルティネスによる「世界屈指のPKストッパー対決」が実現します。
スイスが歴史を変えるとすれば、その中心にいるのは間違いなくグレゴール・コベルです。
アルゼンチン代表の勝ち上がり
アルゼンチン代表は今大会、優勝候補筆頭の評価に違わぬ戦いを続けています。グループステージを3戦全勝で突破し、決勝トーナメントでは2試合連続で死闘を制するなど、5戦全勝(うち1試合は延長戦勝利)で準々決勝まで勝ち上がってきました。
特に絶対的エースのリオネル・メッシは大会最多となる8ゴールを記録し、36歳を超えてなお世界最高レベルのパフォーマンスを披露しています。
ここでは、アルゼンチンが準々決勝までたどり着いた軌跡を振り返ります。
グループステージ(グループJ:3戦全勝・首位通過)
第1戦:アルゼンチン 3-0 アルジェリア
大会初戦はメッシの記念すべき代表通算200試合目。
そのメモリアルゲームで、メッシはいきなりハットトリックを達成しました。チーム全体の完成度も高く、攻守両面でアルジェリアを圧倒。優勝候補らしい最高のスタートを切りました。
第2戦:アルゼンチン 2-0 オーストリア
前半にメッシがPKを失敗する波乱がありましたが、その後は自らのゴールでしっかりと挽回。
エースが結果で応え、アルゼンチンは2連勝を達成しました。この勝利によって決勝トーナメント進出を早々と決定しています。
第3戦:アルゼンチン 3-1 ヨルダン
突破を決めたチームはターンオーバーを実施しながらも盤石の試合運びを見せました。
ロ・チェルソの直接FK、ラウタロ・マルティネスのPKでリードを広げると、途中出場のメッシが再び美しいFK弾を決めて勝負あり。グループリーグを3戦全勝、8得点1失点という好成績で首位通過を果たしました。
決勝トーナメントで見せた王者の底力
グループリーグでは順風満帆だったアルゼンチンですが、決勝トーナメントに入ると一転して厳しい戦いが続きます。
しかし、その修羅場を乗り越えるたびに王者としての強さを証明してきました。
ラウンド32:アルゼンチン 3-2 カーボベルデ(延長戦)
今大会最大級のダークホースとなったカーボベルデとの一戦は、アルゼンチンにとって初めての試練となりました。
メッシとリサンドロ・マルティネスのゴールで2度リードを奪いながら、その都度追いつかれるという激しい打ち合いに発展。
90分で決着はつかず、試合は延長戦へともつれ込みます。
迎えた延長後半111分、メッシが蹴ったコーナーキックが相手のオウンゴールを誘発。アルゼンチンは120分間の激闘を制し、辛くも次のラウンドへ駒を進めました。
ラウンド16:アルゼンチン 3-2 エジプト
今大会のアルゼンチンを象徴する試合となったのがエジプト戦です。
前半、メッシがPKを止められるという嫌な流れのなか、アルゼンチンはエジプトの鋭いカウンターに苦しみます。
そして後半67分の時点でスコアはまさかの0-2。
世界王者が敗退寸前まで追い込まれる展開となりました。
しかし、そこからアルゼンチンは驚異的な反発力を見せます。
まずクリスティアン・ロメロがセットプレーから1点を返すと、続いてメッシが圧巻の個人技から同点ゴールを奪取。
さらに後半アディショナルタイム92分、エンソ・フェルナンデスが値千金の決勝ヘッドを叩き込み、アルゼンチンが大逆転勝利を収めました。
敗色濃厚だった試合をひっくり返したこの一戦は、今大会屈指の名勝負として語り継がれることでしょう。
プロが分析する現在のアルゼンチン
ここまでの戦いを見る限り、アルゼンチンは優勝候補にふさわしい実力を示しています。
ポジティブ要素
最大の強みは圧倒的な攻撃力です。
ここまで5試合で14得点を記録しており、大会屈指の得点力を誇っています。
さらにメッシが絶好調を維持しているだけでなく、フリアン・アルバレス、ラウタロ・マルティネス、マック・アリスター、エンソ・フェルナンデスら周囲の選手も高いレベルで機能しています。
また、エジプト戦で見せた0-2からの逆転劇に象徴されるように、現在のアルゼンチンには「絶対に諦めない勝者のメンタリティ」があります。
こうした精神的な強さは、短期決戦のワールドカップにおいて非常に大きな武器です。
ネガティブ要素
一方で、不安材料も存在します。
決勝トーナメントの2試合では合計4失点を喫しており、攻撃時に前がかりになった際の守備バランスには課題が見られます。
特にボールを失った直後のネガティブトランジション(攻守の切り替え)では、最終ラインの背後を狙われる場面が目立っています。
スイス戦へ向けたポイント
次に待ち受けるスイスは、これまで対戦してきたチームとはタイプが大きく異なります。
堅守速攻を徹底するスイスは、自陣に強固なブロックを構築し、少ないチャンスを確実に仕留める戦い方を得意としています。
そのためアルゼンチンとしては、これまでのような打ち合いに持ち込むのではなく、
「先に失点しないこと」
が何より重要になります。
王者の攻撃力と勝負強さが上回るのか、それともスイスの鉄壁守備が大物食いを演じるのか。準々決勝の大きな見どころと言えるでしょう。
スイス代表の勝ち上がり
スイス代表は今大会、優勝候補のような派手さこそありません。しかし、持ち前の組織力と戦術的規律を武器に、5試合無敗(2勝3分・PK戦勝ち2回)という見事な成績で準々決勝まで勝ち上がってきました。
特に注目すべきは守備面です。グループステージから決勝トーナメントまで一貫して高い守備組織を維持し、相手に流れを渡さない試合運びを続けています。
まさに「勝つための戦い方」を熟知した欧州の強豪らしい歩みと言えるでしょう。
グループステージ(グループB:2勝1分・首位通過)
強豪国が揃ったグループBを突破できた最大の要因は、わずか1失点という堅守でした。
ムラト・ヤキン監督の下で構築された守備組織は大会屈指の完成度を誇り、スイスは安定した戦いぶりで首位通過を果たします。
第1戦:スイス 1-1 カタール
初戦から簡単な試合にはなりませんでした。
アジアの強豪カタールに先制点を許し、追いかける展開となります。しかし、スイスは慌てることなく試合をコントロール。後半に追いついて勝ち点1を確保しました。
内容面では課題も残りましたが、短期決戦では非常に価値のあるドローだったと言えます。
第2戦:スイス 4-1 ボスニア・ヘルツェゴビナ
グループステージ最大の快勝となった一戦です。
若きエースのヨハン・マンザンビを中心に攻撃陣が躍動。ルベン・バルガスらも存在感を発揮し、4ゴールを奪う猛攻で相手を圧倒しました。
守備だけのチームではないことを証明した試合でもあり、スイスの評価を一気に高める結果となりました。
第3戦:スイス 2-1 カナダ
開催国カナダとの事実上の首位決戦。
大観衆を味方につけたカナダの攻勢を受ける時間帯もありましたが、マヌエル・アカンジを中心とした守備陣が冷静に対応します。
そしてボール奪取からの鋭いカウンターで得点を重ね、重要な一戦を制しました。
スイスは2勝1分、勝ち点7でグループB首位通過を決めています。
決勝トーナメント
グループリーグを安定した戦いで突破したスイスですが、決勝トーナメントではさらに「スイスらしさ」が際立つ試合を見せました。
ラウンド32:スイス 2-0 アルジェリア
アフリカの実力国アルジェリアとの対戦。
試合を通じてスイスの守備ブロックは崩れず、危険な場面をほとんど作らせませんでした。
攻撃面ではプレール・エンボロを起点に効果的なカウンターを発動。少ないチャンスを確実に得点へ結びつけ、内容・結果ともに申し分ない完勝を収めました。
この試合によりスイスは無失点のままベスト16進出を果たします。
ラウンド16:スイス 0-0(PK戦4-3)コロンビア
準々決勝進出を懸けたコロンビア戦は、今大会のスイスを象徴する死闘となりました。
コロンビアは高い個人技と攻撃力を武器に何度もゴールへ迫りましたが、スイス守備陣は最後まで集中力を切らしません。
アカンジとエルヴェディのセンターバックコンビを中心に120分間を無失点で乗り切り、勝負はPK戦へ突入します。
そして最後に主役となったのは守護神グレゴール・コベルでした。
PK戦で決定的なセーブを見せ、スイスを勝利へと導きます。
この結果、スイスは1954年の自国開催大会以来となる歴史的なベスト8進出を成し遂げました。
プロが分析する現在のスイス
ここまでの戦いを見る限り、スイスは今大会屈指の「完成された組織チーム」と言える存在です。
ポジティブ要素
最大の強みは攻守のバランスです。
グループステージでは計8得点を記録し、攻撃面でも十分な結果を残しています。一方で決勝トーナメントではアルジェリアとコロンビアを相手に、流れの中からの失点をゼロに抑えています。
ジャカとフロイラーによる中盤の安定感、アカンジを中心とした守備組織、そしてコベルの存在は、どの強豪国にとっても脅威です。
また、接戦を勝ち抜いてきた経験はチームに大きな自信を与えているでしょう。
懸念材料
一方で不安要素もあります。
最も大きいのは、グループステージで3ゴールを記録した若きエース、ヨハン・マンザンビの負傷離脱です。
攻撃の推進力を担っていた存在だけに、アルゼンチン戦でも不在となれば得点力の低下は避けられません。
さらにコロンビア戦では120分間の激闘を戦い抜いており、主力選手の疲労蓄積も気になるところです。
アルゼンチン戦へ向けたポイント
スイスがアルゼンチンを破るためには、自ら主導権を握る必要はありません。
むしろ、「耐える時間をどれだけ長く作れるか」が勝負の分かれ目になります。
アカンジ、エルヴェディ、ジャカ、フロイラーを中心とした堅守でメッシらを封じ込み、ボールを奪った瞬間にエンドイやエンボロを走らせるカウンターへ持ち込めれば、大金星の可能性も見えてきます。
派手な戦い方ではありませんが、今大会のスイスは強豪国が最も対戦したくないタイプのチームです。アルゼンチンにとっても、決して油断できない難敵と言えるでしょう。
よくある質問(FAQ)
- Qアルゼンチン対スイスはどちらが勝つと予想されている?
- A
現時点ではアルゼンチン優勢と予想しています。
90分間での勝敗確率は、アルゼンチン勝利:56.6%、引き分け:26.3%、スイス勝利:17.1%、という予想です。
さらに延長戦・PK戦まで含めた最終的な突破確率は、アルゼンチン:74.0%、スイス:26.0%、となっており、アルゼンチンが準決勝へ進出する可能性が高いと見ています。
- Qアルゼンチン対スイスの予想スコアは?
- A
本命予想はアルゼンチン 2-0 スイスです。
前半はスイスの堅守に苦戦するものの、後半にメッシやフリアン・アルバレスを中心とした攻撃陣が均衡を破り、アルゼンチンが勝利すると予想しています。
- Qリオネル・メッシは先発出場する?
- A
先発出場が濃厚です。メッシは今大会5試合で8ゴールを記録しており、アルゼンチン攻撃陣の中心として圧倒的な存在感を放っています。
- Qスイスに勝機はある?
- A
十分にあります。スイスは今大会ここまで無敗を維持しており、特に守備の完成度は大会トップクラスです。0-0で延長戦へ持ち込む、PK戦勝負に持ち込む、ことができれば、大金星を起こす可能性があります。
- Qアルゼンチンのキーマンは誰?
- A
最大のキーマンはリオネル・メッシです。ただし戦術的には、フリアン・アルバレス、アレクシス・マック・アリスター、の働きも非常に重要です。
- Qスイスのキーマンは誰?
- A
スイスのキーマンは、グラニト・ジャカ、グレゴール・コベル、の2人です。スイスが番狂わせを起こすためには、この2人の活躍が不可欠です。
- Q過去の対戦成績はどうなっている?
- A
通算対戦成績は、アルゼンチン:5勝、引き分け:2、スイス:0勝、です。さらにワールドカップでの対戦もアルゼンチンの2戦2勝となっており、スイスは歴史上まだアルゼンチンに勝ったことがありません。
- Q試合の最大の見どころは?
- A
最大の見どころは、「アルゼンチンの世界最高峰の攻撃陣」VS「スイスの鉄壁守備陣」の対決です。
メッシ、アルバレス、マック・アリスターらがスイスの守備ブロックを崩せるのか。それともアカンジ、ジャカ、コベルを中心とするスイスが120分間耐え抜くのか。攻撃力と守備力の真っ向勝負が、この準々決勝最大の注目ポイントと言えるでしょう。
世界王者の力か、鉄壁守備の執念か。準決勝への切符をつかむのはどちらだ。
【最終予想】
突破確率
アルゼンチン 74.0%
スイス 26.0%
予想スコア
アルゼンチン 2-0 スイス
キーマン
アルゼンチン:メッシ
スイス:ジャカ
アルゼンチン対スイスは、今大会屈指の「矛と盾」の対決と言えるでしょう。
アルゼンチンはリオネル・メッシを中心に圧倒的な攻撃力と勝負強さを誇り、ここまで数々の修羅場を乗り越えてきました。一方のスイスも、アカンジやジャカ、コベルを軸とした鉄壁の守備組織で強豪国を苦しめ続けています。
過去の対戦成績や総合的な戦力を考えればアルゼンチン優勢は揺るぎません。しかし、スイスが得意とする堅守速攻が機能し、試合を延長戦やPK戦まで持ち込めば、番狂わせが起こる可能性も十分残されています。
本サイトの最終予想は、
アルゼンチンの突破確率74%、予想スコアは「アルゼンチン 2-0 スイス」
それでもスイスには、2014年ブラジルW杯であと一歩届かなかった雪辱を果たすチャンスがあります。
果たしてメッシ率いる世界王者が順当に準決勝へ駒を進めるのか。それともスイスが歴史を塗り替える大金星を成し遂げるのか。
世界中のサッカーファンが注目する大一番から目が離せません。

